【WBC】プールC 前回王者 アメリカ代表を紹介❗️
みなさんこんにちは❗
今回からWBC特別企画ということで私は有難いことに「アメリカ代表」と「プエルトリコ代表」を担当させていただくことになりました。
そして今回は前回大会王者の「アメリカ代表」の選手や見どころなどを紹介していきます。
3月10日から始まるプールCの予選。
果たしてアメリカはどのような布陣で臨むのでしょうか。
※トップ画像のWBCのロゴはWBC2023.jpから引用をしています。
また、すべての画像には著作権侵害の意図はございません。
※物凄く長い記事になってしまったので休憩を挟みながら読んでください。(1万5000字越えました笑笑)
今大会のアメリカ代表の見所
今回のアメリカ代表は侍ジャパンと同じように歴代最強という風に言われています。
第一回大会からジーターやクレメンスなどのスターが出場し、大会の価値を少しずつ高めてきました。(今回のアメリカは本気だ! と言われることが多いですが、第一回大会から本気で優勝を狙いにきています!)
そして今大会はキャプテンに マイク・トラウトが着き、投手、野手そして首脳陣もオールスターと優勝した2017年以上のメンバーが集結したのが今回のTeam USAです。
優勝候補の筆頭としてスポーツベッティングではWBCのオッズでもドミニカ共和国に次いで2位の評価をされております。
新人監督Mark DeRosa
今大会でアメリカ代表の指揮を執るのはCHCなどで活躍をしたマーク・デローサ(Mark DeRosa)です。
2013年に引退をしてからはMLBセントラルのアナリストを行っていました。
そして、今回アメリカ代表で監督デビューをします。
監督経験が無いDeRosaがどのような采配を行うのか、選手とのコミュニケーションはどのようにとるのかなどが注目です。
キャプテン・Mike Trout
今大会でキャプテンを務めるTrout。
彼がリクルートをして今回の豪華なメンバーが集まりました。
※ソース⬇️
Troutと年齢が近い選手が多く、ほとんどが今全盛期を迎えている選手です。
そんなチームをTroutはキャプテンとしてまとめられるのか?
そのように感じるファンもいるようです。
大谷選手の試合を見ている方なら分かるかもしれませんがTroutはどちらかと言うと静かなタイプです。
HarperやMachado、Correaのように「俺がチームを引っ張っていく❗」みたいな雰囲気はあまり感じません。
そこを不安に感じる声が現地ではあるようです。
ですが、結局はTroutがリクルートをして集まったのが今回のアメリカ代表なのでTroutも普段の試合とは違い、エネルギッシュになると考えています。
私の予想としては初戦でTroutが初回にいきなりホームランを打ってチームに勢いをつけるのではないかなと考えています。
豪華なコーチ陣
今回のアメリカ代表は選手だけでなくコーチ陣もスターが2人います。
投手コーチはAndy Pettitte
ヤンキースやアストロズのエースとして活躍をした大投手です。
通算256勝。ほとんどのシーズンで2桁勝利を達成しており1990年代から2000年代を代表する投手でした。
打撃コーチはKen Griffey Jr.
あのイチロー選手が憧れた選手としても有名ですね。
選手としてアメリカ国内ではとても人気な選手であり、当時の野球界のアイコン的選手でもありました。
WBCにも出場しています。
第1回大会に出場していた選手がコーチとしてアメリカ代表に入る。時の流れを感じますね。
通算630本塁打は歴代7位です。
殿堂入りも果たしています。
ロースター
こちらが今大会のロースターになります。
発表時と現時点で辞退などがありましたので異なる部分があります。
辞退者
そして、こちらが辞退者となります。
HarperやStory、Kershawといったスーパースターも選出されていましたが、ケガなどにより辞退することになりました。
他にもいつの間にか辞退してた選手がいたのでもしかしたらまだ抜けているところがあるかもしれません。
選手紹介(オススメの選手も)
ここからはTeam USAの選手を一人ずつ紹介していきます。
本当はオススメの選手だけを紹介しようと思いましたが、やっぱり全員オススメなので紹介していきます笑笑
一応選手名の最後に⭐のマークを着けた選手が私のオススメということでお願いいたします🙏
投手(Pitcher)
まずは投手陣から。
MLBをあまり知らないファンでも知ってるいるような投手、例えばdeGromやVerlander、Sherzerといった投手は出場しません。
