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①ほぼサバイバル旅行記


茨城には苦い思い出がある。
今回の旅行(遭難に近い)はモカとひこまる(仮名)と共に茨城の海へ向かった。

モカはいつぞやの記事で書いた観葉植物本物派野郎だ。
ひこまるは当時同じクラスだったお茶目ツッコミ担当だ。
3人ともSHISHAMOにはまり「君とゲレンデ」を聞いて涙していた。


なぜ茨城かというと、私の祖母の実家が空き家としてそのまま残っているのだ。
行く前に祖父に「ハクビシンがいるから気をつけろ」という超怖い情報をもらった。
休暇先のホテルのハクビシンがいるなんて一大事だ。イーサンハントでも迷うレベルだ。


期待せぬ先客に怯えながら国道6号線を走った。
私は下道で大阪まで行ったり山口まで鈍行で行ったりと、時間感覚において大事なネジがいい具合に抜けていたので下道で行った。

大学入ってすぐのGWに行う友達とのドライブなんて楽しくないわけがない。
バカみたいに楽しかったが会話の内容を何一つ覚えていない。


覚えていることと覚えていないことがある。
吹奏楽部の先輩は2年も一緒に吹いていたのに寄せ書きに書いた内容も忘れ、昼休みに突如言われた「ウチぶたっぱなだからさ」の一言しか記憶にない。
ぶたっぱなの先輩は元気だろうか。



いざたどり着いたのは家というかジャングルだった。
男子大学生の背丈を優に超える植物で覆われた先に家、というか壁と屋根とドアがあった。

「怖いなんて言いながらちょっと期待してたでしょ〜」というウザめの上司のような感情もあったがハクビシンはいなかった。
ハクビシンでもすまない家にこれから未来を担う日本の若者が泊まるのだ。
すごいことだ。

私達はいのいちばんに海に行った。
とりあえず屋根付きの荷物置き場(今回の宿泊地)に荷物を置いて海に行った。
海で遊ぶ道具を持ってこなかった私たちはとりあえず駆け回った。

なぜなのか。茨城なんて何もない土地の何もない海沿いに来たのに誰も遊ぶ道具を持っていないのはなぜなのか。
(群馬県民が言えることではない。群馬には海すらない。陳謝)
その理由は圧倒的準備不足&打ち合わせ不足にある。


この旅行も確か
「GWだから海に行く」
「御意」
くらいの打ち合わせしかしていない。
最低限というか足りてない。


よって私たちは浜で駆け回った。
男子大学生3人が海沿いで駆け回っている。新しいセクシャルの形ここにありだ。



しまいには「海に向かって走って1番最初に足を止めたものが負け」という地獄のチキンレースに至った。
どう考えても無理心中である。
(絶対に真似しないでほしい。僕ももう一生やらないと決めている)


もれなく全員波に押し返され塩水を嫌という程飲んだ。
しょうがないので銭湯に行ったら車のシートが塩漬けになった。


ちなみに海でジャンプ写真(ありがちすぎる。一周回って面白い)を撮ったらひこまるが人知を超える跳躍力を見せてくれた。
後にも先にも浜辺であんなに飛んだ人見たことがない。


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極悪
どうも。 サッと読んでクスッと笑えるようなブログを目指して書いています。