【百年ニュース】1921(大正10)8月25日(木) 朝陽会(大蔵省印刷局)『皇太子御帰朝記念絵葉書』が発売され大ヒットとなる。皇太子裕仁親王の渡欧の様子は連日マスコミ報道により国民に伝えられた。9月3日には半年の旅程を終え横浜港に戻る予定。皇太子帰国は国民的関心事だった。
朝陽会は大蔵省印刷局のなかにある福利厚生団体で、官報など国が発行する印刷物以外にも、様々な印刷物を作成していました。その朝陽会が発行する『皇太子御帰朝記念絵葉書』が発売され、大ヒットとなりました。皇太子裕仁親王の渡欧の様子は連日マスコミ報道により国民に伝えられており、9月3日には半年の旅程を終え横浜港に戻る予定であったため、皇太子帰国は国民的関心事でした。
国立印刷局が創業された当初の1876(明治9)年、大蔵省紙幣寮の紙幣頭であった得能良介が職員の不慮の傷病により困窮することを救済するため、私財を投じて「補助会」資金とし発足させました。 その後1915(大正4)年には、印刷局職員の慰安会費用を補助するため職員の共同出資による「印刷局職工慰安協賛会」が設置されました。
さらに1918(大正7)年になると、印刷局長であった池田敬八の発意により上記の二つの団体が統合され、印刷局の雇員以上を会員とする「印刷局朝陽会」が誕生しました。その後1931(昭和9)に法人化され「財団法人印刷局朝陽会」となり、現在でも「一般財団法人印刷朝陽会」として存続しています。
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