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【詩】 こえ

飲みこんでしまった
いくつもの声は
すねる子どものようで
発したいと思ったときには
もう見当たらない

立派な声も
正しい声も
よくわからないままでいい
美しい声すらも

泣くときに
笑うときに
不自然でない声さえあれば

まごころ
伝えられるのなら
かぼそく
震えていたっていい

No.114


※ X投稿詩を書き直したものです。

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牙皎耀介
お読みいただきありがとうございました。なにか感じていただければ幸いです。