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『バタフライエフェクト』が好き

映像の世紀 バタフライエフェクト

NHKの番組『映像の世紀 バタフライエフェクト』が好きです。

1995年に放送を開始した「映像の世紀」の新シリーズ。蝶の羽ばたきのような、ひとりひとりのささやかな営みが、いかに連鎖し、世界を動かしていくのか?世界各国から収集した貴重なアーカイブス映像をもとに、人類の歴史に秘められた壮大なバタフライエフェクトの世界をお届けする。

NHKオンデマンド

歴史上の人物がじつはつながっていたとか、一見関係なさそうに見えていた人が互いに影響しあっていたとか、そのテーマ設定が鮮やかで、「歴史上のイノベーターがいたから今がある」的な切り口にも、毎度関心してしまいます。

もともと国内外問わず、事件の再現や検証の掘り下げ番組などがあったら、好きで見ていました。報道されている以上の裏になにがあったのかを知りたいし、表面上わからないことってあるよな、と。

人間の本性とか違いとかも気になりますが、文化とか社会だってひょんなことで大きく変わってくるわけで。自分の知らない世界に興味があるんですかね。
そういえば!「あなたの知らない世界」も怖いもの見たさで大好きでした。(あの夏休みのお昼にやってた怖〜い話のコーナーね)

戦争の中の芸術家

リアタイ視聴した昨夜の回「戦争の中の芸術家」もまた、素晴らしい構成で、自分が今までまったく考えの及ばなかった観点から、数奇な運命の芸術家たちを知ることができました。

昨夜の登場人物は、戦時下に国家と表現の自由との間で翻弄された3人。
・指揮者・フルトヴェングラー(ドイツ)
・作曲家・ショスタコーヴィチ(ロシア)
・芥川賞作家・火野葦平(日本)

今回描かれたこと、まったく無知でした。
たとえば火野葦平について、その代表作『糞尿譚』を聞いたことがあっても、そのなんたるかは知らず、作品は彼の生涯と共にしかあり得ないことに気付かされるのです。歴史を知らなければならないし、文化を知らなければならないし、すべてつながっているから、まさに教養がないと紐解けない。

そうしたことを、腕利のディレクターがNHKの映像も総動員して、教えてくれる、ドキュメンタリーとして、教養番組として、最上級なのです。

★見逃し配信は、4/4/10(月) 午後10:44 まで
→ 映像の世紀バタフライエフェクト 戦争の中の芸術家

パリは燃えているか

ドキュメンタリーとして、教養番組としてはもちろん、エンタメとしても最上級なのは、音楽の力も大きいと感じています。

オープニングテーマは、加古隆さんの『パリは燃えているか』です。

Is Paris Burning? タイトルからしてカッコ良いですよね。
加古隆さんは、東京藝大・大学院修了後に渡仏、フリージャズ・ピアニストとしてパリでデビューしたのが1973年。異色の作曲家でピアニストです。

もともとNHKスペシャル「映像の世紀」のために作られた楽曲は、いまや「バタフライエフェクト」になくてはならないエッセンス。
わたしにとってはこの曲が涙腺スイッチにもなるほどで、映像に吸い込まれていく感覚です。

ピアノ演奏も素敵です。

先月に「映像の世紀コンサート」が開催されていたことを知らなかったので、次回あったらぜひ堪能しに出かけたいです。


バタフライ・エフェクト

わたしが「バタフライエフェクト」という言葉を最初に知ったのは、映画『バタフライ・エフェクト』(2005年日本公開)でした。

アシュトン・カッチャーが彼女を助けるため何度も過去に戻ってやり直す、SF映画でした。かなり面白かった記憶があるのですが、結末が思い出せない……。現在サブスクなどで見れないようで、余計に見たくなります。

先期に流行ったドラマ『ブラッシュアップライフ』もじつはこのSF構造に似ていました。人生の結末を変えるために、何度も同じ人生を生き直すという。結末はハッピーな方向だったので、ほっとしました。

バタフライエフェクトに戻ると……

蝶の羽ばたきのような、ひとりひとりのささやかな営みが、いかに連鎖し、世界を動かしていくのか?

原因と結果、偶然と必然、みたいなことは、ぐるぐるし出したら止まらないけれど……個人レベルに落とし込んでみて。
日々の何気ない言動が、どこかの誰かに影響を及ぼすことがある、とするなら、雑に生きられないし、せっかくなら良い影響を与えられるようになりたいです。

逆になにか予測不可能な出来事があったとしても、ささいな原因があってのことだとしたら、すくなくとも自分を責めないでよいし、対処のしようがある気もします。

とにかく、アーカイブで30本近く見ることができまる『映像の世紀 バタフライエフェクト』がおすすめ。

今月も新作が続々放送されるので、ぜひチェックしてみてほしいです。

☆公式Twitterアカウントが立ち上がりました☆

↑公式サイトの告知より


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長谷部 美子|行政書士オフィス ハナウタ
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