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【百年ニュース】1920(大正9)4月25日(日)東京市内電車従業員が早朝から無警告でストライキに入る。重要幹線のみ管理職が運転するが市内の交通は大混乱となる。従業員1,230名が雑司ヶ谷の白玉道場に籠城するも、深夜にいたり警察100名が突入し解散となる。中西伊之助理事長など首謀者32名を逮捕。
市電ストライキは東京市内の交通を3日間にわたり混乱させた。無警告で突然ストを行った従業員側に対する東京市民の反感は大きかった。早稲田大学付属工手学校の学生が臨時運転手を買って出る。早大平沼淑郎学長も許可し休校に。ほかにも集金係など他部門の従業員が運転手を務めた。
「昨日来東京電車罷業せり、幸いにも世論もこれに賛成せず、これに関し石丸鉄道副総裁来訪、鉄道より従業員を一時流用せんとの希望もあれども、従業員を混用することは種々の弊害を生ずる恐れあるにつき謝絶する考えなりと云うにつき、余は至当のことなりと賛成せり(原敬日記)」
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