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毛筆 漢字にまつわるエトセトラ その15『タイムマシン乗り場はこちらでございます』

今回は、左右非対称な漢字の面白さについてご案内するつもりなんですが、難しい話しは適当に済ませてそんなことよりも過去へのタイムトラベルにお連れしたいと思います❗👍😁

まずおさらいと言いますか、基本的な漢字の構成要素について少しだけ。ホント少しだけですから眉をひそめないで下さいね❗🤭

漢字は『偏旁冠脚(へんぼうかんきゃく)』と呼ばれる部首によって構成されていますよね。
『偏(へん)』左側。
『旁(つくり)』右側。
『冠(かんむり)』上の部分。
『脚(あし)』下の部分。
これが『偏旁冠脚(へんぼうかんきゃく)』なんですが、他にもあと三つ、『構(かまえ)』、『垂(たれ)』、『繞(にょう)』の合わせて合計七種あるんですね。

はい、難しい話しはこれでおしまい。ここからは楽しく参りましょうね❗👍🤭

で、今回のテーマは『左右非対称』の漢字を『毛筆』で書いたときの面白さについてなんですが、何はともあれまずはご覧頂きましょう❗👍🤗

あ、唐突ですいません。ちょっと説明が必要ですよね❗😅この題材にしている漢字は人名で『山越』さん。私はLINEスタンプ用に人名を毛筆で書くという作業をライフワークにしているんですが、そこで書いたのがこの文字なんです。但し旧書体の行書ですね。

いかがですか? 左右の表現の仕方がまるで違うのが分かりますか? え?解らない❓️😲ではこちらをどうぞ❗👍

はい。もうお分かりですよね❗👍😁画面向かって左側がソフトで柔らかく、右側がシャープで鋭く書いていますよ。これが今回のテーマなんですが、いかがですか? それを知って改めて見てみると、面白いでしょう❗👍🤗ユニークで美しく、そしてなによりもとても斬新ですよね❓️✌️😍

え❓️ 斬新❓️😲実は斬新どころか、これは大昔の書体なんですよ❗😱

皆さんは1,700年先の未来が想像出来ますか❓️🤭100年先でなんとなく、200年先は霧の中、1,700年もの先はとなるともはや想像どころか見当の糸口さえ見つからない。そんな先の未来など想像を絶しますよね❗😅

では1,700年前の時代の人が、1,700年後の未来を想像している姿を想像してみて下さい❗🤭✌️そうです。その時代の人から見れば私もあなたも未来人。というわけでその時代の人になってやろうではありませんか❗✌️😁

では折角なのでここからは実際にタイムマシンに乗って、1,700年前の時代にタイムトラベルと参りましょう❗👍😁

時は300年。世界ではローマ帝国が栄え、中国は三国時代が終焉し、晋の時代を迎えたところでしょうか。もちろんアメリカ大陸などはその存在どころか影も形もない、そんな時代です。

日本では弥生時代から古墳時代へと移り変わる頃ですよ。とは言えあまり話が大きすぎてもちょっとピンときませんよね❗😲折角の時間旅行です。ならばということで行き先をピンポイントで絞り込みましょう❗👍

はい、やって来たのは新宿です❗(爆)😆💣️✨あのネオンギラギラ日本一の繁華街。

ですが……ネオン一つありません。当たり前です。今は古墳時代です。電気はおろかガスも水道も日頃恩恵にあずかっているライフラインなどなに一つありません。

となると当然かつてこの地に玉川上水を引き入れた巨大な浄水場施設があった痕跡などあるはずもなく、その地名を由来とするヨドバシカメラの看板もなく、その後の再開発で生まれた大都会のオアシス的存在感を放っていた新宿中央公園もなければ豊富な水量を誇っていた長大なナイアガラの滝もなにもありません❗😲

いや『かつて』ではなく、これは私の知る1,700年後の未来なのだと気づいたとき、少なからずショックを受けました。

そうなんです。気づきました。これなんです。1,700年前の時代から1,700年後の未来を想像するということは。

しかし、ほとんど同時に襲われたもう一つの衝撃のほうがはるかに大きく、それは一種多幸感にも似た浮わついた耀きとでも言えばいいのか、どこかくすぐったいような安心感のようなそんな不思議な感覚です。

