世界観を広げてくれた本7選 - 今日のブックカバーチャレンジ
5月5日(火)晴れ
Stay Homeの影響か、SNS上では○○チャレンジが流行ってて、そのうち暑くなったらみんなまた氷水バケツでもかぶり始めるんじゃないかと危惧している(いない)
そんな中アーティスト仲間のオオタキヨオくんからブックカバーチャレンジがまわってきたので、7日分7冊をまとめて紹介したいと思う。ただFacebookにネタを提供するだけなのはもったいないので、この際ブログにまとめようと思った。
ブックカバーのデザインよりも、当然内容勝負。このコロナ禍で10年くらいかかるはずだった変化が一気に来るような状況なので、未来に関する本も紹介したいところだけど、逆にこんな時だからこそ、時代が進んでも変わることのない、根本的または根源的な知識を得られるような本をピックしてみた次第。思えばこれらの本で僕の世界観もだいぶ広がったので、感謝の意味も込めて紹介したい。
【1日目】生きることについて考える時はこれ。
「生物と無生物のあいだ」福岡 伸一
生命とは、生きているとは何かを、福岡先生の読みやすい文章でまとまっている本。肉体は分子レベルで破壊と再生が繰り返される営み「動的平衡」によって、常に変化しながら流れているという、生命現象の核心とともに、自分らの「生」についても深く考えさせられる一冊。
【2日目】歴史について考える時はこれ
「137億年の物語 宇宙が始まってから今日までの全歴史」クリストファー ロイド
縄文時代からの歴史なんて底が浅すぎる。本当の歴史はビッグバンから始まっているのだ。137億年という壮大な歴史のストーリーが、豊富なイラストや写真を交えつつ全ページオールカラーでまとめられた力作で、見ていて飽きない。一家に一冊あるといい本。
【3日目】人間について考える時はこれ
「サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福」ユヴァル・ノア・ハラリ
言わずと知れたハラリ先生の代表作。人類や文明、社会の構造を、人間の幸福というめずらしい観点からまとめられた本で、人間として、文明社会で生きる僕らには必読の一冊。
【4日目】男について考える時はこれ
「できそこないの男たち」福岡 伸一
福岡先生の本2冊目。もともとはメスしかいなかった生物界に、「オス」がどのように生まれ、どういう役割を果たしてきたのか。そんなオスの性質や存在論を知れば、巷のジェンダー論や、「男とは」的な汗臭い根性論に惑わされることなく、男(オス)としての生き方を見つめなおせるだろう。世の迷える男どもは正座して読むべし。
【5日目】 宇宙や森羅万象について考える時はこれ
「量子論を楽しむ本」佐藤 勝彦
量子力学というと何やら難しく感じるけど、量子の不思議な振る舞いやそこから生まれた数々の仮説を知ることは実に面白く、今まで信じていた世界が覆ること間違いなし。この本は物理学が苦手な人で読みやすいのでおすすめ。
【6日目】宗教について考える時はこれ
「日本人のための宗教原論」小室 直樹
鬼才小室直樹先生による、世界の宗教のエッセンスがつまった本。無宗教を公言する人は日本に限らず、世界に増えてきたけど、けっきょくのところ、世界の国々の文化や風習、考え方は宗教から大きな影響を受けているのは間違いないわけで、宗教を知ることは世界を知ることだ。
【7日目】日本人について考える時はこれ
「日本人とは何か。」山本 七平
日本人と空気について考察した「空気の研究」で有名な山本七平先生の本。日本人の僕らでも「なんで日本人はこうなんだ!?」と日々思うことも多いはず。30年近く前の本だけど、現代の日本人にも十分当てはまる、日本人や今後の日本を考える上で役に立つ一冊。
まだまだ紹介したい分野の本はあるけれど、7日分ということでここでおしまい。