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#144 エンタメとして読書を考えてみる。

おはようございます。

日本人の読書離れがそれなりにメディアを賑わせています。
“それなりに”という表現を使ったのは、本を読むこともメディア(テレビやインターネットなど)に触れることも「時間を使う」ということにおいては競合関係じゃけぇ、メディアからすれば本を読む人が減った方が、自分たちのコンテンツ消費が増えるけぇなぁ。じゃけぇ、あまりにも「日本人は本を読まない」「本を読まない日本人は危ない」などと煽って、「やべーな。本を読んでみようかな?」と思わせてしまうと不都合なんですわ。
じゃけぇ、「本を読まないこと」がそこまでメディアを賑わすことはないし、反対に「メディアに振れ過ぎだ!」と唱えられることもありません。積極的に「読書って最高!ヒャッホー!」とも言わんのも、こういう理由なんじゃろうねw
ちょっと面白くないw?

一方で、そもそも読書はエンタメとしてどうなんじゃろうか?ということを考えてみました。
読書をエンタメとして他のコンテンツと比較してみると、案外負けとらんどころか、むしろ魅力があるんじゃないかと思うんじゃわ。

よく言われるのがコスパじゃね。
文庫本じゃと大体1500円くらいで、食事で言えば普段のランチより高めじゃけど、ディナーよりはお手頃価格かな。映画と同じくらいのコストで、テーマパークと比べるとかなり安いです。
次に時間で比較してみるかのう。
読むスピードや本のジャンルにもよるけど大体1~3時間くらいで一冊を読了できるんじゃなかろうか。これもテーマパークのように長時間、何なら1日中遊べるわけではないけど、映画や食事と比べても十分に楽しめる時間じゃね。天候や体調などを加味しながら他のエンタメと使い分けることも本を読むことの強みかなと思うわ。
ざっくり言えば、ここまで考えると他のエンタメと比べてとびぬけてコスパが悪いとも思わんな。

そして、本を読むことが他のエンタメに比べて優位に立てる点がひとつあって、それは「場所の自由さ」じゃな。
食事をするなら飲食店に行かんといけんし、映画を観るなら映画館に行かんといけん。一方で本を読むことは最初こそ本屋や図書館に行くことはあるかもしれんけど、それ以降は持ち歩けば自分の好きな時間に好きな場所で読むことができるんじゃわ。自宅で読んでもいいし、職場の昼休憩に読んでもいいし。公園で読んでもいいし、カフェで読んでもいい。
このあたりの気軽さと言うか、楽さは他のエンタメよりも秀でているかなと思うね。

最後に何で「エンタメ」で比較をしたかということについて触れてみるわ。
「エンタメ」という表現を使うことでハードルが一気に下がるんよ。本を読むという行為は「知的」「真面目」のイメージがつきやすいけぇ、ハードルが高いと感じる人も多いと思うんじゃけど、「エンタメ」と表現することでハードルが下がるんよね。「美術館に行く」とか「資格の勉強をする。」とかを「エンタメ」と表現することで身構えることなく取り組めるのと一緒で、読書も同じなんよね。
もちろんテレビやインターネットは無料じゃけぇ、それゆえの気軽さ・とっつきやすさはあるんじゃど、もう一段上のエンタメに触れるならお金を払って触れた方が自分の身になると思っています。
そんな中で読書はエンタメとして十分に成り立っとるけぇ、試してみる価値はあるよね。

ようは読書離れが進む中、読書をエンタメとみなして現代の潮流に逆行することで、人生を楽しむことができるんよね。それはちょっとした贅沢になると思うわ。
人間の脳は思っている以上に騙されやすいけぇ、本を読むときは「エンタメを楽しんでいる」と意識すると、読書が進むようになるんじゃわ。じゃけぇ、どんな本であれ、読むときは「エンタメを楽しんどる!」と意識することが大事じゃね。

まぁわし自身が難しい本を読むときの現実逃避の言葉として使っとるというのもあるんじゃけどねw

わっしょい(・∀・)ノ

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