159打で学んだこと
前職時代に大先輩たちに誘われて、初ゴルフに行ったときの話し。
2週間後に控えたコースデビューのため、仕事が終わってから帰宅途中にある打ちっぱなしの練習場で密かに特訓を重ねました。若さと体力を武器に、一日300発ほどw。空振りは当たり前、右へ左へ制御不能で逸れまくる状況から始まりましたが、そのうち真っ直ぐ飛んでいくことも起こるので、「本番までにはなんとかなるだろう」って感じ。
一週間ほども同じ時間に通うと、顔馴染みになる人が何人かいて、少しだけ仲良くなります。そして、相当めちゃくちゃなフォームだったのでしょう、とうとう一人が私に声を掛けてきました。
「その打ち方をやっているうちは、ゴルフにならないよ」と。
自分としては、ちゃんとゴルフの練習をしているはずなのに、なんで「ゴルフにならない」のか、理解できません。真っ直ぐに飛んでいく確率もけっこう上がってきているのに。そんな恩知らずな捉え方でアドバイスを真面目に聞き入れることなく流してしまいました。
それが当日、見事に的中します(←ゴルフにならない)!
先輩たちは110打前後でまとめていくのに、自分は結果的に159打。コース上でゴルフをしているのか、ランニングをしているのか、それを18ホールでひたすら繰り返していくような一日になりました。
「密かな練習で驚かせてやろう」なんていう魂胆は、違う意味で先輩たちの驚きを生みました。「よくそれでコースに出てきたな」と。途中でリタイヤしても良かったくらいでしたが、そこは性格が許さないので、とにかく「一打でも少なく」を心掛けて全ホールを周りきりました。
そんな散々たるゴルフデビューw
仕事も同じで、どんなことも、球を打つときに取る『フォーム』が、いちばん大事なものです。そして、その『フォーム』は、正しい知識と技術に支えられていることが理想だと思います(我流は限界が早い)。
ここを甘く見て「やってみれば何とかなる」と安直に動き出してしまうと、肝心の着地点では前後左右に何十メートルもの誤差をつくります。最悪、OB(アウトオブバウンズ)なんてことまで起きるわけです。
仕事や経営では、まだ誰も見たことがない高みのある結果を狙いますので、それだけに着手前の『設計図』の確かさが物を言います。
やっぱり『成功は原図がその9割を決める』、です。
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