「うつは心の風邪」なんかじゃなくて
はじめに
「うつは心の風邪」といいますが、私は「がん」くらいの重さがあると思っています。ちゃんと治療しないと社会復帰できないですし、重症化すると死んでしまいます。うちの会社でもうつ病にかかり、病状悪化させてしまって退職する社員が非常に多いです。統計によると一生で15人に1人くらいの割合でうつ病にかかるそうです。その人達が仕事ができないとか、さぼりぐせがあるとかそういうことはまったくなくて、逆にバリバリ仕事をしていた人が多いです。
うつ病にかかりやすい人
以下にうつ病にかかりやすい人の特徴を書きます。
几帳面で真面目である
真面目なため仕事にもがんばりすぎて、息抜きや休養もうまくとれません。そしてエネルギーをつかい果たして抑うつ状態になってしまいます。
完璧主義であり、融通が利かない
何かにつけ白か黒かをハッキリさせないと気がすまない人です。そこから外れた時に大きなストレスを感じます。
言いたいことを言えない
言いたいことを言えないとストレスを抱え込んでしまいます。
他人の評価に敏感
周りの目を気にして非常にストレスがかかります。またすべての責任が自分にあると思いつめてしまいます。
このような人は一般的にうつ病にかかりやすいといわれています。
うつ病の症状
うつ病にかかると以下のような症状が複数現れてきます。
気分が落ち込み 、悲しい気持ちがする、涙が出やすくなる
今まで楽しめていた事を楽しむことができない
日常生活における活動量の著明な低下
イライラが強く、落ち着かない、周囲に当り散らしてしまう
食欲の変化(食欲不振または過食)
睡眠の変化(不眠または睡眠)
疲労が強い
自信がなくなり、自分を責めるようになる、罪の意識を感じる
思考力、集中力の低下
身体症状(頭痛、腹痛、便秘、下痢など)
性欲の変化
自殺願望が生じる
うつ病かなと思ったら
うつ病にかかったら以下の2つが必須です。
①休養
②投薬
まずは病院に行きましょう。できれば誰かに付き添ってもらう方がいいです。医者の言うことを本人は聞き取れないかも知れないですし、本人の症状をうまく伝えられないかも知れません。
診療科目は精神科か心療内科です。どちらも大して代わりません。街中のクリニックは心療内科を掲げているところが多いです。
そして休暇のための診断書を書いてもらいましょう。おそらく医者は2週間といってきますが、2週間では足りないと思います。抗うつ剤が効いてくるのに1週間はかかりますので、最低1月は欲しいです。
その後、会社の上司に相談してください。対面でも電話でもいいですが、上司がなんと言ってきても休んでください。ここできちんと治さないと一生病気を引きずることになります。
とにかく休みましょう。あなたは働きすぎてエネルギーがマイナスになっています。これを0にするだけではたりません。プラスの状態までもっていく必要があります。
中途半端な状態で会社に戻ると会社も迷惑しますし、あなたの体調にもよくないです。完全に治してから復帰しましょう。
おわりに
うつ病が治らず会社を退職していった同僚を何人も見てきました。私も躁うつ病ですがあやうく退職するところでした。
精神科、心療内科にかかることは決して恥ずかしいことではありません。おかしいと思ったらすぐに病院にかかってください。そうしないと一生を台無しにすることになります。
半分台無しにしたよっしぃより
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