①大変失礼いたしました
今日もコーヒーがうまい。
コーヒーはいつもうまい。
ネコは寝ている。
ネコはいつも「働かなくても食っていい」と言っている。
うちの猫は虫も獲れない。
虫を見上げてうにゃ〜と鳴くだけだ。
それくらいなら僕にもできる。
先代の猫は鳩やらネズミやらセミやら、動くものはなんでも獲ってきた。
獲ったら一度見せに来てくれるのだ。
飼い主愛に溢れた猫である。
感謝してるのはわかったからもう血だらけのネズミを持ってこないでくれ。
キャットフードそんなにまずいのかと常々思っていた。
(キャットフードは(僕には)超まずい。渋谷裏通りのような味がする)
見せに来てくれるなら獲ったりせずに撮ったり録ったりすればいいのに。
僕はそんな野蛮な仕事はしない。
結構様々な職種のアルバイトを経験してきた方だ。
高校生の時の(文化祭の「お化け屋敷」に「平和カフェ」という魔改造を施し、本当の意味で恐怖の館に変えた)担任がアルバイト許可証を全然受理してくれなかったりしたがなんとかバイトができていた。
無断の時期もあった。時効だと願いたい。
20歳にもなって職員室に呼び出されるなんて末代までの笑い草である。
イタリアンレストラン(ホール)、温水プールの監視員、派遣、居酒屋(キッチン)、事務職員、受付、入力、塾講師などたくさんやった。
回転寿司は2日で辞めた。
正確には2日目で辞めた。面接の時に気づけばよかったが、店長らしきおっさんは僕のことをなぜかめちゃ嫌っていた。
温水プールの監視員はおもしろかった。
なんせ仕事のほとんどが直立&凝視の仕事なんてあまりない。
歩行禁止のプールで歩くおばちゃんが多すぎる。
ジャグジーにずっといるおじいちゃんがいる。
「笛吹いてんだから早く上がってくれ」
「明らかにデート失敗してるだろここ市民プールだぞ」
「ビート板片付けろって小学校の頃先生に言われただろ」
などのセリフを心の中で唱えていた。
常連のおばあちゃんには「それは天然パーマ」かと4回くらい聞かれた。
おばあちゃんは泳ぎがめちゃ早かった。
大勢を監視、というか見渡すのに慣れている。
吹奏楽のステージや朝礼など(生徒会長は大抵前にいる)で人前にいる機会が多い。
時効ついでにもうひとつ言うが、朝礼や集会で体育座りはもういい加減やめたらどうなんだ。
腰が痛すぎる。生徒の骨盤歪ませたいのか。
何より壇上にいるとスカートの中が見えてしまうことがある。
ラッキースケベと思うかもしれないが、壇上にいるということは一挙一動が全員に見られているわけである。
つまり見ているところを見られるわけだ。
僕は必死に体育館の奥の柱のサビだけを見ていた。心を無にしていた。
全国のスカートを履く高校生は気をつけてほしい。
全校生徒が集まった集会で「インフルエンザに気をつけましょう」という先生もどうかしていると思う。
ひとつの部屋に1000人集まっていて風邪がうつらないわけ無いだろう。
植物園で花粉に気をつけろと言ってるようなものだ。
バイトの話からだいぶ脱線してしまった。
次回軌道修正しよう。