目的と目標と、戦略と戦術
起業した頃の話です。
私はあまりにも知識がなく、お客様や先輩経営者、あらゆる人、あらゆる場面で赤面するような無知ぶりを発揮していました。
システム屋としての誇りや自信は強くもっていたものの、経営者としては全くの素人。
少しでも知識を身につけたくて、色々な本を読んだり、様々な人の話を聞いたりしていました。
当時を振り返り、ビジネスの『基本の基』をお話します。
みなさんは『目的』と『目標』の違いを知っていますか?
言葉の意味、違いについて、意外と理解していない人いるんじゃないかと思います。
では、違いを確認してみましょう。
『目的』とは、『目』で見える『的』のこと。 『的』と言えば、当てる場所になるので、『目的』は最終的に到達したい場所のことを指します。
そして、『目標』
目標とは、『目』で見える『標』ですよね。
目指す『的』にどれだけ近づいているかの『標』となるのが『目標』です。
『目的』というゴールがあり、その過程に立てるものが『目標』となります。
言葉を定義づけすると、
目的とは・・・
組織やプロジェクトが「何のため、誰のため、なぜ存在するのか」
「何を実現したいのか」という、最も根本的な意義を表します。
長期的な方向性を示し、ビジョンやミッションなどと結びつきます。
そして、目標とは・・・
目的を達成する過程にて、具体的な成果や状態を定義したものとなります。
目標は定量的または定性的に設定され、実現させるまでの期間を設けることが大事です。
恥ずかしながら私は、若い頃は目的と目標の違いを知リませんでした。
目的も設定せずに、目標を立て、それを追いかけるようなことをしていました。
大切なのは数字でなく、「何のため、誰のため、なぜ存在するのか」という、目的なんですよね。
目的が土台にあり、その上に目的にそった一貫性のある目標を設定する。
これが大事なんですね。
次は『戦略』と『戦術』について、お話をします。
目的と目標の違いがわかりづらいように、
戦略と戦術についても理解していない人が多いのではないでしょうか。
『戦略』とは、組織やプロジェクトが進むべき方向性や、求める結果を示すものです。
『戦略』とは『目標』を達成するためにあります。
『目標』を達成するために、何をやるかを決め、また、何をやらないかも決めます。
そして、『戦術』
『戦術』とは、『戦略』で決めたことをどんな方法でやるか決めます。
『戦略』を遂行するために、『戦術』があります。
言葉を定義づけすると、
戦略とは・・・
目標を達成するための、大まかな方針やアプローチを示します。
資源をどのように配分するか、どの市場をターゲットにするかといった意思決定が重要になります。長期的かつ広範囲に影響を及ぼします。
そして、戦術とは・・・
戦略を実行するための具体的な行動計画や手段です。
日常的な業務の中で、戦略をどのように具体化するかに焦点を当てます。
短期的な活動やタスクが中心になります。
目的、目標、戦略、戦術の関連性をまとめますね。
目的が最上位に位置し、組織やプロジェクト全体の存在意義を定めます。
目標は目的を具現化するための具体的な達成基準であり、
目的の達成に向けたマイルストーンを示します。
戦略は目標を達成するための全体的なアプローチで、資源や人員の配分を考慮します。
戦術は戦略を具体的な行動に落とし込み、日々の実務に適用します。
さらに簡単にしてみると・・・
目的:何のために、誰のために、なぜそれをやるのか。
目標:目的を達成するためのチェックポイント。
決めた期日、決めた状態をもとに現状を把握する。
戦略:目標を達成するために何をするか。
戦術:戦略で決めたことをどんな方法でやるのか。
そんな感じでしょうか。
今日も読んでくれて、ありがとうございます。
感謝です。
ではまた。