【百年ﾆｭｰｽ】1920（大正9）5月12日（水）前年殺人罪で起訴された子爵桑原孝長に無期懲役が求刑される。桑原(桒原)孝長は1899(明32)父輔長より子爵を相続。二条離宮殿掌職に。1918(大7)うどん店経営花登捨造の美人妻ますと駆落ち。1919(大8)ますを銃で殺害。子爵剥奪。結局判決は懲役10年となった。

宮内官僚の仙石政敬「桑原孝長が姦通の末その女を殺したる旨警察官よりの報告あり。有爵者として許すべからざる事にて宗秩寮の議に付し爵を返上せしむる手続を取らんとす。(倉富勇三郎日記)」桑原孝長は1926(大正15)恩赦出獄。親戚の清岡長言が引受人。翌年病没。桑原邸跡は丸太町通り桑原町に地名残る。