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大正から続くフランス料理は歴史の味 #日比谷 東京會舘 ロッシニ

お世話になっております。食×ITの複合作家・内田です!今回ご紹介したいお店は、日比谷の東京會舘にあるロッシニというお店。

東京會舘は、1922年11月1日創業の超老舗で、あのマッカーサーも東京會舘のカクテルが好きだったという言い伝えも残っています。そして私がもっと驚いたのは、大正時代にフランス料理をふるまっていたこと。

大正時代に日本でフランス料理が食べられていたなんて、初めて知りました。今回は、こんな歴史のロマンあふれる東京會舘を、ご紹介させていただきたいと思います🙋‍♂️

※お店の場所はリンク先でご確認ください。

こちらが東京會舘の入り口、一見ホテルのようですが、宿泊はなく、あくまでレストランや会場だけを提供しているそうです。

今回訪問したのは東京會舘の中にある、こちら「ロッシニ」というお店!

この写真ではわかりずらいですが、窓の向こうにみえるのは皇居。一面に広がる赤い絨毯は、レストランに高級感を感じさせます✨

何だか食器が並んでるだけで、ワクワクしますね😆

本日のコースはこちら。舌平目の洋酒蒸しボンファムは、1922年から東京會舘で提供されているフランス料理で、マロンシャンテリーというデザートは、70年前からあったらしいです。

食前酒のスパークリングワイン。残念ながら、私は酒が飲めないので、ノンアルのスパークリングワインにしてもらう。

ノンアルでもすごく香りがいい✨

まずは前菜、飾りつけのエディブルフラワー(食用花)とイタリアンパセリまで、スタッフが丁寧に説明してくれた。

スタッフの説明によると、左がバルサミコの生ハム

右が真鯛のマリネ。どちらも素材の味がはっきりとわかる味、さらにイタリアンパセリと一緒に食べると、苦みが良い感じのアクセントになる✨

続いてチキンとキノコのテリーヌ。

このタイミングでパンがやってきた。

チキンとキノコのテリーヌは、コンフィという、低温の油でじっくり加熱する、調理方法で作っているらしい。

これをバルサミコをベースとしたソースで食べる。バルサミコのソースは、甘く仕上げてあって、テリーヌとよく合います。そして、パンと一緒に口に含むと、また違った美味しさに変化✨

これ、単純な付け添えのマッシュルームだと思ったら、食べてびっくり!これはエシャレットを使ったシャンピニオンソースで、ギリシャ風の味付けに仕上げているマッシュールムなんだとか。

ただのマッシュルームも、一流の料理人にかかれば、こんな高級感あふれる料理になるのか・・すごいな😮

こちらは、ダブルコンソメと言われているスープで、スタッフの説明によると、チキンと野菜を長時間煮込んで、濾してコンソメスープを作るだけではなく、さらにチキンと野菜を入れて、もう一度同じ工程を繰り返すから、ダブルコンソメと言うらしいです。

塩味はかなり薄いですが、確かにコクが、めっちゃすごいスープでした。

とうとう来ました、舌平目のボンファム。

海老のムースを包み込んだ舌平目をワインで蒸して、白ワインと魚の出汁で煮込み、そして、卵黄とバターで作った「オランデーズソース」をかけ、さらにオーブンで焼き色を付けた、料理なんだとか。

この舌平目のボンファムは、山の幸と海の幸を、あらゆる調理方法を使って、最大限に味を引き出した料理・・と言っても過言ではないかもしれません。しかし、こんな複雑な料理が、1922年にあったなんて、フランス料理ってすごいんすね🤔

次はローストビーフ。

ローストビーフは、ロッシ二の看板メニューなので、シェフが目の前で切り分けてくれます。うちらの席がファーストカットだったので、肉の塊のデフォルトを見学できた✨

ローストビーフって、小さく薄切りにしたものをチマチマ食べるものだと思っていましたが、私が間違っていたようです。こんなステーキのような、ローストビーフの食べ方があったんですね。

ちなみに海外の方は、アラカルトでローストビーフとサラダを大量に頼む方が多いらしいです。スタッフいわく「なるほどこの手があったか!」と感心したそうです。

最後は70年前からずっと存在している、伝統のデザート、マロンシャンテリー。外側はすべて生クリームなのですが、コッテリしすぎないように、植物性と動物性のクリームをブレンドして作っているんだとか。

クリームの中には、甘く味付けされた、栗のソボロみたいなのが入っていました。あれ?これスポンジケーキとか使ってない・・。って事は、クリームと栗だけで作っている!?

栗とクリームだけで、こんなに綺麗で美味しいデザートになるなんて、これはまさに、東京會舘だけが可能な、究極のシンプル・イズ・ベスト!

余談ですが、お店の近くにある東京會舘のお土産で、何かすごくハイセンスなお土産があったので、つい買ってしまった・・😅

今回の食レポ、東京會舘 ロッシ二はいかがでしたでしょうか。

1922年に東京會舘で舌平目のボンファムを食べてた人達は、かなりの富裕層や上流階級だったんではないかと、私は勝手に妄想しています😁

そんな人たちが、東京會舘で結婚式を挙げたり、会食でVIPな人達が交流を広げた事で、日本にたくさんの未来が生まれたんだろうな・・なんて思いを馳せていたら、料理を通じて、とても歴史的なロマンを感じました。

当時、上流階級の人達が食べていた料理を、今ではこんな気軽に食べられるようになったのは、とても素晴らしい事です。少なくとも「食」に関しては、いい時代になったのかもしれませんね✨

以上、食レポでした!

※営業時間・予約などの詳細は、公式サイトをご確認ください。


食は人を良くすると書きます。飲食店を食べにいく事で応援したり、ステキなお店を多くの人に伝える事は、いつかどこかで誰かの「ハッピー」につながるかもしれません。

※この他にもおすすめしたいお店は、このマガジンでまとめてますので、よかったら参考にしてください!

また、おススメの店を知っている方、お店を経営されていて掲載して欲しい方、もしいらっしゃいましたら、コメント or お問い合わせから連絡いただければ、東京近郊ならこっそり調査しにいくんで教えてください。

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