こんな質問を試験前によく受けます。僕の答えはいつもこれです。 「まずは思うようにがむしゃらにやってみて。 そして結果が出たらまたおいで」と言っています。 また来てくれる子はいません笑 これを聞いてくるのはだいたい素直でちょっと不器用な子です。試験前に危機感を持って相談に来てくれます。 しかし、本気だったら聞きに来る前に勉強を始めているはずだと思います。効率よくやってやろうと言えば聞こえはいいですが、人にコツを聞いてうまいこと手を抜いてやろうというのと同じではないでし
52ヘルツのクジラは正体不明の種のクジラで52ヘルツの声で鳴く。通常のクジラは10〜39ヘルツで鳴く。それに比べ52ヘルツははるかに高周波なので、他のクジラには聞こえない。そのため「世界で最も孤独なクジラ」とされている。 ふとこのクジラのことを思い出しました。最近、僕は学校で孤独を感じていました。英語を必要としない(と思っている)子どもたちに授業をしても届かない。僕は何のために学校で先生をしているのだろう。 休みの日に作ったプリントは破られ、無くされる。良かれと思い用意し
寒くなってきましたね。 朝布団から這い出るのが辛くなってきたころ頃に、学校を休みがちになったなぁと思い出しました。 誰しもが感じる布団から出たくない気持ちが少しずつ膨らんで、ネクタイを締めたくない、玄関から出たくない、職場に行きたくないと何気ない動作へのハードルがどんどん高くなっていきました。 今日は新しいプリントを作るんだ、職員会議の準備をして、その後は小テストの丸付けを… なんて乗り越えなきゃいけないハードルが延々と並んでいるような気がして視野がどんどん狭くなっていた
ふとスタンフォード監獄実験を思い出しました。監獄を模した施設で被験者を囚人役と看守役に分け、その行動を観察するという実験です。 ヤラセ疑惑があるようですが、看守役は段々権力を行使するようになり、囚人役は段々無抵抗になったようです。 最近ある生徒が生徒に暴言を吐いたことが理由で学校を辞めました。去年教えていた子だったので少し悲しかったです。 どうやら一連の流れ中で、「謝るまで授業に出さない」という形で謝罪を強要していたそうです。暴言を吐いたことに対して指導するのは当然とし
「なんで英語を勉強するの?」という質問は英語に関わっている人は全員通った質問でしょう。 僕は大学の教職課程で新年度最初の授業の挨拶という設定で「子どもたちの英語を勉強するモチベーションを高めなさい」という課題を出されたことがあります。多くの学生の話を聞きました。僕自身もその場で「英語がんばろう!」なんて言いましたし、教員5年目なので何度もこの場面を経験しています。 しかし、一度だってその場面で英語を勉強する気になった子どもはいないと思っています。おそらく多くの読んでいるあ
noteへの熱が高まっているのでたくさん書いてみようと思います。かなり雑多になりそうな予感はしていますが、できる限り整理して書いていきます。帰り道に見えるスカイツリーにいつもパワーをもらっています。
僕はあまり友達がいません。LINEの通知なんて滅多に鳴らないし、SNSで友達をフォローしていません。最近1人で出かけるようになったのでいよいよひとりぼっちです。変な人、陰キャと呼ばれる人たちの仲間です。でも僕は人と話すのが好きです。 自分が見た映画とか読んだ本とかふとしたときに思いついたことや考えていることを話すのが好きです。 大学時代好きだった人と2人で飲みに行ったことがあります。その頃の僕も決してモテたり友達が多かったわけではありませんが、ダメ元だった誘いを受けてくれ
自己紹介でも書きましたが、僕は来年の4月からワーホリでオーストラリアに行きます。 今回はワーホリを決めた経緯と行く目的を読んでいただけたらと思います。 ワーホリに行くことを決めた一番の理由は英語力が足らなくて伸ばしたいからです。 今の学校現場では、大した留学経験を持たず、英語界隈の控え選手である僕は十分な英語力を持っていないと感じています。 英語ネイティブの先生の前で英語を使うことに少しの不安を感じたり、すでに英語を話せる子どもたちに負い目を感じたりというのが英語の力が
