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【IVRy入社エントリ】出会ってしまったからには行くしかない
はじめに
初めまして。2024年11月1日にIVRyに入社した田原と申します。
IVRyではデータアナリスト(*現アナリティクスエンジニア)としてデータ分析と、データ活用基盤の構築を担当していきます。
この記事では私自身のことやIVRyに至るまでの経緯、実際に入社して現時点で感じていることなどを記載していこうと思います。
IVRyという会社を知っていただき、少しでも興味を持っていただく一助になれば幸いです。
自己紹介
まず自己紹介として私の略歴を紹介します。
ネットプロテクションズ(2011年~)
新卒で当時社員数60人ほどのベンチャーに入社し、営業からカスタマーサポート、社内ITの部署と様々な部署での経験を積ませていただきました。
ここで複数の部署を渡り歩いて実務経験を積めたことで、その後ビジネスの全体像を意識しながら自身の仕事に取り組むという、働く上での考え方の基礎ができたと感じています。
また、当時BIツールを新しくリプレイスするというプロジェクトのリーダーとして実際のツール選定から契約、環境構築から運用までを一貫して担当させていただけたことが現在のキャリアにもつながる貴重な経験となりました。
多くの挑戦機会をいただき、本当に良い会社だったと今でも思っていますが、BIという領域をより専門的に深めていきたいと考え最初の転職をしました。
アイ・エム・ジェイ(2015年〜)
2社目のアイ・エム・ジェイではMTL(Marketing & Technology Labs)に所属し、BIエンジニアとしてクライアント様へのBIツール(QlikView)の導入における設計と実装、その後の保守サポートを複数社担当させていただきました。
MTLではBIだけでなく当時日本に展開された始めたばかりのMAツール(Salesforce Marketing Cloud)の導入プロジェクト等にもアサインいただき、社内の多岐にわたる領域のプロフェッショナルと一緒に仕事をするなかで、テクニカルスキルだけでなくプロジェクトの進め方等を身に着ける機会を多くいただき、ビジネスパーソンとしての大きな成長ができた期間でした。
ファーストリテイリング(2017年~)
3社目のファーストリテイリングではグローバルEC事業部の経営戦略チームに所属し、データアナリストとしてデータ分析からBIレポートの開発/運用、データマートの開発といった業務を主として、自部署だけでなく社内各部署と協業してデータを用いた課題解決に従事してきました。
入社時点で本部社員だけでも数千人、全世界の従業員で言えば数十万人という文字通りの大企業ではありましたが、それを感じさせないほどのスピード感での意思決定が各所で行われており、ECの領域でも常に新しいサービスの開発や、倉庫をはじめ店舗も含めた出荷拠点の拡大など、様々なプロジェクトに関わる機会をいただくことができました。
そしてグローバルで事業を展開しているからこそ特有の課題や、各国と連携して業務を遂行する難しさなど、ここでしかできない刺激的な経験をいくつもさせていただき、様々な価値観や考え方に触れながら自分自身の成長にも大きくつながったと実感しています。
転職までの経緯
きっかけ
そんな恵まれた環境にいた私でしたが、次の環境を考え始めたのは2年ほど前でした。当時新たなデータ活用基盤がリリースされ、実際にそれを使い始める中で自分としては「もっとこうしたら良いのではないか?」と考えることが多くなってきました。
実際にそれらを基盤を管理しているIT部門へ改善要望として挙げたり、直接彼らとデータの持ち方や運用変更の余地がないか等を議論してきましたが、今の形となっているのにはそれなりの理由があり、全社観点で見るとそれもまた合理的であることについては理解ができるものでした。
そうこうしているうちに1年が経ち、今の会社の中でできることを探しながら続けていくのか、それとも自分の考えに近い新しい環境を探しに行くのかその間悩み続けましたが、一度現状や自分の考えがそもそも受け入れられるものなのかを客観的に評価する意味でも、他社の考えに触れようと思い3回目の転職活動を始めました。
IVRyとの出会い
2023年10月頃からはじめた転職活動を通して考えを整理するなかで、IVRyの選考を受ける時点で今回の転職活動の軸は以下の3点にまとめました。
事業責任者などの決裁権限を持つ意思決定者がデータ活用を事業成長の重要なテーマとして位置付けている
プロダクトやサービスのポテンシャルが高く、広く社会に貢献する事業を行っている
