オーストリアの祝日

気温が27度になれば、もう夏だと言っていい。今年の夏の始まりは、日本の夏のように夕方になると急に豪雨になったと思いきや、すぐに止んでしまいカラッと晴れるというのを繰り返しているようだ。20時を過ぎてもまだ明るいのはありがたいのだけど、昨今のインフレははやく止まってくれないかといのが僕の希望だ。いつまでヨーロッパに住んでいるんだろうとぼんやり考えるけれど、それがいつまでなのか僕にも全然わからないまま惰性で住んでしまってはないかと聞こえてきそうで怖くなりそうだけど、今のところ怯える程ではない。ビザだって簡単に更新できるし、たいした作業じゃないけれど、こうやって恵まれた環境が一瞬にして崩壊してしまうんじゃないかと思うこともあるから、毎日を一生懸命に生きていこうという言葉を聞いた。夜になれば、残り物のマッシュルームと炒めてクリームソースにあえれば、簡単だけど美味しいパスタができるけど、そうしているうちに夜がやってくるそうだ。そうだ今日はオーストリアの祝日だったんだというのを思い出すけれど、結局これがどういう背景の祝日だったのかもわからないまま日が過ぎた。来年は今年よりも良くなるはずだと思い込んでいるけれど、果たして僕は正しいんだろうか。シュワルツェネッガーが「オーストリアは、崩壊した男の国家だ」と言っていた。