始めてできたそこそこのハート
皆の思っているかもしれないことをずばっとタイトルにしているなと思い読んだ一冊でした。 学校嫌いな人の、学校嫌いの人たちのためのエッセイ集 とのことでしたが、どちらかといえば学校が好きだった僕が読んだら、白でも黒でもないグレーな立場だけどなんだかんだ「学校も悪くない」となるエッセイだったと感じました。 僕は昔から学校が好きだった。 決して優等生ではなく、よく喧嘩はするし、よく先生に怒られていたのに学校は好きだった。夏休みのお盆が終わったあたりで透き通った青空と大きな入道雲
#5になりますが、もっと上手に読んだ本を紹介したいなと思って手に取りました。 僕自身文章を書くようになって日が浅いですし、子どもたちにも文章を書く方法が伝えられるようにこの本を役立てていきたいです。 要約 応援している俳優、アイドル、バンド 好きな映画、小説、漫画 などを指す「推し」について上手く言葉で説明できるようになる技術を教えてくれる本です。 ちょっとしたコツであなたの「推し」をあなたの言葉で伝えられるようになります。 周りに流されず、聞いてくれる相手に合わせ
僕は今年中学1年生に英会話を教えています。 授業のときに机の上には、筆記用具、使っているプリント、iPad、そして紙の辞書が置いてあります。 「辞書を持ってきてね」というお願いはしていませんが、彼らなりに必要だと思って用意してくれています。 紙の辞書必要ですか?僕は正直要らないと思っています。 僕の勤めている学校では子どもたちはiPadを持っていてわからない単語があればgoogle翻訳でもDeepLでも使って調べることができます。 最近はカメラで読み込んだテキストを
要約 なぜヒトはことばを持つのかという問いに対して、子どもはいかにしてことばを覚えるのかという観点から答えに迫る。 小さい子どもでもオノマトペを理解できる理由や、子どもがことばを覚えていくのに必要とされている力からヒトと動物の違い、ヒトとAIの違いに触れていく。 感想 学校の先生目線で気になったポイントを2つまとめていきたいと思います。 まず1つ目は、学習とは経験の丸暗記ではなく、推論が伴う行為であるということについてです。 この章を読んでいるときに、「僕の授
今回は控え選手の軌跡後編です。 前半を読んでいない方はぜひ前半からお付き合いください。 【大学生】また挫折して道を見つける なんとか志望校に入ることができ、観光と英語の勉強をしていました。 何度も英語を諦めようと思いました。 帰国子女をはじめ僕より英語ができる人が周りにたくさんいて僕にできることはみんなできるなと気づかされました。 これまでは英語ができる側の人だったのが一気にできない側の人になってしまいました。 さらに当時は観光系の職につきたいと思っていましたが、
要約 AIの発達によって言語学者を始め、英語学習に関わる人々は大きな影響を受けることになる。この影響はプラスのものかマイナスなものかは不透明だが確実である。 本書は理論言語学と英語教育の価値を言語学者である著者の視点から再確認するためのものであり、AIと言語学またはAIと英語教育の今後の共進化を期待している。 感想 最近ChatGPTを使い始めたのと、大学院で言語学をかじっていたので面白そうだなと手に取ってみました。 英語の先生の目線でAIの存在についてと今後の英
noteで発信するにあたり、僕どうやって英語勉強したかなと思い返していました。 そして、そういえば簡単にしか紹介していなかったと気づき、共有しようと思い立ちました。 英語界隈では控え選手の僕ですが、このくらいだと控え選手くらいにはなれますよと参考になれば幸いです。 長いので前編後編に分けます。 【幼稚園児】インターナショナル不登園 幼稚園は幸運なことにインターナショナルスクールに通わせてもらっていました。 先生が外国人の方でエディ・マーフィに似てたような…と記憶し