おそらくは起きている現象に満足な理解も説明も出来ぬまま一つだけ自信に満ちているものがあるとすれば、それは絶対的な自分自身の存在感だけであり、何があろうと揺るぎようのない真実としてそれが私の中で鎮痛剤的に効能し、安定と安らぎをもたらしてくれているからなのでしょう。

無論、安全の保証がない未来への旅と違って過去への旅は100%事故がありません。出来てしまった史実は変えようがないからでこの事実も精神的安泰に大きく貢献しているであろうことは疑いようもありません。

なるほど過去への時間旅行がリラクゼーションやストレス発散に大きく寄与しているということの意味がようやくわかったような気がします❗👍😁

私は面食らいながら戸惑っている自分自身を俯瞰目線で客観的に見下ろしているもう一人の自分自身に見守られ、否応なくその視点に立たされている自分を意識しながら空を見渡しました。見上げるのではなく、見渡したのです。

初めての体験に少しの戸惑いと巨大な感動を覚えていました。新宿には空がないとよく言われていたことを思い出しながら私の眼は遥か地平線の彼方を捉えていて、そこで弧を描く地球と接した空の青さを360度ぐるりと体験し、手にした方位磁石に従って身体の向きをそちらの方角へ向けました。

あの辺りだろうか。1,700年後、東京都庁の超高層ツインビルがそびえ立つのは……。

しかし周囲の景色は摩天楼とはほど遠いただの野原で、ここに私の知る副都心超高層ビル群のイメージを重ねるのは容易なことではありません。逆に私の胸を打つある光景が眼に飛び込んできました。

それはあまりにも大きくて私の概念や先入観を遥かに越えていて、初め全く気づきませんでした。すぐそこにあるように見えているにもかかわらず……。

富士山でした。

私は圧倒されました。それはそれは巨大な富士山でした。果てしなく広がった関東平野の遥か彼方にそびえる勇姿。雄大な裾野から凛々しく引き締まった山頂に至るまで一望で見渡せるその全貌が私の視野をとらえて離しません。

あまりにも神々しくて目映くて、自然に涙が溢れていました。嬉しくてたまりません。感無量です。

そうなんです。これが、これこそが1,700年前の時代を生き、1,700年後の未来を想像するということなのです。

私は泣きながら富士山に語りかけていました。

『やっと出会えた知り合いが……あなただったとは……ありがとう富士さん』

この時代、神田川・妙正寺川沿いに大規模な竪穴住居の集落が営まれ、東海地方とも交流が盛んだったという。

西早稲田・北新宿・落合・高田馬場などでも竪穴住居の集落が栄え、牛込・市谷の台地上にも住居跡が出現している。
《参考文献 新宿区史年表》


時同じくして中国は晋の時代。こんな時代なんですね、中国で盛んに文字が生まれていってたのは。しかもこの文字は1,700年以上も前にすでに存在していたのです。『山』も『越』もね❗👍😁しかも左右の表現を真逆にするというこの試みまでなされているんですね。

1,700年前の人たちから見れば、私たちは未来人。そして今、私たちはその大昔の文字に斬新さを感じながら見入っている……。

面白いでしょ❗🤗但しこの左右の表現のニュアンスを変えるというのは毛筆でしか出来ません。筆跡に筆圧による強弱がつけられないペンでは書きようがありません。もっとも私の道具はタッチペンとスマホなんですけどね(爆)😆💣️✨

それと左右対称の文字も中々上手く出せません。試しに私の名前『山本』でやってみました。こちらです。

『山』は『山越』さんから貰いました。でも『山』も『本』もどちらも左右対称なのでもうメチャ不向きです❗😅そこでやはり『本』も1,700年前の古い文字を用いましたがそれでもやはり限界でしたね❗😅これ以上崩すともう美毛筆ではなくなってしまい本末転倒ですからね❗🤭

ちなみにこの『山』は、真ん中の縦線から書いていてはいつまで経っても書けません。左から真ん中、そして右という風に一筆で書くんですよ❗👍🤗

それよりも、左右対称は美の極致。敢えて触る必要なし。どうやら私はこの私にとっても命ほど大切な不文律を何故だかどこかに置き忘れ、そのことを1,700年前の『富士山』から改めて教わったような気がします。

有難う左右対称美の極致、富士山よ❗👍🤗有難う新宿🤣有難う時間旅行🤭

以上、今回の漢字にまつわるエトセトラ その15を終わります。

長々とすいませんでした🙏🙇そして皆さんにも有難う❗👍🤗✌️
またね~👋😃✨

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