『米国つみたて投資』   太田創著

【POINT】
①「ドルコスト平均法」で積み立てていくことで、30年後3000万円のプライベート年金を作れる
②米国のニューヨーク・ダウかS&P500インデックスの2択
③iDeCoかNISAの口座で始めよう


1.なぜ資産運用が必要なのか
老後の備えを、もはや退職金や年金を当てにできない。
政府の試算で老後に2000万円の貯蓄が必要と発表されたが、余裕のある老後を過ごすには1億円程度必要となる。
資産形成は早ければ早い方が良い。


2.なぜ米国なのか?
30年積み立てるのは「米国株式」を対象とした投資信託にすべき。
米国株は、暴落があった後も一貫して右肩で上がり続けている。
理由①人口分布。日本3〜40代中心の壺型。米国は釣鐘型。これからも伸びが期待できる。②経済規模。2018年の時価総額の54.7%が米国株。
現在、インターネットの普及で情報が時差なく経済にすぐ反映される時代なので欧州、米国など分散投資する意味はほとんどない。米国のみの投資で良い。
おすすめのインデックスは3つ
「ニューヨーク•ダウ」‥‥‥30銘柄。頻繁に銘柄を入れ替えるアクティブ型ファンド
「S&P500」‥‥‥500銘柄から成るのでより米国株式の市場全体の動きを反映。
「NASDAQ100」‥‥‥100銘柄あるが金融株が含まれていない。上記と比べて値動きが激しい。
基本的に似たような値動きになるが、S&P500は500銘柄から成るのでよりリスクを分散できる。


3.こうやって積み立てよう
「知らないものには手を出すな!」という原則がある。米国の情報をリアルタイムで掴むのはコストがかかりすぎる。
投資信託には大きく2種類。ETFとそれ以外。
ETF•••Exchage Traded Funds。いつでも自由に売買できる。低コスト。どの証券会社でも同じETFを買える。対象インデックスへの高い連動性。ファンド自体が上場しており、株式と同様に取引される。
運用管理費が格段に安いが、自動積立設定ができない。長期の資産形成には不向き。
ETF以外•••非上場、「投資信託」と呼ぶのはこちら。一日一回しか購入・解約ができないが、長期積み立てが目的なのであまり重要ではない。低コストの物も増えておりETFとの差は無くなってきている。


4.「米国つみたて投資」の鉄則
・「無分配型」を選ぶ。分配金を元本に加えて複利運用できるものを選ぶ。
・コストが安いネット証券を使う
・純資産総額の水準・資金流出入に注意する。ローコストファンドを選ぶのが基本だが繰上償還のリスクもある。純資産総額が30億円以上が基準。資金動向をよく確認する。
・非課税制度(iDeCo、NISA)を活用する


5.iDeCoとNISAの活用法
投資信託や株式投資のための口座には、運用収益に対して課税されない「非課税口座」がある。課税口座には特に制限はないが、非課税口座は利用に際しての制限がある。
iDeCoは企業型確定拠出年金。会社で加入していない場合は個人で加入する。職業によって積み立てられる月額が違うので、余裕がある場合はつみたてNISAも活用したい。
iDeCoは運用期間中に生じた運用益は非課税。
iDeCoに個人で加入する場合には運営管理機関を選ばなければならない、選ぶ際のポイントは、①口座管理料②運用商品の品揃え③運用商品のコスト

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