スケッチアップの基本操作④動的コンポーネントを使ってドアを開ける
第4回目は、動的コンポーネントを使ってドアを開けることをやってみます!
ここまでの3回は、地味で基礎的なものでしたが、今回から家具などが動くので、楽しくなります!
動的コンポーネントとは
素材を買うとき、その説明を読みますよね。その時、「動的コンポーネントでドアも開けられます!」という説明を、見たことがあるでしよう。
動的コンポーネント、というと何だか難しそうで、強そうな技術に思えますが、めちゃくちゃ簡単なので、サクッとマスターしてしまいましょう。
動的コンポーネントの基本操作
まずは、動的コンポーネントツールバーの、この指を選択します。
この指のアイコンが見当たらない方は、こちらの記事を参考にしつつ、ツールバーを出しておいてください。
動かしたいドアを、この指でちょいちょいとクリックすると、ドアが動きました!
あっけないくらい簡単!
動的コンポーネントの指を置いた時に、×印が出るところは、クリックすると何かしらのアクションが起こります。
素材の説明にない場合でも、ドアや窓が開く場合があります。とりあえず、ドアを開けたくなったら、この指で触れてみるのも良いでしょう。
こちらは、作者さんが設定してくれている角度となります。違う角度にしたい場合は、回転ツールで強引に回してしまうか、動的コンポーネントの設定を自力で増やす必要があります。
回転ツールのほうがインスタントなので、その場でサクッとやりたい場合はおすすめです。回転ツールの使い方は、こちらの記事でご紹介しています。
しかし、何度も同じ角度でドアを開けたい場合は、動的コンポーネントの設定のほうが良いでしょう。ということで、動的コンポーネントの設定のいじり方を、見ていきましょう。
(1から動的コンポーネントを設定するのはちょっとハードルが高いので、ここでは設定のいじり方のみをご紹介します)
動的コンポーネントのアレンジ方法
まずは、動的コンポーネントが設定されているパーツを選択します。
スペースを押して、選択ツールに切り替え、ドアの場所を何回かクリックします。素材によってグループの設定が違うので、クリックする回数はまちまちですが、下図のように、ドアのみが青い枠で選択されている状態までもっていきます。
選択ツールがよく分からないという方は、こちらの記事でご確認ください。
この青くなった扉の上で、右クリック。
動的コンポーネント→コンポーネントの属性をクリック。
このとき、「動的コンポーネント」というメニューが出てきていない場合は、グループの選択が間違っているので、もう一度確認をしてみてください。
すると、このウインドウが出ます。
動作のところに、何か書いてありますよね。
(もし何も書いていない場合は、動的コンポーネントが設定されていないか、パーツの選択を間違っています)
何となく、意味が分かりそうな感じです。クリックしたら、アニメイト(生命を吹き込む?)されるんだろうなぁ、数字は角度かなぁくらいには。
想像通り、この数字が、クリックしたときにドアが動く角度です。現在は、
90度内側に開く
閉まっている状態
90度外側に開く
の3パターンが設定されているようです。
動かしてみると、バタンバタンと極端な動きで、中途半端に開くということがありません。漫画のキャラクターが活動的ならいいのですが、おとなしいタイプだと、こんなに大きくは開けないでしょう。
ですので、これをもう少し滑らかにしてみましょう。
閉じている状態から90度まで、間にいい感じの数字を入れて、ちょっと角度を刻んでみました。
これで動きを見てみたいので、決定してこのダイアログは閉じます。
さあ、動かしてみましょう!
いい感じに、角度が調整できました!反対側の扉と比較してみるとよく分かりますよね。
このようにして、漫画のキャラの演技に合わせて、気に入った角度に再設定することができます!
今回は、ドアの開閉に絞って「動的コンポーネント」をご紹介しましたが、なにもドアの開閉だけではありません。
作者さんが設定してくれてあれば、窓の開け閉めや引き出しのスライド、カーテンの開閉など、いろいろな動きをしてくれます。
例えばこの素材ですと、ドアや窓、戸棚に引き出し、トランクのふたまで設定されているようです。親切…。
まとめると、
動的コンポーネントは、指のアイコンでちょんちょんするだけ!ドアが開いたり、引き出しがスライドしたりする!
動的コンポーネントは、わりと簡単にアレンジが可能!
です。すごく簡単なので、動的コンポーネントが設定されている素材をお持ちでしたら、ぜひ試してみてください!
それでは、今回はここまで。