マネージャーになってやってはいけないシリーズ1
注)エンジニアを育成しながらマネージメントをする立場にいる人が対象となります。
良いマネージャーになりたいという理想を追い求めるのもありかもしれませんが、なかなか理想のマネージャーというのは環境やメンバー、事業環境によって変わるので、マネージャーになってこれだけはやらないように意識してほしいことを思い立ったら文字に起こしていくシリーズものです。
今回のテーマは
線でみない
抽象的な表現になってしまっているので、より具体的に。
メンバーを管理するときに、一人ひとり、やり方は違います。
どこまでメンバーに任せて、どこまで任せないか。
このバランス調整が非常に重要。
任せても大丈夫な人=点で管理する
任せるのにまだ時間がかかる人=線で管理する
この二つの使い分けをしていきます。
ここでメンバーを管理する上で重要な要素の一つとして、メンバーがそのマネージャーの下で働いていて成長を実感できているか?があります。
例えば、線で見がちなマネージャーは、他の部署とのコミュニケーションも嫌い、必ず自分を通した上で判断して下に指示したり、メンバーのやり方に対して事細かくダメ出し、指示をします。これではメンバーは成長しませんし、信頼関係もできません。
重要なことは、メンバーが成長を実感していることなので、人によって任せる裁量を増やしていきます。
任せられる人には、自分を通さずに他部署とのコミュニケーションもやってもらっていいですし、マネージャーが持っている裁量を少しずつトライさせていきます。
人は、自分で選択することで成長をします。選択してきた数は、その人の成長の高さになります。
なので、まだ線でしか管理できないメンバーは、少しずつ任せて、自分で選択できる量を増やしていきます。
理想は、全メンバー点で管理できるようになること
これができるようになるとメンバーも、マネージャーも次の役職が見えてきます。
ちなみに任せる時に注意してもらいたいのが、最終的に責任を取るのマネージャーです。メンバーに任せて失敗したときにメンバーを怒る権利はありません。
メンバーに任せて失敗したときに重要なことは、マネージャーとメンバーが一緒になって失敗を振り返り、マネージャーの任せ方、メンバーのやり方を改善することで、お互いにひとつ成長することができます。
文字や言葉でいうことは簡単ですが、実際の現場は簡単ではありません。
でも意識するのとしないのとでは、差がつきます。
是非、ここらへんを意識してマネージメントしてはいかがでしょうか?