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①激ヤバあいさつ運動(過激派)

世の中には様々な運動がある。
政治改革を訴えるデモ行進やセクシャルマイノリティーの権利をかけた運動、宗教勧誘なども広く言えば運動だ。

その中で、「あいさつ運動」という超激ヤバ運動がある。
毎朝校門の前に立ち永遠と「おはようございます」を言い続けるというオウムでもインコでも出来る反復運動を学生の貴重な時間を削って行うという運動だ。


僕は学生時代、熱心なあいさつ運動家(過激派)だった。
雨が降ろうと雪が降ろうと校門であいさつを続けた。


生徒会やら学級員やらをずっとやっていたからだ。
僕はあいさつ運動が好きすぎて自分の担当日以外も運動をしていた。



好きだったのだ。あいさつ運動が。
別にあいさつが好きなわけでも朝が好きなわけでもないが、あいさつ運動には別の楽しみが含まれる。


それは

「毎日同じ時間、同じ場所を通る人間を定点観測できる」

ということだ。


一瞬見える顔色、服装からその人の物語が想像できることがある。
想像の余白がいっぱいのあいさつ運動なのだ。


このストーキングまがいの行動を公約のひとつに掲げ生徒会長選も勝ち抜いた。
授業開始時間はいつも同じだ。だから皆毎日ほぼ同じ時間に門の前を通る。


寒そうな人(バス勢)、暑そうな人(自転車勢)、超走ってる人(朝練遅刻)、眠そうな人など様々だ。
ふたり仲良く並んで登校してたのにある日を境に絶対に同じ時間には来なくなった人達(破局)、
昨日まで超元気だったのに松葉杖をついて顔を下げて歩く人(大会前骨折)、など想像しやすい人もいる。




ちなみにこのあいさつ運動で培ったスキルは「あれ、髪切った?」の命中率だ。
毎日同じ顔を見ていると名前も知らないのに前髪切ったことに気付きやすくなる。(だいぶやばい)



すると脳に癖がつき、今でも僕の「あれ?髪切った?」の命中率はかなり高い。
(長さではなく毛先の揃い具合を見るのだ)


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極悪
どうも。 サッと読んでクスッと笑えるようなブログを目指して書いています。