学びの5段階
私が学んだ教えの中に、「人間の能力開発には5つの段階がある」という考え方があります。
それは、「知る」「わかる」「おこなう」「できる」「わかちあう」です。
この5段階を意識して学ぶことで、単なる知識の習得を超え、
より深い自己成長と、最終的には他者への貢献さえも実現できるのです。
「知る」という段階は、新しい情報や知識を得ることを指しています。
ここでは、興味や好奇心、自分にとってどんな価値があるのか。
それによって、大きく変わってきます。
ですが、「知る」だけでは表面的な理解に留まってしまう。
日常生活やビジネスの中で役立てることは難しいかもしれないです。
次の段階が「わかる」です。
知り得た知識を自分の中で整理して、意味を理解することが求められます。
「わかる」ことで、知識は自分の中に根付いていきます。
ですが、「知る」や「わかる」の段階で止まってしまう人が多いのも事実です。
この2つはインプットの段階。
その先へ進まなければ、本当の意味で自分のものにはなりません。
重要となるのが、実際に行動に移すこと。「おこなう」
そうなんです。
この「おこなう」という段階が大切なのです。
この段階では、学んだことを実践することで経験を積み、より学びを深めていきます。
理論を学んで理解するだけでは、その先に進まないですよね。
実際にやってみる。
うまくいったらOK。失敗したなら、別の方法を考える。
手を動かすこと、足を使うこと、体を使うこと、人と接することが重要です。
さらに、「できる」という段階に至ると、学んだことが習得された状態となります。
これは繰り返しの実践を通じて、初めて到達できる領域です。
ポイントとなるのはチャレンジ。
習得するためには失敗を恐れず、絶えずチャレンジし続けること。
繰り返し繰り返し、経験を積むこと。
必要に応じて、習慣の領域まで持ち上げることです。
人は学んだことを忘れる生き物。
話は少しそれますが、「エビングハウスの忘却曲線」。
復習や実践を繰り返すことで、記憶は強化され、
やがて習慣化されるのですね・・・
そして、最後に到達する領域が「わかちあう」という段階です。
これは、学んだことを他者に伝え、共有することを意味しています。
この段階に進むことで、自分自身の理解が深まるだけでなく、
周りの人にも良い影響を与えることができます。
人に対しての「アウトプット」が記憶定着に最も効果的である、と言われるのも、この段階の重要性を裏付けています。
「わかちあう」は単なる教えるという行為ではなく、他者への貢献。
自分が習得した知識や技術を通じて、人の役に立つことができるのです。
分かち合うことで初めて、学びが「自己満足(自我)」を超えて、「他者への価値提供」に変わります。
これは、「人が成長するための究極の段階」とも言えるかもしれないです。
学びの5つの段階を進む過程では、自己成長が求められます。
「分かち合う」ためには、自分自身を磨き続ける必要があります。
自分が知識を得、正しく理解し、実践できる状態でなければ、
他者に伝えることはできないですよね。
自分を磨き続けることで、
周りの人に対しより大きな価値を提供できるようになります。
自己成長と他者への貢献。
これは切っても切れない関係にあるのです。
「知る」「わかる」「おこなう」「できる」「わかちあう」という5つの段階。
この段階を意識して学ぶことは、自分のスキルの向上にとどまらず、
人としての器の拡張ももたらします。
成長は、自分の幸せや充実感だけでなく、
周りの人や社会全体にも良い影響を与える。
だからこそ・・・
この5つの段階を意識して、
学び続けることが大切なのですね。
今日も読んでくれて、ありがとうございます。
感謝です。
ではまた。