マネージャーになってやってはいけないシリーズ2
前回の話の振り返りはシリーズ1を是非、ご参照ください。
今回のテーマは
ポジティブ変換をしない
最近、どこの会社でもマネージャーがメンバーと1on1をやることが増えてきています。その中のコミュニケーションで、部下の悩みを聞くこともあると思います。
この時にその悩みに対して、
上司であるマネージャーは、ポジティブな状態にして終わらせたいという心理が働くと思います。
これは私の経験ですが、悩みをポジティブ変換するとメンバーからすると説得させられたという気持ちになり、さらにマネージャーに言ってもしょうがないという気持ちになる可能性があります。
これと同様にメンバーが悩みがあるときにメンバー自身がポジティブ変換することがあります。1on1やっていて悩みはあるけど、大丈夫ですと言われると、マネージャーはあいつは大丈夫だって思いこんでしまいます。
このようにメンバーの悩みが何らかの形でポジティブ変換されてしまうと本質を見抜けなくなり、気づけば退職してしまうリスクにつながります。
では、メンバーの悩みに対してはどうしたらいいでしょうか?
しっかり聞いてあげる
これにつきます。
まずは、悩みをメンバーから聞き出すことが重要です。
私は、比較的ストーレートにポジティブな話は聞きたくないからネガティブな話だけしてくれる??
って聞きます。
そうするとメンバーは思った以上に話してくれます。
さらに悩みの内容に対して、メンバーに改善案があるかどうか聞きます。
ここで改善案があれば、マネージャーとしてどうサポートすればよいか考えましょう。
当然、その中にはメンバー自身の甘えなどもあるので、そこの見極めは必要です。甘えに関してはしっかり叱ることも必要だと思っています。
ちなみにマネージャーはそのグループ内の仕組みや役割を変更できる権限を持っています。なのでまずはグループ内の仕組みを改善することで悩みが解決するのか?さらにその上の部や会社として改善しないといけないのかを判断する必要があります。当然、部や会社としてであればマネージャーの上長と会話して解決の糸口を探します。
このようにメンバーの悩みには、会社を改善していく上でヒントがたくさん隠されています。それをマネージャー、メンバーがポジティブ変換してしまうと実は何も改善されていないということがあります。さらに最悪、退職してしまう可能性すらあります。
是非、ここらへんを意識しながら、メンバーとコミュニケーションしてはいかがでしょうか?