マーラーカオには一家言ある
マーラーカオってご存じでしょうか。
僕は、パートナーと付き合うまで、存在は知っているが、ほとんど食べた記憶のない食べ物でした。
スーパーのパンコーナーの端に売ってる茶色い蒸しパン。
蒸しパン食べるなら、チーズ蒸しパンとか、たまご蒸しパンを食べる派閥に所属していた僕にって、
マーラーカオは謎の存在でした。
パートナーと付き合い始めて、「マーラーカオが好き」と言われ、そんな人が世の中にいるのだな、とちょっと驚いたくらい。そのくらい僕にとっては縁遠い存在でした。
それから、たまに点心のお店などに行った時にパートナーが頼むのを少し食べてみたりしていました。
確かに、普通のたまご蒸しパンとは違う香ばしさがあって、これはこれで美味しいとは思っていましたが、
あくまで、蒸しパンの一種に過ぎない、そんな印象でした。
あの日までは…
人生で一番のマーラーカオに出会った
感染症が流行る数年前に、パートナーと海外旅行に出かけた際に、中国南方航空という航空会社を使いました。
その頃、中国系の航空会社の航空券は激安だったので、お得に海外旅行を出来て良かったのです。
帰りの便でトランジットのために広州で一泊することになりました。
夜ごはんを食べるため、パートナーが広州の美味しい店を調べてくれて、
「点都德」という点心のチェーン店に行きました。
有名なのは↓のなんかパリパリしたものに包まれたエビ(だったかな?)の点心で、めちゃくちゃ美味しかったです。
個人的には肉団子っぽい点心が好きでした。
漢字のメニューでよく分からないながら、スマホで調べながら注文して、
大量の点心を食べました。
「もうお腹いっぱい!」となったころに、パートナーが「マーラーカオを食べたい」と言い出しました。
いやいや、こんなに腹いっぱいになってるのに、蒸しパンなんて食えねえよ!と思い、
「自分でちゃんと食べきるなら、頼めばいんじゃない?」と冷たく突き放した僕。
そしてマーラーカオが届いたのですが、デカい。
点心を蒸す奴いっぱいいっぱいに四角いマーラーカオが入っている。
あらあら、こんなにたくさん食べられないよね。。と冷ややかな視線を送っていたのですが、
パートナーが「美味しいよ!食べてみる?」と割って一欠けらを差出してきたので、食べてみると。
爆裂うめぇ!!
隠し味に何か使われているのか、微妙に酸っぱいような、醬油っぽいような、今まで食べことが風味がして、異様に美味しい。
重くなくてふわふわしているので、あんなにお腹いっぱいだったのが嘘のように食べられる。
「これ美味しいね!」と言って、マーラーカオを半分奪い取り平らげました。
そして「美味いマーラーカオはめっちゃ美味い」ということが僕の脳みそに刻み込まれたのでした。
あの日のマーラーカオを求めて
あの味を忘れられない僕は、美味しそうなマーラーカオを見つけると買ってしまうようになりました。
ちょっと前に、セブンイレブンの肉まんコーナーでマーラーカオが蒸されていたので買ってみました。
美味しいけど、「まぁまぁ美味しい蒸しパン」の域を出ない。
この間、パートナーと横浜中華街に行った際に、2つのお店でマーラーカオを買いました。
美味しいけど、やっぱり違う。
横浜で買ったのはどちらもずっしり詰まった感じのタイプでした。
それはそれでいいですけどね。
パートナーも「あの時食べたマーラーカオを超えるものには出会えていない」と言っています。
昔のように中国に行くことは難しくなってしまいましたので、
中国南方航空を使って、広州に食べに行くというのはハードルが高いです。
それに「マーラーカオを食べたい気分」といって飛行機で移動するような富豪みたいな生活はできないので、
日本で食べられるところを見つけたいです。
「あの日のマーラーカオ」を探す旅は続いています。
因みに中国南方航空はサービスとかは特別良いということはありませんが、普通にトラブル無く使えました。
機内食でも点心が出たのですが、それも美味しくて、さすが中国は食にこだわりあるんだな。と思いました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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