他にも、2月のロースター発表後に2010年代最高のピッチャーの一人であるClayton Kershaw(クレイトン・カーショウ)も出場が決まっていましたが、故障により辞退となってしまいました。
NYYのNester Cortes(ネスター・コルテス)も辞退となり、投手陣の戦力がどうなるか心配されていました。
ですが、今回のアメリカ代表の投手陣もスーパースターがいないとはいえ、各チームのエースピッチャーたちが揃っています。
出場国の中でも屈指の投手陣といえるでしょう。
アダム・ウェインライト(Adam Wainwright)⭐
今回のアメリカ代表最年長となるWainwright。
実績は申し分なく、MLBの舞台で数々の修羅場をくぐってきた名投手です。
2005年にデビュー以降、カージナルス一筋でプレーをし続けてきました。
キャリア17年で積み重ねた勝ち星は195。
大台の200勝まであと5勝となっています。
彼の長所は完投能力。
長いイニングを投げることが難しくなっている昨今の野球界。
しかし、Wainwrightは完投する能力が高く全盛期と変わらず毎年200回以上マウンドに立ち続けています。(2022年 191.2回)
WS優勝経験もあり、こういった経験は大舞台ではとても重要なものになります。
そして今大会でWainwrightに求められているのはチームの精神的支柱となることです。
チーム最年長として、チームメイトの良き相談役としての部分も首脳陣は期待しているとのことです。
もちろんWainwrightは「まだまだ若い者には負けないぞ❗」と思っているでしょう。
昨シーズンの成績を見ても今大会はアメリカのエース格として活躍すると考えています。
2022年 11勝12敗 防御率3.71 143奪三振
191.2回 WHIP1.28 WAR2.8
ランス・リン(Lance Rynn)
ホワイトソックスの先発の柱であるLynn。
実はMLBデビューした2011年、カージナルスで先程紹介したWainwrightと共にWS優勝を果たしています。
Lynnはキャリアの中で身体のコンディションを整えるのに苦労してきました。
身長196cm、体重125kgという巨体を整えていくというのは想像以上に大変なのでしょう。
そんな中でも毎年200回近いイニングを投げていました。
そして2019年、レンジャーズでキャリアハイのシーズンを送りました。
(16勝11敗 246奪三振 防御率3.67)
ですが、2021年辺りから成績の低下が目立ちます。
2021年は防御率はキャリアハイでしたが、イニング数などが低下しています。(防御率2.69)
昨シーズンもデビュー以来続いていた2桁勝利が途切れたり(2020年シーズンは除く)と多少の衰えを感じなくもないですね。
WBCではWainwrightと共に先発の柱として活躍をしてほしいですね。
2022年 8勝7敗 防御率3.99 124奪三振
121.2回 WAR1.9 WHIP1.13
メリル・ケリー(Merrill Kelly)
昨シーズンはGallenと共にダイヤモンドバックスの先発陣を支えたKelly。
韓国のKBOでプレーを経験しており、2018年に韓国からの逆輸入でダイヤモンドバックスと契約しました。
4シームのRun Valueが-8と良い数値が出ており、変化球も全体的にまとまって安定しています。
右と左で球種やコースを使い分けるクレバーなピッチングを行います。
こちらも重要な先発投手ですのでアメリカが勝ち進むにはKellyの活躍は必須ですね。
2022年 13勝8敗 防御率3.37 177奪三振
200.1回 WAR3.3 WHIP1.14
マイルズ・マイコラス(Miles Mikolas)⭐
2017年まで巨人でプレーをしていたMikolas。
エースの菅野投手と共に投手陣を支えてきました。
日本では最多奪三振のタイトルも獲得するなどチームに大きな貢献をしてきました。
そして、2018年にMLB復帰をしてからは圧倒的な成績を残します。
2018年 18勝4敗 防御率2.83 200回
日本時代よりもMLBに戻ってからのほうが成績が上がるという驚きの結果となりました。
これは後にMikolas本人がインタビューで「日本でピッチングについて色々学ぶことができた。今までは4シームを力一杯投げるだけだったが今は考えながらピッチングをすることが出来ている。」と語っていました。
巨人時代しか知らないファンからすると今のMikolasを見るとびっくりするのではないでしょうか。
