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[73] しんだいれっしゃ
(1ごうしゃ)
おやすみのひにでかけた
となりほしの ふるいおみせのゆめうり
ねがたかすぎるわよと つりめになるはは
ぼくはおおきなおちばを
りょうてでのけて
まるまっているむしをひろい
うしろでにかかえて まっていた
おどろかすと
ぷりぷりおこっていたははは
わらいながらぼくのあたまをはたいた
(2ごうしゃ)
けびょうをつかうのははじめてだから
どきどきしながらぼくは
つまらないじゅぎょうをさぼった
ふらふらとたどりついた つめたいけいしゃ
ねそべって
うつくしくかがやくあおいきゅうたい
りょうてでかくしていたじかん
ぼうけんしょうせつのしゅじんこうになりたい
ほんきでかんがえたりした
あほうのうたたね
(3ごうしゃ)
まちこがれて
ようやくであえたひとは
なかなかなびいてくれなかった
さびついた ぼくのあいでは
ものたりないきみ
それでも つなぎとめていたこころ
すれちがうことが
みえないなみだをながさせるから
ふたりゆうえいしているあいだは
りょうてをつないで たしかめあっていた
(4ごうしゃ)
かんどうすることではつろされる
せんこうのような つかのまのかんかく
それだけしかしんじられなくなって
ぼくはひとりで れっしゃにとびのった
ぎんがのなかでみられるという
こうふくなゆめ
むねをおどらせ しんだいにもぐりこむ
くみあわせたりょうてで
いのるねすがたは
みすぼらしいほど いたんでいる
※幻想宇宙でうたう星々
(胸がときめく星の声 後編)
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![牙皎耀介](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/127535005/profile_e5901a7f94974dc5e698e8cbe5ff5a44.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)