健康になりたいなら腸内細菌に注目すべき3つの理由
こんにちは、雨本です。
前から気になっていた、腸についての本を何冊か読んでいます。
その内容があまりに面白いので、まとめてみました。
noteでは、ワーカホリックだったぼくが、心身の健康について0から学び、実践する過程と思考をありのままに記録するドキュメンタリーを書いています。記事の最後に毎日の試行錯誤を記録したマガジンもあります。
”あなたの体は9割が細菌”
ダイエット関連本を古本屋の100円コーナーでごっそり買った中に、この本が入っていました。
流し読みをするつもりで買った本でしたが、読んでいくうちに夢中になり、腸内細菌について深堀りすることになります。
人は自分で消化できないものを腸内に住まわせている菌に消化させている
とか
私たちの身体には3万種類、1000兆個の腸内細菌が住んでいる
とか
万人に効果のある食べ物がないのは腸内細菌叢(腸内フローラとも)の細菌たちに個性があるから
とか、初めて知ることばかりでびっくり。
もっといろんな視点から腸内細菌のことを知りたくなりました。
そこで次に読んでいるのがこちら。
この本も、驚きの連続。ページをめくるたびに唸るような面白い記述がどんどん目に飛び込んできます。
ぜひ気になる方は読んで欲しいのですが、ここでは3つに絞って紹介します。
①あなたの体のうち、ヒトの部分は一〇%しかない
あなたの体のうち、ヒトの部分は一〇%しかない。あなたが「自分の体」と呼んでいる容器を構成している細胞一個につき、そこに乗っかっているヒッチハイカーの細胞は九個ある。あなたという存在には、血と肉と筋肉と骨、脳と皮膚だけでなく、細菌と菌類が含まれている。あなたの体はあなたのものである以上に、微生物のものでもあるのだ。
これがまずびっくりしました。
こんなこと考えたことなかった。
微生物の440万個の遺伝子は、2万1000個のヒト遺伝子と協力しながら私たちの体を動かしている。遺伝子の数で比べれば、あなたのヒトの部分は0.5%でしかない
0.5%!
ヒトの遺伝子が解明された際、思ったよりも少なかったということは他の本でも読んだことがありましたが。
どうやら人間は、生命活動に必要なあらゆる機能を"外注"しているらしいのです。
②"太るスイッチ"を押すのは細菌かもしれない
摂取カロリーは実際にどれだけ食べるかよりも、腸がどれだけ吸収するかで決まる。その吸収量は手伝ってくれる微生物がどれだけいるかに左右される。消費カロリーについても同様で、運動で使うエネルギーだけで決まるものではない。そのエネルギーを備蓄しておくのか、すぐに燃やして使うのか。抱えている微生物集団しだいで、エネルギーを多く吸収・蓄積できる人とできない人に分かれる。
腸内細菌の中には、通常よりも多くカロリーを吸収する種がいたり逆に少なく吸収する種がいたりするらしいのです。
これはつまり、食品成分表に書かれているカロリーは誰にとってもその通りとは限らないということです。
また、食事習慣によって優勢になる菌種が変わるとも書いてありました。つまり、甘い物をたくさん食べる習慣のある人の腸内には、甘い物を消化するのが得意な菌種が繁栄するので、より太りやすい体になるというわけです。
バランスの良い食事を摂ろうというのは、腸内細菌的にも正しいということですね。
③"腹の虫"は実在する?―性格と腸内細菌
迷走神経のインパルスが伝えるのは、いま何を消化しているのか、消化活動は順調か、といった腸の現況だ。そして何より独特なのは、迷走神経がいわゆる「腹の虫」や「虫の知らせ」のようなものを脳に伝えることだ。何かがおかしいというような直感や、トイレに行きたくなるような緊張感は脳ではなく腸が最初に感知して、迷走神経の電気インパルスによって脳に伝えられる。
迷走神経とは、脳から腹部に伸び、途中でさまざまな臓器に枝分かれしている神経です。
これを刺激して各部位の情報を交換するのが神経伝達物質(アドレナリンやドーパミン、セロトニン)ですが、この物質を産み出す過程に腸内細菌も深く関わっているのです。
生きた細菌の入った菓子と何も入っていない菓子を食べた人を比べると、細菌入り菓子の人の幸福感が増したという実験も紹介されています。
体内の細菌種の組成比によって、生み出される神経伝達物質も変化するため、人の性格や感情の傾向には腸内細菌が大きく関連しているのではないかという説が有力視されてきているようです。
引き続き「腸内細菌本」を読んでいきます
体内にいる微生物たちの総体を「マイクロバイオーム」といい、2007年頃から急速に研究が進んでいる分野なのだそうです。
身体の健康を考える上でとても重要なことのような気がします。
今後も腸内細菌のことを調べながら、最新の研究などにも注目していきます。
私は人体に棲む微生物のことを調べるうちに、自分自身を独立した存在と考えるのをやめ、マイクロバイオータの容器だと考えるようになった。私自身と私のマイクロバイオータはまとめて一つの「チーム」なのだ。
👇この本も読み始めました