現在、30代半ばのMikolasですが、依然として2シームの最高球速は156km/hとまだまだメジャーの最前線で活躍をしています。
4シーム・2シーム・スライダー・カーブの投球割合が20%辺りでまとまっており、コントロールが素晴らしいです。
Baseball SavantのデータではMikolasの各球種Run Valueが軒並みマイナスを記録しておりどの球種もクオリティが高いです。
ここ数年成績が低迷していましたが、昨シーズンは復調しました。
是非、準決勝では日本戦で先発をしてほしいですね❗️
2022年 12勝13敗 防御率3.29 202.1回
奪三振153 WHIP1.03
ブレイディ・シンガー(Brady Singer)⭐
未来のサイヤング賞投手とファンからは期待されているSinger。
メジャー3年目のシーズンとなった去年。
毎年着実に成長しており、初の2桁勝利を達成しました。
Singerはシンカーとスライダーを中心にピッチングを組み立てていきます。
特にスライダーは変化量やスピードを使い分けて投げています。
チームメイトにはサイヤング賞の獲得経験のあるチームのレジェンド、Greinkieがいます。
彼からたくさんのものを吸収していってほしいですね。
そして将来的には同じロイヤルズの大エースになってほしいですね。
2022年 10勝5敗 防御率3.23 150奪三振
153.1回 WAR2.9 WHIP1.14
ニック・マルティネス(Nick Martinez)⭐
先発・中継ぎの両方を高水準でこなすことができるMartinez。
日本でもプレーをしており、日本ハムやソフトバンクで活躍をしました。
それだけでなく、2021年東京オリンピックではアメリカ代表として侍ジャパンの前に立ちはだかりました。
メジャー1年目となった昨年は主に中継ぎでの登板がメインでしたが、チームの状況に合わせて先発も抑えもこなす便利屋としての部分に非常に長けています。
WBCでは球数制限があります。
なので今大会では先発投手が早いイニングで降板した後の第2先発としての起用が多くなりそうです。
プレーオフなどの大舞台にも強く、WBCでもいつもと変わらないピッチングを披露してくるでしょう❗
2022年 4勝4敗 8ホールド 8セーブ 防御率3.47 95奪三振 106.1回 WAR0.5 WHIP1.29
カイル・フリーランド(Kyle Freeland)
打者圧倒的有利のホーム、クアーズフィールドで登板時は防御率5.00という記録を残しています。
これだけを見ると「全然ダメじゃん」と思うかもしれません。
ですが、クアーズフィールドは標高が高く普通の球場よりも10%程飛距離が伸びる球場になります。
例を挙げるとドジャースタジアムでは90mでアウトになる打球がクアーズフィールドではプラス10m飛距離が伸びるということです。
ですので、アウトになるはずの打球がクアーズフィールドではヒットもしくはホームランになってしまうのが大きな特徴です。
これ以外にも投手不利の環境が揃っている球場となっています。
そのため、現地の記者やファンからはFreelandの5.00という防御率は他ではとても素晴らしい成績だと評価されています。
日本ではあまり知名度のない投手ですが、WBCでは躍動するかもしれません。
2022年 9勝11敗 防御率4.53 131奪三振
176.2回 WAR2.6
デイビッド・ベッドナー(David Bednar)
パイレーツの守護神Bednar。
三振を奪う能力が高くK/9は12.02。
この成績を支えるのが160km/hを超える4シームとスプリット。
この2球種のコンビネーションが素晴らしいですね。
ストレートは高めに投げ、スプリットはバットに当たらないところに落とす。
打者を打ち取るために何をどこに投げるのが良いのかということをよく理解しているように感じました。
中継ぎのメンバーがかなり揃っているアメリカ代表。球数制限があるため、私としてはDevin Williamsと2人体制でセットアッパーを務める可能性が高いと考えています。
2022年 3勝4敗 19セーブ 防御率2.61 69奪三振
WAR1.5 WHIP1.12
ブルックス・ラリー(Brooks Raley)
スリークォーターから放たれる多彩な変化球ぎ持ち味のRaley。
大きく逃げるスライダーとスピードを保ったまま鋭く変化するスライダーの2種類があります。
もともと安定感のある中継ぎ投手でしたが、昨シーズンは成績を大きく伸ばしました。
防御率は4点台から2点台まで下がり、WHIPも0.97とランナーを出さないピッチングをすることができました。
