
本当に人は一人では生きられないの?
人は一人でも生きられます。
現にいま、独りぼっちでも誇り高く生きている人などいくらでもいます。きっとこの記事をなんとなく開いた多くの皆さんもそうでしょう。
では、何故人はみな誰かと繋がろうとしたり、誰かに憧れたりするの?
それは欲しいと願う心や憧れとは、己を前に進めるための活力、モチベーション。だからそれらの自分の思いは決して浅はかな卑しさなどではない。
心が満たされなければ自己を表現することもままならない。
己を表現できなければ、それを待っている人々を待たせ続けることになる。
その人々の心が満たされなければ、そのまた誰かが満たされることのない互助の関係。もし今現在、自らが満たされていないのであれば、それは自分が満たすべき相手が満たされていないからに他ならない。
一見すると矛盾しているようだが、結局は自分を満たすことが最優先となる。でも周りを満たすことが自分を満たすことなのに?
このように誰もが、自己矛盾の中を漠然とした思いと共に手探り状態で生きているのです。
これではまるで卵か母親が先かの話のようで面白くないですか?
少なくとも他の誰かに助けを求めるよりは自分から周りを助ける行動を起こしたほうが早いのは言うまでもない。
これが人は一人で生きられないという真の意味。
心の階段を上る
人は一人では生きられないのではない、自分が自分を生きたときにのみ開かれる扉があることを教えてくれているのだ。
人は誰もが自分を生きたとき、最大公約数的に周りは反応を返してくる。
良い悪い、望む望まざるや正負をいとわずに、自分本来であればあるほどに跳ね返ってくるものは最大化されてゆく。
それはあたかも鐘を突いた時のようであり、自らの手に残る残響さながら。自分を生きれば生きるほど、大きく突けば突くほどにその反響によって自分本来の扉が大きく見開かれるからである。
開かれた扉の先のことは今はまだ考えなくていい、無限の心の螺旋階段が続きそれを上り続けるのが人の宿命だから。
だから今はただ自らの心の扉をノックし続ければいい。
そのために私たちは周りへ自分を表現したいのだ、だから素直にそうすればいい。お金や地位や名誉やフォロワー数、イイネの数、全部そのために欲しているだけ、汚くなんかない。
であればこそ素直に自分を表現して沢山のものを周りから受け取ろう。
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でも自分には返せるものがない、それは言い訳。
自分を見下げ果てる行為、自分は下げなくていい。
心の階段は上ることはできても降りられない仕組み。
自ら行動したときにのみ周りが足並みを合わせる。
自分をありのままに表現することが最高のお返し。
その瞬間を世界はいつも待っている。
今こそはその心響かせるとき。
はじめは小さくてもいい。
好きな音楽を聴こう。好きな本を読もう。好きな映画を見よう。好きなアニメを見よう。好きな配信を見よう。そうして意欲が湧いたら自分で絵や文章を書いたり、音楽を創ったり踊ったりしよう。
そして最後に世界という鐘にその心を打ちつけよう。
その心に必ず世界は答えるのです、そういう仕組みなのですから当然です。
ですから邪なる心ではなく、安心して素直な心でぶつかりましょう。
如来が生きることをして即身成仏という
やがてあなたは気づく、心の階段の最上段に立っていることに。
無我夢中の先についにたどり着いたのです。
その場所を涅槃寂静といいます、過去にお釈迦様がたどり着きそう呼んだ場所。
おめでとうございます、あなたは如来と呼ばれる境地に達しました。でも終わりではありません、はじまりなのです。
信じられますか?
悟りの最高レベルに到達したその先がまだあるのです。
なんと奥深い世界でしょう。
だから私たちは焦るのです、まず心の最上部にたどり着かないとお話にならない! そんなふうに。
これが私たちが日々を気ぜわしく生きている最大の理由です。
運動会で名前を呼ばれても気づかずに、出遅れてスタートラインに急ぐ子供と同じです。何も焦らなくていいのです、年齢も健康かそうでないか、どうでもいいことです。
大切なのは自分の鼓動がまだあるということです。
大事なことなので繰り返しますよ、世界が自分に合わせるのです。
自分がその心震わせたときにのみ、世界は動けるのです。
世界が停滞しているのは自分のせいです。
今自分が幸せでないのは自分がそう願っているからです。
そんなはずない? では何故動きもせずにこのような文章を今読んでいるのですか?
自分を生きている人はこの場所にはたどり着けません。
世界を相手に心響かせている人にはそんな暇はないからです。
あえて強い言葉を使いました、でもそうですよね?
どうか安心してください、これを読んでいるということは即身成仏間近でもあるのです。
すべては起こるべき時に起こります。
一人で生きなくていいんです。
だから周りに遠慮せず、自分に素直に行動し続けてください。
すべてはその御心次第なのですから。
タイトルイラスト
安藤 貴代子さんよりお借りしています。
ありがとうございます。
著者プロフィール
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