自身の成果が事業成長に貢献している実感を得やすい組織フェーズにある
このような観点で会社を探すなかで、必然的にスタートアップというキーワードに行きつき、IVRyのことは2024年6月にスタートアップ特化のエージェント経由で初めて知りました。
そこから7月にBizDev責任者の宮原さんからカジュアル面談にて、事業内容や今後のプロダクトの可能性について聞かせていただき、とにかくワクワクしたことを今でも覚えています。実際この時点で選考を受けてもいないのにここに行こうと勝手に心に決めており、まさに「出会ってしまった」という感覚を覚えた瞬間でした。
入社の決め手
決め手という意味では出会ってしまったからの一言に尽きるのですが、なぜそう感じたのかについて、もう少し掘り下げて触れていきたいと思います。
1.なぜやるのかへの共感
Culture DeckでCEOの奥西さんが述べているように、現在の日本における最大の社会課題は少子化とそれに伴う人手不足にあることは誰の目にも明らかだと思います。
IVRyのプロダクトはその解決に対して直接的に寄与するものであり、この会社の事業の拡大は社会的に大きな意義があると強く感じられたことで、転職軸の二つ目に挙げていた要素を完全に満たしていると思った事が一つ目の大きな理由になります。
2.今後の事業の可能性
IVRyは電話という音声対話インターフェース上でのサービスを展開していますが、この音声対話のなかでAI活用を推進していくという点に特に大きな可能性を感じました。
というのも、対話型AIと聞いて私が最初に恩恵を受ける対象として想起したのは視覚に障害をお持ちの方々でした。加えて、日本にいると意識することはあまりないですがまだまだ識字率が低い国も世界には多くあります。
IVRyの技術は今後そういった人達へも価値を提供するポテンシャルがあるもので、Missionである「最高の技術を、すべての企業に届ける」をまさに体現しているものだと感じ、今後電話だけでなく様々な音声対話のインターフェースに応用され発展していく可能性があると思えた事が二つ目の理由になります。
3.Work is funを自分自身も求めていた
前の二つの理由も非常に大きなものですが、実際一番の決め手となったのはIVRyで働くことが一番楽しそうだったということに尽きるかと思っています。
転職という重要な意思決定の場面で、そんな安直な理由で決めるのかと驚かれるかもしれませんが、実際に新卒の時を含めこれまでも入社する会社を決める時の一番の判断基準は、会社規模や待遇、仕事内容といった誰の目にもわかる客観的な事実ではなく、新しい環境を楽しめそうかという主観が一番重要な事でした。
ここでの「楽しめる」というのは「楽(ラク)」であることを指しているわけではなく、仕事をするなかでは様々な困難に直面しても、その解決が自身の成長や事業の成功による社会貢献に繋がると信じて、そのプロセス自体を「楽しめそう」かということを指しています。
この点でIVRyは先に挙げたように事業自体に非常に魅力を感じており、その成功に貢献していきたいと強く思えたことと、会社自体もまだまだ未整備な所が多いからこそ解決すべき課題も多く、まさに私の考えるところの「楽しめそう」な環境だったと感じました。
また、IVRyは「Work is fun」を会社のVisionに掲げるほど「楽しい」ということを大事にしている会社でもあるため、入社前からnoteをはじめとした数々の発信を通して感じていましたが、実際に入社して周りを見渡してみても真面目に仕事を楽しんでいる人が多いなと率直に感じています。
入社後に感じている事
ここからは実際に入社後に感じている事について触れていきます。
想像以上の情報量
IVRyでは議事録や各種ナレッジをはじめとして社内の様々な情報がNotion内に集約されており、自ら取りに行けばいくらでも社内の情報を得ることが可能となっています。
それらを活用したオンボーディングもこの規模の会社とは思えないほど充実しており、その点については先日入社エントリを投稿された米元さんの記事に詳しくありますので、宜しければそちらをご覧いただければと思います。
また、記事の中でも触れられている通り、情報の透明性も非常に高く、直前まで大企業にいた自分としては社内のほぼ全ての情報にアクセスできることは大きなカルチャーギャップの一つでしたが、これも会社のバリューの一つである「Keep on Groovin’」するために社内の情報の非対称性を解消する具体的な取り組みだと感じており、個人的にこの会社の非常に好きな文化の一つです。