今シーズンからは千賀滉大投手のいるニューヨーク・メッツに移籍をします。
コンテンダーチームで信頼を勝ち取るためにも今大会は大きなアピールの場にもなりそうです。
2022年 60登板 1勝2敗 防御率2.68 61奪三振 53.2回 WAR0.9 WHIP0.97
ケンダル・グレイブマン(Kendall Graveman)
昨シーズンはチーム2番目の65登板をしたGraveman。
投手のやりくりに苦労した去年のホワイトソックスを1年間支えました。
スタイルは2シームを中心に組み立てゴロを打たせるグラウンドボールピッチャーです。
スライダーも良く、空振りの多くをこの球種で奪いました。
150以上のスピードが出て動く球は日本ではほとんど見ることが出来ないので初めて見る人は驚くかもしれません。
2022年 65登板 3勝4敗 防御率3.18 奪三振66
65回 WHIP1.40 WAR0.7
ジェイソン・アダム(Jason Adam)
昨シーズン、レイズに移籍をしてブレイクした遅咲きの選手です。
ここ2年程は年間10試合程度の登板に留まっていたAdam。
しかし、2022年は一転して67試合に登板をしました。防御率1.56と全く別の投手になりました。
その他の成績も全て改善され、MLB上位のリリーバーにまでなりました。
ご覧の通り全ての指標が真っ赤です笑笑
元々コントロールに苦しんでおり、昨シーズンの躍進はコントロールが改善されたことが一番の要因だそうです。
WBCでも同じ活躍を期待したいですね❗
2022年 67登板 2勝3敗21ホールド8セーブ
防御率1.56 75奪三振 63.1回 WHIP0.76 WAR1.3
ダニエル・バード(Daniel Bard)⭐
こちらもバッター有利のクアーズフィールドで圧倒的な成績を残すロッキーズが誇るクローザーです。
現在37歳と決して若くはない年齢ですが、2シームは160km/h以上を記録しています。
全く衰えを感じないBard。
成績だけを見ると長年メジャーで活躍してきたように思えますが実は苦労人。
2018年には一度引退も経験しています。
引退後はダイヤモンドバックスのスタッフになりました。
ですが、もう一度メジャーの舞台で投げたいと思い現役復帰を決めます。
この時点で30代半ばと一見無謀のようにも感じましたが結果的に彼は2020年ロッキーズとマイナー契約を結び7月に念願のメジャー昇格をはたしました。
何かを始めるのに遅いなんてことはない❗️
ということを彼は実際に身をもって示してくれました。
ピッチングでは2シームとスライダーの軌道を限りなく同じに近づけ左右対称の変化を駆使していき打者を手玉に取っていきます。
荒れ球でもあるため、初見で捉えることは難しそうです。
2022年 57登板 6勝4敗34セーブ 防御率1.79
69奪三振 60.1回 WHIP0.99 WAR1.8
アダム・オタビーノ(Adam Ottavino)
MLB通算598登板を誇る鉄腕リリーバーです。
キャリアの大半を打者有利のクアーズフィールドを本拠地とするロッキーズでプレーをしていました。
ロッキーズ時代は時折崩れることはありましたが、安定して防御率2点台辺りを毎年記録していました。
やはり他の投手とは違い、地獄のような環境で鍛えられているので37歳となった今もトップクラスの活躍ができているのでしょう。
Ottavinoの武器といえばあのブーメランのように曲がるスライダーです。
投球割合もスライダーが一番多く、その次に多いのがシンカーとなっています。
その2球種を張っている中でMAX159km/hの4シームが来るともうお手上げですね。
実は2009年のWBCにイタリア代表として出場しています。
今大会はアメリカを勝利に導くピッチングを期待したいですね❗
2022年 66登板 6勝3敗 防御率2.06 79奪三振 65.2回 WHIP0.97 WAR1.1
デビン・ウィリアムズ(Devin Williams)
ブルワーズの守護神を務めるWilliams。
昨シーズン途中にパドレスに移籍したHaderの後を継ぎシーズン途中からクローザーになりました。
彼の一番の武器は魔球「チェンジアップ」。
アメリカでは「Airbender」の愛称で呼ばれている変化球です。
投球の約6割を占めるこのボールはまるでシンカーのように大きく右斜め下に曲がっていきます。
ほとんどの打者はこのチェンジアップを打てていません。そこに4シームもあるので打者はタイミングを合わせるのに苦労しています。
