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Vol.527「中居くんの人権はキャンセルされた」

(2025.2.4)

【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…誰が被害者で、どんな加害行為があったのかも一切わからないまま、ただ漠然と「重大な人権侵害があった」と認定されただけで、スポンサーが引き上げ、一切表舞台には出られなくなり、中居正広はその人生や存在そのものを完全に無きものにされてしまったのだ!一口に「人権を守る」というが、何の人権を守るのか?女の人権を守るのか?それなら男の人権は守らなくていいのか?先に私の人権が侵されたと申告した女を無条件で守り、人権を侵したとされる男の人権を検証ナシで完全に剥奪するのが「人権を守る」ということなのか?そうなったら、これはもう「慰安婦問題」と全く同じである!
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…持統天皇について調べれば調べるほど、もっと調べるべきことがあると判明するという状況の中、里中満智子のマンガ『持統天皇物語 天上の虹』を手に取る機会ができた。今回は、この作品について書いておきたい。里中満智子と言えば、皇室典範に関する有識者会議に招致され、ヒアリングに答えた1人で、「旧宮家系の男系男子に皇籍に入ってもらうべき」「女性皇族は結婚後も皇族扱いし、その夫と子は一般人のままにする」という意見を述べた人物だ。果たして、そんな里中が描いた持統天皇とはどんなものなのか?
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」…Adoやtuki.などのように、歌手が顔出しせずに歌番組に出演するケースをどう思う?ゴー宣DOJOもクラウドファンディングを利用してみては?今後、日本は社会全体がAKBみたいな恋愛禁止社会になっていく?「天皇?いてもいなくても良いんじゃない?」というスタンスの大人にどう解説したら良い?日本の少子化対策って効果ある?今、話題になっている女性が出したフォトエッセイをどう思った?…等々、よしりんの回答や如何に!?



1. ゴーマニズム宣言・第556回「中居くんの人権はキャンセルされた」

「プライバシーの問題がある」とか、「推測で言ってはいけない」とか、いろいろうるさいことを言う向きもあるが、以下はあくまでも架空の「お話」として読んでもらいたい。

 あるところに「X子」という女性がいました。
 X子はものすごく自己顕示欲が強く、将来はタレントとして脚光を浴びたいと思っていました。そして、大学に入ると学祭のミスコンに出たり、芸能事務所に入ってタレント的な活動をしたりしていました。
 X子は大学を卒業すると、Fテレビにアナウンサーとして入社しました。いまや女子アナといえばタレントの登竜門みたいなものだからです。
 それから数年、X子はいくつもの番組に出ましたが、いま一つパッとしませんでした。X子もそこそこ美人ではあるけれども、もっと華があって注目される女子アナなんか、Fテレビにも他のテレビ局にも、いくらでもいたのです。
 X子は、強すぎる自己承認欲求と現実とのギャップにフラストレーションを抱えながら日々を過ごしていました。
 そんな時にX子は局のプロデューサーAの紹介で、人気司会者・Nの自宅で行われたバーベキューに参加。二次会の寿司屋でNと連絡先を交換しました。

 それから1か月ほどしてNからX子に、会いたいという連絡がありました。自宅で二人きりになるともNは言いました。「自宅で二人きりになる」と言えばこれはもう口説き文句です。それでOKしたら、大概の男は「やれる」と思い込んでしまいます。正直に言って、わしもそう思います。そしてやれてしまいました。
 もちろんX子も大人の女ですから、行けば何が起こるかはわかります。しかし、上昇志向の塊でありながら現実にはくすぶっていたX子は、人気タレントとつながることは大チャンスと思い、OKしました。
 ところがNは結婚願望もなく、女子アナに次々と手を出してはやり捨ててきたヤリチン男で、関係を持ってもただの遊び相手でしかなく、X子には何のメリットもありませんでした。
 それに気づいたX子は、Nに「性被害」を受けたと言い出し、Nから高額のお金をせしめて「示談」にしました。
 ヤリチンNはちょっとしくじったとは思ったものの、ここでモメたらX子はどこで何を言い出すかわからないし、男女二人きりの場で起こったことについて、世間が憶測で好き勝手言い始めたら大変なことになると思って、示談を選んで大金を払い、これで何の問題もなく芸能活動を続けられると思っていました。
 一方X子は、会社には「一切表沙汰にせず、仕事に復帰したい」と申し出て、会社もその意向を尊重し、それまで通りにNの番組を続けました。急に番組を打ち切ったら、原因を追究されますから、X子を守るためにも続けるしかないでしょう。

 X子はPTSD発症による病気療養として会社を休み、パリオリンピックの見物に出かけたりして楽しく過ごしました。
 そしていざ復帰という時に考えました。このままFテレビにいても思ったほど人気が出ないし、先は見えている。それよりはフリーになって、Nのことをスキャンダルとして話題にすれば、もっと売れるんじゃないか…?これはX子にそう入れ知恵した者がいるのかもしれません。
 X子は退社してフリーとなりました。そして自ら売り込んだのか、出版社が目を付けたのかはわかりませんが、「フォトエッセイ本」を出すことになりました。
 その本でX子は肝心の「性被害」については一切語らず、しかし匂わせるだけ匂わせた上で、私はPTSDに苦しみながらも、決してくじけることなく闘病を続け、こうしてグラビア撮影までできるようになった、そんな私の姿を見て、同じ病に苦しむ人が勇気を持ってくれたら嬉しい…というようなことを書きました。
 本当にPTSDに苦しむ人にとっては、そんな本を出されたら「こんな短期間でここまで回復する人もいるんだから、あなたも頑張りなさい」などと言われて、かえって苦しい思いをしかねないのですが、X子はそんなことなんか考えてもいませんでした。

 そうして本が出来上がり、発売日が確定すると、タイミングを見計らったように週刊誌にNのスキャンダル記事が載りました。
 示談の際に「守秘義務」を課されていて、本来ならX子が週刊誌に情報を流すことはできないので、記事では「X子の友人が聞いた話」ということになっていました。しかし、X子に聞いた話をX子に無断で、しかもX子が世間に流したいと思っている情報だけを週刊誌にしゃべってくれるとは、なんと都合のいい「友人」でしょう。
 とはいえNとX子だけの問題であれば、単に独身の大人同士の男女関係の話に過ぎず、大したインパクトはありません。そこでX子は「Aプロデューサーに『性上納』された」というウソ話を盛りに盛り、週刊誌もそこをクローズアップして書き立てました。そして、それが大当たり!!
 誰も彼もが週刊誌記事を100%鵜呑みにして、NとFテレビを叩いて叩いて叩きまくりました。

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