【百年ニュース】1920(大正9)年12月16日(木) ドロシー・ドスが米国ペンシルベニア州フィラデルフィアのドイツ人家庭で誕生。旧姓はシュッテ。のち沖縄戦ハクソー・リッジの英雄デズモンド・ドスの妻となる。
ドロシー・シュッテ(Dorothy Pauline Schutte)がペンシルベニア州フィラデルフィアのドイツ人家庭で誕生しました。父は28歳のフレデリック・ジョージ・シュッテ(Fred G. Schutte)、母は22歳のエリーゼ・ジェニー・シュッテ(Etts J. Schutte)です。6人兄弟の長女でした。
一家はセブンスデー・アドベンチスト教会(安息日再臨派)の熱心な信者で、ドロシーは同じ信仰を持ち、のち沖縄戦ハクソー・リッジの英雄となる衛生兵デズモンド・ドス(Desmond Thomas Doss)と、第二次世界大戦中の1942年8月17日に結婚します。
メル・ギブソンが監督した映画『ハクソー・リッジ(Hacksaw Ridge)』(2016)で二人のロマンスが描かれています。映画のなかでは、デズモンドが病院でドロシーと出会う設定になっていますが、実際には教会で出会ったそうです。映画ほどロマンチックではないものの、のちにドロシーは「初めてキスをしたのがデズモンドだった」と振り返っています。
デズモンドはドロシーからもらった聖書を戦場で常に身に着け、沖縄戦の激戦地ハクソー・リッジ(日本名:前田高地)で衛生兵として多くの人命を救い、良心的兵役拒否者 (Conscientious objector)で初めて名誉勲章をもらい英雄となりました。
二人は一人息子デズモンド・トミー・ドス・ジュニア(Desmond "Tommy" Doss Jr. )を授かり、戦後も長らく仲良く暮らしました。しかし1991年11月17日ドロシーは、ジョージア州カトーサ郡において交通事故により死去しましました。享年は70歳でした。墓地はテネシー州チャタヌーガにあります。
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