MLBトップクラスのリリーバーのピッチングをはやく見たいですね❗️
2022年 65登板 6勝5敗26ホールド15セーブ
防御率1.93 96奪三振 60.2回 WHIP1.01 WAR2.2
ライアン・プレスリー(Ryan Pressly)⭐
昨シーズンのワールドシリーズチャンピオン、アストロズのクローザーを務めているPressly。
オーバースローから繰り出されるスライダーが武器の投手です。
大舞台に強く、去年のポストシーズンは10試合の登板で失点0という完璧なピッチングをみせました。
スライダーを軸にピッチングをしており、どの球種もコントロールが良く、荒れることがまずありません。
コントロールが良いPresslyはこの一発勝負の短期決戦ではかなり重要な選手になると予想しています。
WBCでも圧倒的なピッチングで相手チームの前に立ちはだかるでしょう❗
2022年 3勝3敗 33セーブ 防御率.2.98 65奪三振 48.1回 WHIP0.89 WAR1.4
捕手(Catcher)
J.T.リアルミュート(J.T. Realmuto)
現役最強キャッチャーの称号を持つRealmuto。
走攻守揃った捕手として昨シーズン、WSに進出したPHIの中心選手として活躍をしました。
昨今、投手のレベルが上がり打率がMLB全体で低下しています。
そんな中で捕手として.270以上の成績を残しているのは素晴らしいですよね。
他にも、Realmutoは捕手の中でトップクラスのスプリント能力を持っています。
昨シーズンは盗塁22/21と数も多いですが、成功率の高さ素晴らしいですね。
守備ではポップタイム(ボールを捕球してから投げるまでの速さ)が2018年から5年連続MLB1位です。
唯一の欠点であるフレーミングも練習を重ね少しずつ改善されています。
2018年の日米野球では当時MIAの選手として来日したRealmuto。日本のファンも馴染みのある選手だと思うので是非注目していただきたいと思います。
2022年 打率.276 本塁打22 打点84 盗塁21
OPS.820 WAR6.5 DRS +11
ウィル・スミス(Will Smith)
アカデミー賞でビンタをかましたあの方と全く同じ名前のSmith。
先程のRealmutoと同じく長打力があり、2年連続で20本塁打以上を記録しています。
守備指標も良く、ドジャースの正捕手として活躍をしています。
WBCでは2番手捕手となりますが、出場した際は応援したいですね。
2022年 打率.260 24本塁打 87打点 OPS.807
WAR3.9 DRS+7
カイル・ヒガシオカ(Kyle Higashioka)
日系4世のHigashioka。
私も初めて名前を見た時は日本人の人?と思いました。
実際はアメリカで生まれ育ちました。最初はWBC日本代表招集の話もありましたが、WBCの規定を満たしておらず、アメリカ代表での出場となります。
2017年には田中将大投手の通訳を相手に日本語を学ぶなど日本について深く知ろうとしています。
選手としては先程の捕手2人とは違い、打力がある選手ではありません。
ですが、反対に守備面は高い評価を得ています。特に評価が高いのが投手とのコミュニケーションをとる力ですね。
田中将大投手もかなりの信頼を置いていた捕手ですし、一昨年にはKluberがノーヒットノーランを達成した試合でバッテリーを組んでいました。
WBCでは主に守備固めなどの起用が予想されていますが、果たしてどのような起用になるのでしょうか。
2022年 打率.227 10本塁打 31打点 OPS.653
WAR1.7 DRS+3
内野手(Infielder)
ポール・ゴールドシュミット(Paul Goldschmidt)⭐
昨シーズンのNL、MVPを獲得したGoldyことGoldschmidt。
昨年はあと少しで三冠王❗
というところまで行きましたが惜しくも達成はなりませんでした。
ダイヤモンドバックス時代からMLB屈指のファーストとして打撃と守備両方で素晴らしい活躍をしていました。
打撃では広角に打ち分ける技術を持っており、振り回さず確実に長打を打っていきます。
守備もゴールドグラブ賞を獲得しており、ベース周りのフットワークは素晴らしいです。
難しい送球も問題なく捕球することができ、野手からすると自信を持って投げることができますね。
現在行われているMLBのスプリングトレーニングでも当たっており、いい状態でWBCを迎えるでしょう。
MVPのプレーからは目を離せません❗
2022年 打率.317 35本塁打 115打点 OPS.981