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圧倒的な主体性を持った個人の集団
IVRyに深く根付いている文化として先に挙げたバリューの「Grab and Grit」にある通り、自ら機会を掴みやり遂げるというものがあると感じています。
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仕事をする中で発生するタスクに対して、ともすれば誰かがやってくれないかとお見合いした結果ボールがこぼれ落ちていて、気づいたらボールが腐っていたなんて経験に思い当たるところがある人もいらっしゃるのではないでしょうか。(恥ずかしながら私自身も覚えがあります。)
IVRyではそういった状態に陥りそうな場面に遭遇した時、「私が持ちます」と言って積極的に巻き取る人が過去の経験と比較しても格段に多い様に感じています。
もちろん前提としてそもそもタスク自体を本当にやるべきものかをシビアに見ている組織なので、ボール自体がちゃんとストライクとして飛んでくるというのも、拾いやすい(掴みやすい)背景としてはあるのだと思います。
ただ、それでも皆さんそれぞれにやるべき事が多い中で「コト」を成す上で必要なことであれば、自らが取りに行くという姿勢の人が多いということは素直に尊敬できることだと感じています。
加えて、本当に能力が高い人が多いので、それを信じられないスピードで片付けてしまう場面にも何度か遭遇しており日々驚かされるばかりです。
良い意味で自分が井の中の蛙であったと思い知らされることに、日々ありがたみを感じています。
基本的に良い人しかいない
先に触れた様に能力の高い優秀な人が多い組織ではありますが、俗にいうブリリアントジャーク的な人はいないと感じています。
私自身、割と人見知りな性格なので新しい人に声をかける時は内心緊張している事が多いのですが、IVRyでは初見の人に直接ないしはSlack等でコンタクトをした際、感じの悪いリアクションをされた事は今のところ一度もありません。
これは「Beyond the Wall」なかにある組織/役割の壁を越えるために、心理的な壁を低くする(あるいは無くしていく)うえでとても大切なことだと感じています。
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他にもSlackでなんでも聞いて良いチャンネル(# ask-anything)に代表される様に、何か困った事がある時に発信すれば、すかさず助けてくれる人が大量に集まってくるというのも、IVRyという会社の在り方を象徴していて面白いなと感じています。
これからやっていきたいこと
自分にとって働く上での楽しさは「失敗も含めた試行錯誤のプロセスそのもの」のなかにあると考えています。
成果や結果というのは楽しいというより嬉しい(あるいは悔しい)という感情に紐づいていて、私の主観ですが学生時代に文化祭の準備(プロセス)の方が、当日(結果)より楽しかったというのに似ていると思っています。
そのため、そのプロセスの中でどうでも良いこと(過剰な承認プロセスや上位者への過度な忖度、報告のための報告etc,)を最小化する事ができれば仕事はもっと楽しくなると信じています。
データの抽出や加工、その分析といった行為も多くの人にとっては各自の業務上の試行錯誤のための1プロセスに過ぎず、それ自体を楽しいと感じている人は経験則から少ないのではないかと考えています。(私自身はそれ自体が楽しいので現在の職種に行き着いているのですが)
ですので、データをインフラのように社内の誰もが当たり前にかつ簡単に使えるよう整備していく事で、皆さんが楽しんで試行錯誤できる回数を最大化し、その結果として事業成長が加速している状態を作ることに貢献していきたいと考えています。
その過程で生じる課題解決のために必要なことであれば何でもチャレンジして、具体的な成果を出していける様精進していきます。
おわりに
ここまで長文にお付き合いいただきありがとうございました。
本文で述べてきた通り、入社して1ヶ月にも満たない私でもこれだけ語れるほど魅力に溢れた会社であることは間違いありません。
そして、事業が急成長している中でまだまだ解決すべき課題も多く、データアナリストをはじめ多くのポジションで新たな仲間を探しているところです。
少しでもIVRyに興味を持っていただけた方は、カジュアル面談等を通してより理解を深めていただき、願わくば一緒に事業を成長させていく仲間になっていただけると嬉しいです。
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