英語の先生版「なんで英語を勉強するの?」
「なんで英語を勉強するの?」という質問は英語に関わっている人は全員通った質問でしょう。
僕は大学の教職課程で新年度最初の授業の挨拶という設定で「子どもたちの英語を勉強するモチベーションを高めなさい」という課題を出されたことがあります。多くの学生の話を聞きました。僕自身もその場で「英語がんばろう!」なんて言いましたし、教員5年目なので何度もこの場面を経験しています。
しかし、一度だってその場面で英語を勉強する気になった子どもはいないと思っています。おそらく多くの読んでいるあなたもそうだと思います。いい話を聞いていたら教えてください、、
伝えられていないなりの僕の結論2つです。
「いい大学に入れるかもしれないから」
「できないよりできたほうがいいから」
です。
1つ目は日本の英語教育が大学に入るためのものなので言わずもがなでしょう。点数をつけるものだから、細かいところに目を向けて重箱の隅をつつくような問題が出て、たくさん減点をされます。
だから日本人は英語を話せません。話せない英語に時間を割いているならテストのためだと割りきって取り組むことができる人なら「大学に入るため」という理由で勉強するでしょう。
ないよりある方が得するものが多いのではないでしょうか。英語もその1つだと思うので「できないよりできたほうがいいから」がもう一つの理由だと思っています。
例えば、音楽が好きなら洋楽も楽しめたほうが得するし、サッカーが好きなら海外サッカーを英語で楽しめたほうが得だし、映画が好きなら洋画を字幕で見れたほうが得だし、旅行が好きなら海外旅行ができたほうが得だということは反対する人はいないだろうと思います。
これを言っても子どもたちは抽象的だし未体験のことなのでピンときません。理解はできるけど納得はしていないと思います。
彼らに英語の勉強が必要だと思ってもらうためには「彼らだけの理由」が必要なのです。先ほど2つと書きましたが、「自分だけの理由を持つこと」にまとまります。
自分かどのように英語を使うのかをはっきり具体的にイメージできればモチベーションにつながるので、実際に英語が必要にならないとモチベーションには繋がりません。が、その具体的なイメージが子どもたちには難しくどうすればいいものか今でも悩んでいます。
僕の授業を受けてくれている間になんとか自分だけの理由を見つけてほしいと願うばかりです。