WAR7.1 DRS+2
ピート・アロンソ(Pete Alonso)
ホームランダービー2度優勝を達成するパワーを誇る「白熊」ことAlonso。
ルーキーシーズンとなった2019年は53本塁打を放ちました。
これはMLB新人最多本塁打記録です。
毎年、ホームランランキングでは上位に入ってる好成績を安定して残すことができます。
昨シーズンは初の打点王のタイトルを獲得。ホームランランキングもNL2位とあと少しで打撃二冠を達成することができました。
代表ではDHでの出場が予想されます。
パワーヒッターが並ぶ打線は他国の脅威ですね。
2022年 打率.271 40本塁打 131打点 OPS.869
WAR4.0 DRS -2
トレイ・ターナー(Trea Turner)⭐
球界No.1のスピードスターと言われる脚を持つTurner。
ホームからファーストまでのスプリントタイムは平均4.14秒。最速は3秒台に入ります。
盗塁王も2度獲得しており、ルックスも相まってファンからの人気がとても高い選手です。
もちろん脚だけではありません。
2021年には打率.328で首位打者を獲得。
パンチ力もあり、28本塁打も記録しています。
脚が速く、ヒットを量産でき、ホームランも打てるという本当に穴のない打者ですね。
WBCでもフィールドで躍動すること間違いなしです❗️
2022年 打率.298 21本塁打 100打点 194安打 27盗塁 OPS.809 DRS -1
ジェフ・マクニール(Jeff McNeil)⭐
昨シーズン、NL首位打者とシルバースラッガー賞を獲得したMcNeil。
辞退したStoryの代わりに代表入りを果たしました。
選出された理由は
・セカンドを本職とする選手がいないこと
・左打者の不足
・ユーティリティ性がある
・コンタクトヒッターである
これらの要素が挙げられます。
Turnerがセカンドを守ると予想されていましたが、McNeilの選出によりショートTurner、セカンドMcNeilとなりそうですね。
McNeilは首位打者ですので、アウトをとりずらい打者としてとてもやっかいですね。
ちなみに、McNeilのバットはグリップののぶがなくパッと見ると木の棒を握っているように見えます。
2022年 打率.326 9本塁打 62打点 4盗塁 OPS.836 WAR5.9 DRS+3
ノーラン・アレナド(Nolan Arenado)
打撃・守備の両方がメジャートップクラスのArenado。
特に守備に関しては歴代の中でも上位に入る守備力を誇ります。
MLBデビューから現在まで毎年ゴールドグラブ賞を受賞しています。(10年連続)
そして、プラチナグラブを6回受賞。(MLB最多記録)
どんなに難しい打球も難なく捕ってしまい、そこから鬼のような送球でアウトにする姿はカッコいいですね。
これで打撃もリーグトップクラスというチートぶりを発揮しています。
ホームラン王3回、打点王2回、そして
シルバースラッガー賞を5回獲得しています。
前回大会も主力として活躍しているので今大会もチームを引っ張っていってほしいですね。
2022年 打率.293 30本塁打 打点103 OPS.891
WAR7.3 DRS19
ティム・アンダーソン(Tim Anderson)
高校2年生から本格的に野球を始めたというアメリカならではのバックグラウンドを持つAnderson。
現在、4年連続で打率3割以上をマークしているMLB屈指のアベレージヒッターです。
昨シーズンは79試合の出場に留まりましたがそれでも3割はキープしています。
2019年には打率.335でAL首位打者を獲得しました。
しかし、大きな欠点がありそれがショートでの守備です。
2016年にデビューを果たしてから2020年以外全てのシーズンでエラーが2桁以上という成績となっています。
特に2017年~2019年は3年連続で20エラー以上を記録し、同じく3年連続でリーグワーストのエラー数となりました。
ですが、ここ2年はだいぶ改善されてきました。
まだMLB上位の守備まではいきませんが、安心して見れるようにはなってきていると感じます。
同じショートにはTurnerが居るため併用、もしくは控えにまわる可能性もあると考えています。
準備が難しいと思いますが頑張ってほしいですね。
ルックスもとてもカッコいいのでフィールドの中で活躍する姿が見たいです。
2022年 打率.301 6本塁打 25打点 13盗塁 OPS.731 WAR2.0 DRS-7
ボビー・ウィットジュニア(Bobby Witt Jr.)
