真夜中のキッチンでスープを煮込む
昨日の夜はなぜか涙が止まらなくて、途方に暮れてしまった。
もしかしたら今の私の状態は異常なのかもしれない。何が悲しいのか、具体的な理由がわからない。
ひとつずつは些細なことなのだ。夫とくっついて眠りたいけれど、彼はそれをすると快適に眠れなくなることとか。麻婆豆腐の味が濃くなりすぎて、明日のお弁当に持って行ってもらえないとか。私のことをわかってもらえない、と思ってしまうとか。
そういうささやかなことに傷ついて、その傷が同じところばかりを抉るものだからぱっくりと割れてしまって、中