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だれの心にも秘密基地を

秘密基地、作っただろ?子供のころ。

意味なんて何もなくってさ。

その時は無条件で楽しかったよなぁ。

遠足の前日寝れた奴なんているぅ?

朝一番にこっそり2000円くらいのおやつ、バックに詰め込んでさ。

死んだ魚のような眼をした先生から怒られて、その背中の後ろで爆笑してた。

それなのにいつしかくだらないと思っていた大人たちと同じように死んだ魚のような目してさ。

やりたくもない、そもそもやる必要もないことに精を出している。

命を捧げたいと思い、守ろうと誓った存在からも逃げ出してなにやってんだ?

いつだって一旦正解しておいて、急ハンドルで不正解にぶっちぎっていく僕ら。

自分で自分を馬鹿にしててもいつも周りは優しくて、自分だけが馬鹿なふりしてさ。

内心では自分が天才だって確信してた。

何かになる必要なんてはじめからない。

ただ子供のころのように自分が最強だと思い出せばいいだけ。

忘れても、忘れたふりをしても、何度でも思い出せばいい。

逃げ出したって構わない、だってその道はただの回り道に見えるだけで自分だけの最短の道。

自分本来へと繋がるための最も大切な虹色の道。

だからまた一緒に作らないか、秘密基地。

年齢なんて関係ない、インナーチャイルドを開放してさ。

善も悪も。勝利も敗北も。成功も失敗も。正解も不正解も。幸運も不幸も。

そんなものははじめから存在しない、自分で都合よく決めつけていただけ。

いつだって自分は本来を生きていただけ。

いつか幸せになるんじゃなくて、本来の自分を思い出すことこそが生まれてきた理由。

真の自由はここからはじまる。

すでに始まっていたことを思い出せるから。

だからすべてを笑い飛ばして生きてゆけばいい。

誰もがその心に自分だけの秘密基地を持っている。

ただ終わらない輪廻の中で、必死に遊んでいるだけ。


サマータイムレコード / GooDrug [cover.]


タイトルイラスト

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なすの
いつも本当にありがとう。 これからも書くね。