昨シーズンにメジャーデビューを果たした将来有望のルーキーです。
新人王投票では獲得には至りませんでしたが、最終選考まで残りました。
サードとショートを守るWitt Jr.ですが、ショートのDRSが-18とMLBの中でもかなり悪い部類に入っています。
ですが、まだまだ22歳と若く身体能力も高いのでこれから成長していくでしょう。
反対に打撃は1年目から20本塁打を放っています。
脚も速く、先程紹介したTurnerよりも速いようです。盗塁は30と攻撃面では初年度からメジャーで高い数字を残しています。
今大会ではスタメンを張ることは難しいかもしれませんが限られた出場機会の中でインパクトを残してほしいですね。
投打共に非常に将来が楽しみな選手が多いロイヤルズ。
コンテンダーに返り咲く日もそう遠くはないかもしれません。
ちなみにWitt Jr.はUNDER ARMOURと契約をしています。
2022年 打率.254 20本塁打 80打点 30盗塁 OPS.722 WAR2.3 DRS-18
外野手(Outfielder)
マイク・トラウト(Mike Trout)⭐
もう説明不要でしょう笑笑
今回のアメリカ代表キャプテンのTrout。
スーパースターだらけのチームの中でも頭一つ抜きんでた実績を誇ります。
MVPを3度受賞し、現役最強野手の称号を手にしています。
毎年、MVPレースに顔を連ねるTrout。
昨シーズンはケガにより出場試合数が減少したにも関わらず、規定打席未到達で40本塁打という意味がわからない成績を記録しています。
それだけでなく、外野守備もMLBトップクラスで今まで幾度なく相手チームのホームランを奪ってきました。
キャプテンとしてチームを引っ張る活躍を見たいですね。
そして、準決勝で「トラウタニ」対決を見たいですね❗️
2022年 打率.283 本塁打40 打点80 OPS.999 WAR6.0 DRS0
ムーキー・ベッツ(Mookie Betts)⭐
野球だけでなく、バスケ、アメフト、ボウリングなど、どんなスポーツも難なくこなしてしまうBetts。
特にボウリングの腕前はプロです。(プロボウラーなりたいと真剣に考えるぐらい。)
実際にオフシーズンにはプロのボウリングの試合に出場するぐらいです。(パーフェクトゲームも達成)
その運動能力は野球でも遺憾なく発揮されています。
外野守備は歴代でもトップクラス。
ゴールドグラブ賞を5回獲得しています。
守備指標のDRSでは2016年にプラス32、翌年も31と異次元のレベルになっています。
肩も非常に強く、ライトポール辺りからサードまでノーバウンドでアウトにするというプレーを見せました。
打撃も首位打者やシルバースラッガー賞を獲得しています。
MVPも受賞しており、MLBの顔の一人でもあります。
WBCでもMookie劇場が見れるでしょうか。
2022年 打率.269 35本塁打 打点82 盗塁12
OPS.873 WAR6.6 DRS15(ライト)
カイル・タッカー(Kyle Tucker)⭐
WSチャンピオンになったHOUの主力として主にクリーンナップで活躍をしました。
2年連続で30本塁打を記録しました。
非常に抜け目の無い選手です。ストレートも変化球も柔軟に対応することができます。
昨年のポストシーズンは苦しみましたが、WSで復調し、2本塁打と活躍しました。
守備も素晴らしく、昨シーズンはゴールドグラブ賞を獲得しました。
今大会は恐らくレフトでの起用となりますが、いつもと違うポジションでも変わらず、いい守備を見せてくれるでしょう。
2022年 打率.257 30本塁打 107打点 OPS.808
WAR4.7 DRS14
カイル・シュワーバー(Kyle Schwarber)
昨シーズンのNLホームラン王。
パワーは素晴らしいですが、打率が低く確実性が低い打者です。
実際にOPSは三振の多さによって出塁率伸びずそこまでの成績ではありませんでした。
ホームランか三振かというタイプの打者ですね。
続いて守備は主にレフトを守りますが、ミスはしないものの上手くはなくUZRやDRSは軒並みマイナスを記録しています。
DRS -14 UZR -9.7
そんなレベルの守備にも関わらず試合に出場し続けれたのは先程も紹介した打撃です。
単純に打率は残せなくてもホームランを狙って打ちにいくスタイルで昨シーズンWSまで進出したチームに大きな貢献をしました。
そしてそのポストシーズンでは12本のヒットの内6本がホームランと短期決戦でも勝負強さを発揮しました。
ホームランを打った投手を見ても、SDのMusgroveやHOUのVerlanderなど一流の投手からホームランを放っています。
今大会ではAlonsoとDHを併用する形での出場が多くなると個人的には考えています。
2022年
打率.216 本塁打46 打点94 10盗塁 OPS.827 WAR2.6 DRS-14
セドリック・マリンズ(Cedric Mullins)
昨シーズン、プレーオフまで後一歩のところまで躍進したオリオールズのスター選手です。
