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【すっぱいチェリーたち🍒】スピンオフ吉田⑥〜バーンアウト編〜
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#レッツチェリー 🍒
文化祭が終わりやりきった感が漂っていた。
いわゆるバーンアウト(燃え尽き症候群)だ。
社会人でこの状態になったら休職するか退職してしまうかの大きな分岐点になってしまうことだろう。
休職しても安心だ。傷病手当金という制度があるんだ。給与の6割程度だが支給してくれるんだ。お金が尽きると思考が停止して良からぬことを考えてしまんだ。少し休憩して英気を養うんだ。お前はまだ走れる。
ただお前は高校生。ボケーっとしてるだけで時間が解決してくれる。
ボケーっとしながら公園沿いの道を歩いていると何やら話声が聞こえる。
ふとみると田梨木高校の「彩子」が誰かと話していた。
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小さな女の子は「ウーリー」という猫を探しているようだ。
話の内容から僅かに聞こえてくる。
「ウリモリオノイモウト…」
よく聞こえないな。
吉田はバレないように近づく。
彩子が叫んでいる。
ひーーーーーーー!!
このかわゆす少女が、あの盛男の妹?
遺伝子組み換え事件やん!
「私、盛男くんと同じクラスやねん」
「ひーーーーーー!!それヤバいっすね」
爽とやら。
オメー、気があうじゃねえか。
あの可愛い女の子が宇利君の妹!?
可愛いけど、「なぜゴミ袋持ってる?」「Tシャツはスターウォーズ?」「ウーリー(黒い猫)を飼い慣らしている?」と見た目だけでもメモすることが多いぞ。メモメモ。
#吉田AI
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バーンアウト状態だったことを忘れ「今度宇利君の家に行ったら根掘り葉掘り聞いてみよう」と新たな目標ができたようだ。
吉田は一生懸命メモをしている。
そんなメモをしている吉田を見ている女性がいた。
多さわこだ。
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「吉田君、何かメモしてる。ありとあらゆるものをメモするんだ。不思議な人だな。また家に帰ってAIに情報入れるんだろうな。私のことなんて書いてあるんだろうな。」
吉田は多さわこが見ていることは知らない。
多さわこと吉田が近づいたこともあったがまだまだ距離感は変わらない。
名前は知っているが、挨拶程度の会話しかしたことがない男女。気にはなるがそれが人としての興味なのか、恋愛としてなのか。
異性とのコミュニケーションが圧倒的に不足している2人(吉田、多さわこ)だからこそ奇妙な距離が続くのであった。
続く?
【登場人物】
貝紗彩子→彩夏さん
宇利爽→sou.さん
多さわこ→おおさわさん
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