続・おうちパフェのすゝめ
おうちパフェ。自分の好きなように作れるご褒美スイーツ。
ざっくりとした作り方は前回説明したので、今回は一歩踏み込んで少し凝ったものを考えていきたいと思う。
アイスを用いたパフェ
これは少々道具が必要なので、パフェ作りが好きな人やアイスをℓで買うアイスジャンキーにおすすめしたい。そう、アイスディッシャーを用意するのだ。
これは正月休みに作ったものだが、大量に余った黒豆を消費するためにこのような和風パフェになっている。
使ったものはアイス(バニラ・抹茶)、バウムクーヘン、ホイップクリーム、黒豆、栗の甘露煮、みたらし餡入り焼団子、フィンガービスケットだ。
市販品の黒豆を使う場合はバウムクーヘンではなく、粗めに砕いたマリービスケットなどの方が甘みを抑えられていいだろう。
話がそれたが、画像の通りアイスを効果的に使えばボリュームが出る。果物を多用しなくともかさ増しが出来るので、アイスのグレードによってはお財布にも優しいのだ。
その分、アイスが溶けてきても美味しくなるような……染み込む素材の種類を選ぶ必要がある。例えばスポンジケーキやカステラを使うとべしょついてしまうので、このパフェには密度が高いバウムクーヘンを採用した。
牛乳に浸して食べるのが前提なコーンフレークはベストな選択だと言えよう。何なら底敷きだけでなく、砕いてアイスの上にふりかけてもいい。マリービスケットも同様の理由でおすすめできる。
モチーフを付与する
皆さんはコラボカフェに行ったことがあるだろうか。版権作品のキャラクターをモチーフとした、様々な料理とスイーツが提供されるアレだ。
筆者は普段一次創作ばかりしているのだが、コラボレーションなど夢のまた夢だ。しかし……コラボカフェの真似事がしたい!
というわけで、作ってみたのがこちらだ。
ご覧の通り、猫モチーフである。キャラクターの詳細は伏せるが。
このパフェにはバニラアイス、マンゴープリン、ホイップクリーム、コーンフレーク、冷凍マンゴー果肉、肉球マシュマロ、小枝、削ったチョコを使用した。
色合いから明るい性格、果物から南国風味、マシュマロから獣耳属性なのが見て取れると思う。全体的に甘酸っぱいところにチョコレートで甘いだけではないのを表現した。
ちなみにこのマンゴープリンは手作りだが、面倒だったので市販のものを切って使うことをおすすめする。肉球マシュマロはネットで購入したが、動物モチーフのマシュマロを探すなら「ほうずい」の方が見つかるかもしれない。
こういった、オリジナルのイメージを詰め込んだパフェを作れるのはおうちパフェならでは。版権モチーフの場合でも、ファミレスコラボの場合キャラクターが印刷されたモナカがついているため気恥ずかしいかもしれないが……家では伝わらなくても可愛らしいパフェだなで済むのだ。家族や友人に推し概念を伝えるのにも向いているだろう。
好きな版権なのでコラボカフェが出ないかなぁ!出ねぇよ!!となっている方にも優しい。絵が描けなくとも推しを表現出来る。
ちょっと上級……飾り切り!
ファミレスなどのチェーン店のパフェには無いが、個人経営の喫茶店などにあるフルーツ盛りもりのゴージャスなものが作りたい!!そんな熱い情熱がある方に朗報だ。おうちパフェでもあれが作れる。
このゴージャス感。そう、皮付きの果物を使うのである。アシンメトリーを意識して飾り付けるだけでごちゃごちゃ感がぐっと抑えられ、スタイリッシュな感じを演出出来るのだ。
このパフェにはバニラアイス、ホイップクリーム、缶詰めのみかん、コーンフレーク、缶詰めの黄桃、皮付きのパイナップル、小枝、シロップ漬けチェリー、チョコソースを使用した。正直小枝はトッポかポッキーに変えたい。
ではこのかっこいい飾り切りはどうやるのか。まずパイナップルを皮付きで半月状に真っ二つにしたものを探すところからになってしまうが、今の時期ならまだ間に合うかもしれない。スーパーを探してほしい。
それをある程度の厚みを持たせてスライスし、皮を半分まで剥くだけだ。見た目を良くするなら、剥いた皮を半分切り落とすといいだろう。それを器に引っ掛けるだけでこの通り。
他にもりんごやオレンジもかっこよく飾れる。りんごの場合木の葉切りと調べればやり方が載っているサイトがあるのでそちらを参照されたし。
オレンジは皮ごとくし切りにして皮を半分まで剥き、その半分剥いた皮を縦に切れ込みを入れる。折り紙の鶴の頭と尾羽根を折る前の状態だ。そして片側の先を内側に丸めて固定するだけ。皮を剥かなかった方を下にして飾ると綺麗だ。
後はこれらを器の外にはみ出すように飾ればいい。ゴージャス感は広がりを感じさせれば演出出来る。
最後に
ここまで紹介してきたが、今回は応用編でお手軽さはあまり感じられなかったかもしれない。しかし、アイスを使えば割とかさ増し出来ること、はみ出せばゴージャスなこと、作るための動機の一例は伝わったと思う。
「何だ、簡単じゃん」と思ったら、「次はもっとすごいの作りたい!」と思える心をいつまでも持ち続けたいものだ。