2021年には30本塁打30盗塁を達成。
これはオリオールズの選手では史上初だそうです。
昨シーズンは少し成績は低下しましたが、盗塁数は前年を上回る34盗塁を記録しました。
そして彼の武器の一つに守備範囲の広さがあります。
DRSは5。昨シーズンまでマイナスを記録していたのが一転してプラスになりました。
是非、彼のDefense highlightsを見てほしいですね。
脚が速くて左投げのセンターと聞くと、レッズなどで活躍したビリー・ハミルトンを連想しました。
外野はタレント揃いでMullinsは控えにまわる可能性が高いですが、限られた出番の中で活躍してほしいですね。
2022年 打率.258 16本塁打 64打点 34盗塁 OPS.721 DRS 5
予想オーダー
1.2番が初回から出塁していくことが重要です。
とにかくランナーを溜めた状態でクリーンナップに回すことは相手チームにとってかなりプレッシャーになります。
そのランナーをTrout、Goldy、Tuckerで返していく。
6番以降にもパワーヒッターが並んでいるので相手チームが動揺しているところを更に追撃していけば序盤で試合を決着させることも可能だと考えます。
そして、9番首位打者のMcNeilがヒットか四球で出塁をして1番に戻るという展開にもっていければもっと良いですね。
今の話を読んで「当たり前じゃね」と思う方もいると思いますが結局は当たり前のことをきっちりとやれるチームが勝ち進んでいくと私は思います。
これだけの選手が揃っているので、ドシっと腰を据えてプレーをしてほしいですね。
予想ポジション
セカンドを本職とするMcNeilが入ったので結構綺麗な布陣になったように感じます。
注目はArenadoとGoldyの連携プレーですね。
難しい打球を捕球した後の難しい豪速球をファーストのGoldyが難なく処理する。
MLBを普段見ない方は驚くと思います。
あとは、レフトのTucker辺りはSchwarberとのローテーションになってくるかもしれません。
攻撃も守備もほぼ穴はないといえますね。
WBCでは球数制限があるので投手陣は予選・準々決勝では第2先発を決めておくことが重要ですね。
大会の展望(準決勝どうなる?)
最後に今大会のTeam USAの結果を予想して終わりたいと思います。
順番に説明をしていきます。
まずPOOL Cは全勝で準々決勝に進出すると予想します。
というかしなければならないというところでしょうか。
とはいえ、予選で当たる4チームとも他のプールでは勝ち抜ける力を持っているので楽な戦いではありません。
このプールで一番の強敵であるメキシコは
エースにドジャースのフリオ・ウリアス(Jurio Urias)がいるので恐らくメキシコはアメリカ戦にUriasを当ててくるでしょう。
もしくはカナダやコロンビアなど実力が拮抗している相手に確実に勝つためにアメリカ戦は捨てる可能性もあります。
ですが、単純にUriasはメジャー屈指のサウスポーなのでアメリカ代表でも簡単には打ち崩せないかもしれません。
カナダはFreemanを筆頭に野手は脅威ですが、投手陣の層が薄いので初回から攻め続ければ早々に崩れていく可能性が高いですね。
コロンビアは2017年大会でアメリカをあと一歩のところまで追い詰めました。
しかし今大会は投打共に馬力が足らないと感じます。
グループを勝ち抜く可能性はありますが、アメリカ相手に接戦を演じるのは難しいでしょう。
最後は個人的に注目をしているイギリス。
昨年の予選では他を寄せ付けない圧倒的攻撃力で本戦出場を果たしました。
マイナーでプレーをしている将来有望な若手野手が多く本戦でも出場します。
全体的に厳しい戦いになると予想されますが、ヨーロッパに国がアメリカ相手にどれくらい戦えるのか注目です❗️
準々決勝
ここからがアメリカ代表の本番といえるでしょう。プエルトリコ・ベネズエラ両国ともメジャーリーガーを揃えており、アメリカ代表がここで敗退する可能性もあります。
準決勝
順当に行けば準決勝で日本と当たります。
日本の投手陣は大会No.1だと考えています。
そのためロースコアの展開になることが予想されます。
4シームの質とスプリットが素晴らしい投手が多い日本代表はアメリカにとって一番相性が悪いといえます。
打線も大振りをしてこないので粘られて四球でリズムが崩れてくることもあると考えます。
予想スコアは3─2で侍ジャパンですかね。
アメリカ代表の最終結果は準決勝敗退にさせていただきます。
まとめ
皆さん最後まで読んでいただきありがとうございます。
そしてお疲れ様です笑
最強のメンバーが揃ったアメリカ代表が果たして優勝出来るのか?
はたまた侍ジャパンがリベンジを果たすのか?
色々と想像が膨らみますね🎵
日本時間12日にアメリカは初戦を迎えます。
今からワクワクして寝れませんね❗
それでは次回の投稿でお会いしましょう。
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