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岡慎之助という男
皆さんこんにちは!
今回は久々の更新になります。
新年度に入り色々あって仕事で忙しい日々を送っていました。
さて今回の記事は○○な男第2弾でございます。
前は亀山耕平さんがオリンピックに内定した時に書きました。
今回紹介する男は岡慎之助です。
以前から注目されていた選手ですが、特に今回の事で話題に上がる選手の1人でしょう。
今日行われた全日本体操選手権男子予選で慎之助は3位で通過しました!
ということで、今までよりもより一層慎之助は注目されるだろうと思います。
そこで、慎之助はどんな人でどのような道のりを経て今日に至ったかを記事にして行きたいと思います。
栄光と天才の称号
慎之助は2019年に徳洲会に来ました。
同年には世界ジュニア選手権があり、個人総合ではたけるを抑えて優勝しました。
小さな天才が日の目を浴びた出来事でした。
慎之助の体操を見ると誰もが「美しい」「基本に忠実」だとおもうでしょう。
小さい頃から高難度の技を連発して、ジュニアの選手とは思えないような選手でした。
そう誰もがこの子は将来日本のトップ争いに絡んでくるだろうと思っていたことでしょう。
初めて慎之助を見たのは2018年の福井国体でした。まだ中学生ながらも高校生と一緒に試合していた慎之助は平行棒で車輪をする時足を伸ばしてもすらないんじゃないかと思うほど身長が小さいのにもかかわらず、バブサーや前方2回宙返り半分捻り降りなど大学生顔負けの技をいとも簡単そうに行っていたのが印象的でした。
そんな天才少年と3年後同じチームになるなんてこの時には微塵も思いませんでした。
凄いけど高校生
僕よりも体操が上手で大会の成績ももちろん上の慎之助。
入社して最初はおかやまジュニア時代のトレーニングを2人で一緒にやっていた。
トレーニングでも高校一年生より劣る俺ってどうなの、、とか自己嫌悪にもなった日もしばしば笑
そうやって共に時間を過ごすうちにわかったことが「あ、年相応な高校2年生だ」ってことでした。
素直なところ、自分の考えをうまく口にできないところ、可愛いところ、楽観的なところ、負けず嫌いなところ。
体操がすごいから考え方など大人びているものと思っていましたが、そんなことはなかったです。
練習の仕方が悪かった時などは、指導者になんでそうなるの?どうしたら良くなると思うの?という発問をよくされてましたが、答えは的を外れてるものも多かったように感じます。
徳洲会的には自分で考えられる選手(人)になってほしいと思い、体操が上達するだけではなく人を育てることに注力して指導にあっていたと思います。
(多分)
そういうこともあり、慎之助は何処か自信が無いようにも見えました。
順風満帆に行かなかった高校時代
期待を沢山されて体操会でも異例の高校生ながらも社会人チームに加入した慎之助。
15歳で単身岡山から神奈川に来て、歳が15個も離れてる亀さんをはじめ、同年代が全くいない中で体操に明け暮れる日々。
そんな慎之助に更なる事態が立て続けに起こった。
それは突発的&慢性的な怪我である。
鉄棒に乗ったり、練習のしすぎで身体を酷使したり、成長に伴い身体も変化していき、思い通りに身体を操れない時期もあった。
「手首、足首、肩、腰」他にも痛いところがたくさんあっただろう。
練習をしたくてもコンスタントに積めない歯痒さが慎之助にはあったと思う。
更に高校2年生の2020年はコロナが流行し始めた年である。
大会の数もほとんどなかった。
その年の冬に行われた全日本選手権はミスもあり44位。
「予選落ちしちゃいましたわ」
苦笑いをしながら僕にそう言っていたのを今でも覚えている。
翌年の全日本選手権ではまたもミスが重なり60位だった。
その年のインターハイも3位で同年代の子たちにも勝てない時期が続いた。
負けたくない、勝ちたい、その想いが強いからこそ、練習をすればすぐに痛みが出て体のバランスが崩れてもどかしい思いをしてきた。
噛み合い、動き出した歯車
早く大輝や翔平やたけるに追いつきたい、勝ちたい。その想いは強かったはず。
しかし、たくさんの人のサポートと徳洲会の先輩たちの練習や生活をみて色々なことを学んできた慎之助は焦らずじっくりとしんどい体づくりを行い続けた。
周りに追いつきたい気持ちもあるが、「自分に必要なことを必死にやる」ということが身についていた。その姿は1年半前の何処か自信なさげな坊主頭の慎之助とは別人のようだった。
そしてやっと今までバラバラだった、「心、技、体」が噛み合いはじめたのではないか。
技術ばかりが先行して、自信がなかった時。
勝ちたいと切に思っているのに練習に耐えられない体。
身長が10cm以上も伸び、体重も増える影響で変化していく技術。
それら全てがようやく一つになり出したのがこの半年間だったのではないかと感じる。
そこには言われた事をただやる子ではなく、上手くいくためにはどうすればいいのかを自分で考えて、それをコーチと相談できるようになった立派な選手の姿があった。
体操を通して人として成長するっていうのはこういう事なのかなって慎之助を見て感じる。
次は僕です
大輝、たける、翔平、東京のオリンピックメンバーと皆の活躍を見ていた慎之助は「次は僕が活躍する番です」と言った。
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ほんま言うようになったなーって思う。
それだけの練習をちゃんと積めてるのと、自分が本当にそうなると信じて疑わない気持ちを持ててるということなのだろう。
そして迎えた全日本選手権予選。
自分の持てる力をしっかりと出し切って得点は85.531で3位通過。
本当にすごいの言葉しか出てこない。
このまま決勝も練習と同じように自分のやることに集中して全力を出し切ってほしい。
慎之助ならできる!
決勝の日は応援席から彼の勇姿をしっかりと見る。
皆もぜひ応援してくださいね!
徳洲会も新しい風がたくさん吹いてきた。
落ち着いた努力家なベテラン勢。
負けん気と根性の中堅勢。
勢いとガッツの若手。
経験豊富な充実したスタッフ陣。
みんな素敵な人たちです。
これからの徳洲会の活躍に僕が1番期待してるのかもしれない。
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