フィンランドの旅(4)
ヘルシンキ滞在4日目。
トラムの6番線で終点まで行き、「アラビア&イッタラデザインセンター」を訪れた。建物が絵になる。
アラビアもイッタラも、北欧を代表するブランドである。アラビアは陶磁器の工房として創業し、イッタラはガラス工房として創業した。そして現在はともに、フィスカース社傘下のグループ企業になっている。
最上階には無料のミュージアムがあり、これまでのアラビアとイッタラの年代別の代表作が時系列順で展示されていた。
その後、1階のショップを眺めた。どんな商品があるのかざっと見られて良かった。
ひとつ、「もう少し安かったら欲しかったなあ」と思うマグカップがあった。でもマリメッコで買った気に入ったカップがあるし、ここでは買わないことにした。
帰りは、同じ6番線トラムのハカニエミ駅で降りて、ヘルシンキ最大の屋内マーケットである「ハカニエミマーケット」を訪れた。
ここは楽しかった。歴史的な建物の中に、スタイリッシュなお店がたくさんあった。1階は食料品、2階は雑貨などが並ぶ。
「SOUP+MORE」というお店で、サーモン、エビ、ムール貝のトマトスープを注文した。パン付きで14ユーロ。写真ではわかりづらいけど、かなり巨大なサイズだった。おいしいし、栄養たっぷり。
食後は市場内のカフェで、ドリップコーヒーを飲んだ。2.7ユーロ。こちらもおいしかった。
その後、ヘルシンキ中央駅に戻り、歩いてOodi(中央図書館)へ。市場や駅ではトイレにお金がかかるんだけど、図書館では無料で使える。
だからヘルシンキの旅での実用的なアドバイスは、「困ったら中央図書館へ行け」だ。トイレは無料で使えるし、靴を脱いでくつろぐこともできる。カフェもあるし、コンセントやWi-Fiもある。いくらでも時間を潰せる。とにかく居心地が良い公共施設である。
そこから歩いて、強大な岩石をくり抜いて造られた「テンペリアウキオ教会」を訪れた。教会なのに入場料8ユーロもかかるのかと思ったけど、一見の価値あり。
天井は直径24メートルの銅板で覆われていて、圧巻だった。2階の椅子に腰かけて、ぜひゆっくりしてほしい。癒される空間だ。
テンペリアウキオ教会から徒歩3分の「Cafetoria Roastery」で休憩した。小さいけど、素晴らしいカフェだった。3ユーロでおいしいドリップコーヒーが飲める。
雨が降ってきた。中央駅に向かうトラムに乗ろうとしたら、目の前で行ってしまった。雨が強いので、早く何かに乗りたい。そんなとき、行き先が「KAMPPI」と書かれたバスが向こうからやってきたので、飛び乗った。初日にカンピセンターを訪れた際、バスターミナルを見かけた。きっとあそこに着くのだろう。カンピセンターまで行けば、中央駅まで歩いてすぐだし、ホテルまで戻りやすい。
ヘルシンキはこういうところがいいな、と思った。街がコンパクトなうえ、公共交通機関が便利で、とりあえず何かに乗れば主要な場所へ辿り着ける。
せっかくなので、到着したカンピセンターで少しぶらぶらした。ビュッフェ形式の寿司屋は初めて見た。平日ランチなら14.5ユーロ。たくさん食べられるからお得な値段だ。
「ROUND」は全商品ヴィーガンのドーナツ屋さん。よく行列ができている人気店。
10分ほど歩き、エスプラナーディ通りにあるムーミンショップの旗艦店を訪れた。昨年11月にオープンしたばかり。
ぼくはとくにムーミンが好きというわけでもないけど、テンションの上がるお店だった。そしてだんだんムーミンが好きになってくる。日本人観光客も多い。
パッケージのかわいいグミや、ブルーベリーのリコリス菓子(フィンランド名物)を買った。お土産に良さそうだ。無料で入れてくれた紙袋がかわいかった。
最後に1889年に建てられた「オールドマーケットホール」へ行き、夕食をテイクアウトすることにした。
レビューで高評価だった「Kumpi peruna」というお店で、スモークサーモンとポテト、さらに様々なトッピングを自由に載せられる料理をテイクアウトした。14.9ユーロ。
アボカドやチーズをたっぷりにして、おいしかった。ボリュームがすごい。
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