見出し画像

社会人がどこの大学院を志望するか決める方法


大学院受験を決意してから、周りから一番多かった質問です。
『私も興味ある!どうやって大学院を選んだの?

意外に大学院入学に興味がある社会人s。

【社会人が大学を志望する理由】

以下は私の経験に沿っての考えになります。

社会人が大学院を志望する理由としては下記があると思います。
・社会人で得た技術や知見を論文におとしこみたい
・社会人経験を通じて感じた課題を解決したい
・果てなき向上心
・学位が欲しい
・もう一度勉強したい、何かしたい
・新たなネットワーク作り

私は、会社の出張等でアフリカに行き、予算や会社の都合での支援ではなく、継続したお手伝いと、課題解決に丁寧に向き合いたいという思いでした。

整体でも、どんなによい施術でも、どんなにお金をかけて身体が軽くなっても、『元に戻るからまた来てくださいね』と言われませんか?
発展途上国と呼ばれる国で特に必要なのは、根本的原因の改善と継続だと感じて、長期的に貢献できることをしたいと思っていました。

そして、国際開発に何十年も携わっている方から、「企業や公的機関は組織の方針次第、NGOは群雄割拠しそして潰れていく、大学が一番動きやすい」と教えていただきました。自分自身でもそれが良いのではと感じていました。

【大学院の選び方】

私は、
・現場に資する研究をする
・大学を基盤としたネットワーク作り
という目標のもと、下記の基準を元に大学院を探しました。

・自分の興味がある分野(国際開発・アフリカ・カンボジア・農業)
・社会人が通える時間帯・授業数
・費用
・研究室の相性

まず費用が安い国立の大学院で社会人を募集している学部を探しました。

恐らく日本で一番社会人に手厚いだろう筑波大学は、如何せん分野が全く異なりました。

一橋学園も候補にあがりましたが、研究テーマや受験方法など、ピンとくるものがありませんでした。

次に東京大学が社会人を受け入れている学科があったので、説明会に行きました。
結果は、興味ある分野の研究室がことごとく募集停止をしており、かろうじてかすっているであろう研究室の分野に無理やり自分が研究したいことをすりあわせて研究室訪問を行いましたが、社会人で通いたいなら世界○行とかJI○Aでないと・・とけんもほろろな状態でした。

有給とって頑張ります!と言っている民間企業の社会人ではなく、全くゼミに参加出来ない国際開発系企業のほうを良しとするのか・・・。

ただ、無理やり研究テーマを枠に当てはめようと見も心も疲弊して『誰か!私に仙豆を!』という状態の反動で、もう一度、『私がどういうことをしたら現場に貢献出来るか』という考えにたち戻ることができました。

そこで、学費が安くなる母校の法政と早稲田を調べたところ、ネットの過去履歴に早稲田で夜間学部を開講しているという情報を見つけました。

大学のHPを探しても、博士課程で夜間を開講しているのかいまいち分からず・・。
とりあえず研究分野を調べてみると、なんと農業関連で研究をしている先生を発見しました。

ここの研究室がどのようなことをしているのか、大学院の社会人の受け入れ状態など、毎日ネット検索をする毎日でしたが、社会人の売りは行動力だ!と意を決してコンタクトをとり、研究室訪問を行いました。

結論としては、私はそこの研究室にお世話になることになりました。

先生の考え方としては、
・研究では必ず上手くいかなかったり、挫折がある。が、分野の基礎知識はなくても『現場に資することをする!』という熱意がある人のほうが、何かあっても最終的に課題を乗り越えられるだろう。
・バスケ選手が突然野球選手に転向しても技術で追いつかない部分はある。
ただ、同じスポーツ選手としての基礎体力や身体能力はある。
人よりも多くの努力は必要だが、現場に貢献したいという情熱があれば技術は追いつくだろう。

ということでした。

私は早い段階で、志望する研究室が決まり、入試要綱を調べて対策をすることが出来ました。

【大学院を選ぶために重要なこと】
・何のために大学院へ行くのか
・研究室訪問

私は、東京大学の授業システムに魅力を感じ、研究テーマを変更しようとしました。
その時、非常に苦痛を感じ、悟空の強さに焦燥感を感じて魂を売るベジータのようでした。

しかし、『何が現場に必要か』を考え、そのテーマに合う研究室を選んだ現在、たくさん調べたいことが浮かび、これを発表して早く意見を聞きたいと前向きに取り組めています。

ダメなところを発見するたびに,伸びしろしかない楽しみがあります.

そして、研究室訪問も非常に大事です。

実は法政大学の学部時代は、専攻分野の大学院がなかったため、大学院というものを良く知らず、研究室訪問という概念もなく他大学を受験せざるを得ない状況でした。

今回の博士課程を進学を考えた際も、博士課程を取得した友人に相談したら、まずは研究室訪問をしっかりするように言われました。
『しなくちゃいけないの?』という私の間抜けな質問に、『必ずしろ』と忠告してくれた友人。
これはマナーであり、入学したから『やはり違った』ということを避けるためのものだそうです。

確かに、心理学を専攻してきた私が何の事前コンタクトもなく、突然入試で『農業したいです!』と乗り込んでも、『何だこいつは突然?戦闘力5のゴミか』と、落とされる可能性は大でした。

修士も博士も志望する場合は研究室訪問は慣例となっているため、社会人の方は『突然連絡してもいいのかな!?』と思わなくても大丈夫です。

むしろ、事前に何も相談がない人が突然受験するほうが驚くそうです。

ということで、落ち着いたら受験勉強や入試内容についても書き綴っていきたいと思います。

今日もダラダラと。

いいなと思ったら応援しよう!