爆発的に増えている糖尿病患者
不定期連載 アポラクトフェリン(25)
今まではラクトフェリンや
アポラクトフェリンには人を
細菌やウイルスから守る効能があることを
述べてきました。
今後はアポラクトフェリンを
積極的に摂取することで、
健康や美容に効果があることについて
申し上げます。
食事、運動、睡眠、飲酒、喫煙など、
日々の過ごし方や生活習慣によって
発病または症状が悪化する病気をまとめて
「生活習慣病」と呼びます。
このような病気は、十分な食糧がなく、
便利な乗り物もなかった頃の日本では
あまり見られなかったことから
「現代病」とも呼ばれていました。
生活習慣病にはガン、脳血管障害、心臓病、
高血圧、高脂血症などがありますが、
代表といえば糖尿病です。近年、日本では
糖尿病患者は増加の一途をたどっています。
1950年頃の日本の糖尿病患者は
予備軍を含めて3,000人程度と
見られていました。ところが、
2014年の厚生労働省の報告では、
糖尿病及びその予備軍が
推定2050万人います。
糖尿病は、食事で摂った糖が体内で
うまく吸収されず、血液中から
糖が減っていかない病気です。
通常、血液中の糖は膵臓から分泌される
インスリンの働きにより、
全身の細胞にエネルギー源として
送り込まれます。ところが、
なんらかの原因でインスリンの分泌が
減ったり、働きが悪くなったりすると、
糖を細胞に送り込むことができず、
血糖値が上がってしまいます。
糖尿病には大きく分けて
3つのタイプがあります。
Ⅰ型糖尿病、Ⅱ型糖尿病、
そして遺伝子異常や他の病気や薬が原因で
発症する糖尿病です。
Ⅰ型糖尿病は、インスリンを作る
膵臓のベータ細胞自体が働かなくなって
起こるタイプで、
「インスリン依存型糖尿病」とも
呼ばれています。
日本人の糖尿病では1%程度です。
Ⅱ型糖尿病が、体内のインスリンの量が
減ったり、肝臓や筋肉などでインスリンが
働かなくなったりするタイプで、
「インスリン抵抗性糖尿病」とも
呼ばれています。糖尿病のほとんどは
このタイプです。
他にも、遺伝的な要因で発病する糖尿病、
肝臓、脾臓の病気や感染症によって発病する
糖尿病、ステロイドホルモンや
免疫抑制剤などの薬が原因で発症する
糖尿病があります。
最近の研究により、アポラクトフェリンには
それらの病気の発症を予防する作用が
あることがわかってきました。
このことについては、
後日お話したいと思います。
参考文献
井上浩義
『アポラクトフェリンのすべてがわかる本』
アーク出版 2015年 pp.62 - 64