【百年ニュース】1921(大正10)9月27日(火) ドイツの作曲家エンゲルベルト・フンパーディンクが脳卒中で死去,享年67。オペラ『ヘンゼルとグレーテル』の作者。初演は1893年12月23日で,リヒャルト・シュトラウス指揮で上演。今日でもクリスマスの定番オペラとして日本でも人気。
ドイツの作曲家、エンゲルベルト・フンパーディンク(Engelbert Humperdinck)が脳卒中で死去しました。享年は67歳でした。
1854年9月1日にエンゲルベルト・フンパーディンクはボン近郊、ライン川の支流であるジーク川添いの都市ジークブルクで誕生しました。1872年にケルン音楽院に入学し、当時院長に就任していたロマン派音楽の著名な作曲家、フェルディナント・ヒラー(Ferdinand Hiller)のもとで学びました。
1879年にメンデルスゾーン基金を得てイタリアに音楽留学し、ナポリでヴィルヘルム・ワーグナー(Wilhelm Richard Wagner)に認められ、のち上演の補佐をするようになりました。さらにフランス、スペインと留学を続け、バルセロナのリセウ高等音楽院で講師となるなどし、1887年にケルンに戻りました。
エンゲルベルト・フンパーディンクの代表作はオペラ『ヘンゼルとグレーテル』です。原作はグリム兄弟によるおとぎ話「子どもと家庭のための童話」すなわち「グリム童話」ですが、もともと残酷なシーンが多かったのですが、それらの問題シーンを削り落としてマイルドにアレンジしたアーデルハイトの台本に基づき製作されました。
1893年12月23日にワイマール宮廷歌劇場で開催されたヘンゼルとグレーテル』初上演は、リヒャルト・シュトラウス(Richard Georg Strauss)の指揮で行われました。この作品は比類なきメルヘンオペラとして、今日でもクリスマスの定番オペラとして日本でも人気があります。
ドイツ西部ボッパルト市に「エンゲルベルト・フンパーディンクおよびヘンゼルとグレーテルの銅像」がある。
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