ティファニーブルーよりエシレブルー
あの青を見るだけでキュンとする。
ティファニーではなくエシレの話。
あの品のある唯一無二のブルー。
フランスな「ECHIRE」の文字。
思わず紙袋に鼻を近づけて
バターのかおりを吸い込んでしまう。
紙袋の中身はフィナンシェかマドレーヌか
クロワッサンか、バターそのものもあっていい。
バターケーキだったら半泣き。
ティファニーのアクセサリーと同じくらい
いや、それ以上のときめきがそこにある。
フィナンシェは固めに焼かれたサクサク感が好みだ。
日本に無数のフィナンシェあれどエシレのは別格。
2日目の変化を楽しむのもまた良し。
私はそもそもバターが好きで
レストランでパンに添えられるバターの量は
そのお店の満足度に比例する。
エシレの楕円形のパッケージが
そのまま丸ごと添えられた日には
メインディッシュはバターだ!
江國香織さんのエッセイに
ご自身のバター好きを綴ったものがあり
”パンに塗るのではなく、しっかりとのせる”
という表現には思わず頷いてしまう。
年を重ねて、食べたものがそのまま
体の一部として構成される実感がある。
だからなおさら、
バターや甘いものとかの嗜好品は
本当に好きなものだけを摂りたいし
そのほうが体も喜ぶと思うのだ。
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