物事は人によって見え方が違うんだから結果だけ気にすればいい。
D2Cdotは『成果主義』と言い切れるほどではないですが、結果重視の文化があります。まずはなにを成したかで評価、次にそこに至るまでにどのような努力や工夫をしたかで評価します。ここは主従が逆転(結果よりも経緯を重視)することはありません。
※「結果はでなかったけど頑張ったから」ということで、必要以上の評価がつくことはありません。
なにを『結果』とするかは、評価設定時に(ある程度)明確に内容を設定します。ただ、それをどうやって実現するかは本人に委ねています。
Goalさえブレていなければどのようなやり方であっても行きつく先は一緒なのだから、自分のやりやすい方法でやってください、ということです。
・・で、今回は『結果』ではなく『経緯』の方にフォーカスを当てて書きたいと思います。
稀に自分のやっていること(やり方)に対して、それが正解なのか間違いなのかを気にする人がいます。これ、人によってとらえ方が違うので、人によっては正解なんでしょうし、人によっては不正解になると思うのです。
・・なので、そこを気にしてもしょうがないんじゃない?って思います。
他人が意見(アドバイス)を言ってくれることもあるでしょうが、それも「その人にとっての正解」の意見なので、必ずしも「自分にとっての正解」ではありません。人によって性格や立場が違うから、全員共通の正解なんてあるわけがありませんよね。
このため、他人の意見はあくまでアドバイスであって、盲目的に従う必要はないし、なにを選択・実行するかは自分で決めるべきだと思います。
そもそもやっている『経緯(途中)』の段階で正解・不正解なんてわかるものではないし、それを判断できるのは最終的な『結果』でしかないので、表現としては「自分のやっていることを正解にするために結果をだしましょう」ってことなのかなと。要するに『経緯』における正解・不正解は『結果』がでたあとの『後付けの理由(結果論)』でしかないんだと思います。
僕は小さい頃からよく物事に対して真逆の意見を同時にもつようにしていました。自分のなかで真逆の意見を戦わせるんですね。
すごくくだらない例なのですが、例えば友達の家にいってご飯をご馳走になるとします。そのときに残さずに食べた方がいいのか、ちょっとは残した方がいいのか悩んだことがありました(笑)。
「残さずに食べる」という行為に対して「キレイに食べられて偉いコと思われる」と「全部食べてそんなに貧しいコなの?と思われる」という考えが同時にでたからです。前者はポジティブ、後者はネガティブな考えですね。
このように、ひとつの物事に対して異なる見方はでてくるものだと小さい頃から思っていたからか、大人になってからもいろいろな人の意見は「あ~、そういう考え方もあるよね」と理解できる方だと思います(笑)。
一見、正しいと思えることも人によって見方は違います。
これは社会人になってからなおさらそう思います。
たとえば「リーダーシップをもってメンバーを牽引する」場合、人によっては「頼もしいリーダー」と思うでしょうし、人によっては「強引で自分勝手な人」と思うかもしれません。「フォロワーシップの強いリーダー」は「みんなをバックアップしてくれるリーダー」と好意的に受け取る人もいれば「自分で率先してやらない頼りない人」と思う人もいるかもしれません。
人によって価値観や求めることが違うので意見は違って当然。そこを気にしてもしょうがないので、あとは結果を出すために必要なものはなんなのかを自分で判断して行動することでしか『正解』は示せないと思います。
「ひとつの才能は尖っているけど他は全然ダメ」という人がときに大きな成功を収めるときがあります。その成功例をみて「世の中を大きく変えるような人は奇人・変人が多い」とか言われることがありますが、それも結果論でしかないでしょう。たまたまその人が成功したからそういうことがいえるのであって、似たような性格の人で失敗している人はその何倍もいるはずです。『勝てば官軍』という言葉があるように、成功すれば英雄ですが、失敗すれば「あの人は変わっているからダメだ」と言われます。
結局、成功か失敗かは結果論でしかないということだと思います。
ただ、この『結果論』も注意が必要で、いつ時点での結果なのかという時間軸も踏まえた方が良いと思っています。短期的には成功だけど長期的には失敗ということもあるので、最終的なGoalをどこに置くのかを決めておかないと判断を誤るときがあります。
経営者やマネージャーは短期と長期での両方の成功を同時に求められることが多いと思います。半期や一年では成功しても5~10年後でみると失敗ということがよくあるので注意しましょう。
ここまで書いておいて「じゃあ、経緯はまったく気にしなくていい?」と聞かれるとそれは『否』です(笑)。『経緯』は『結果』に紐づきます。
よって、良い結果を得るためには経緯を大事にしないといけないわけです。
例えば先ほどの「リーダーシップ」を例にとると若干強引な手法でリーダーシップを発揮してきちん結果を出したとします。でもメンバーは疲弊してそのあとに次々と辞めていったとしたら、先ほど記載したように短期的な結果は成功だったとしても長期的にみると失敗だったとなることがあります。
この例のように、『経緯』は『状態をつくるもの』であり、『結果』はその瞬間の場面を『切り抜いて評価』したものに過ぎないので、先の例では経緯は失敗、短期的な結果は成功したが長期的な結果は失敗している、ということになると思います。
・・ということで下記にまとめます。
■大事なのは「結果」であって「経緯」ではなく経緯に正解/不正解はない。
※正解/不正解は結果でしかわからない。
■人によって価値観や性格、スキルも立場も違うのだから、他人からいただいた意見は参考にする程度で良い。盲目的に信じない。
■成功/失敗は時間軸で考える。短期と長期の視点の2つが大事。
■経緯は状態をつくるもの、結果はその瞬間を切り抜いたときの評価。
他人からの意見はアドバイス程度に・・ということなので、僕が書いていることも一つの意見程度で今後もとらえてもらえればと思います(笑)。