【百年ニュース】1921(大正10)8月14日(日) 深川の富岡八幡宮で夏の例祭「深川八幡祭り」開催。江戸三大祭りのひとつで3年に1度,御鳳輦が渡御。元禄時代に豪商紀伊国屋文左衛門奉納と伝わる総金張り宮神輿が3基あったが,2年後の1923(大正12)関東大震災で焼失。最後に見られたのが同年の祭りであった。
東京の下町,深川にある富岡八幡宮で夏の例祭いわゆる「深川八幡祭り」が開催されました。江戸三大祭りのひとつで3年に1度ずつ御鳳輦が渡御を行います。
御鳳輦というのは、お神輿なんですが、屋形の上に金の鳳凰がかたどられたものになりまして、富岡八幡宮の御鳳輦は、元禄時代に豪商紀伊国屋文左衛門奉納と伝わっている総金張りの宮神輿でありました。しかもそれが3基あったのですが、この2年後の1923(大正12)に発生しました関東大震災によって惜しくも焼失してしまいました。つまり伊国屋文左衛門の御鳳輦が一般大衆の目に最後に触れたがこの年の「深川八幡祭り」であったということになります。
この深川の富岡八幡宮ですが、行ったことのある方も多いと思いますが、境内に巨大な横綱力士碑があることで知られています。現在に至るまでの横砂の名前が刻まれています。60代双羽黒光司の名前が、本当は光る司で光司のところ、誤って光って治める、いわゆる明治の治のほうの光治で刻まれていることで知られています。
また2017年には宮司の地位をめぐって姉と弟夫婦のあいだで殺人事件が起きたことでも話題になりました。
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