おくやみ
偶然かもしれないし、単に時間の経過かもしれないけど、これまでにフィリピンで会った人が3人も死亡した。いや今年ではないので、もちろん同時にではないし、それぞれ別々のところで別々の死因で死亡してしまったので、何か関連性があるとは思えないけれど、たかだか知り合いの数など知れているし、それも異国のフィリピンで会った人たちが3人も亡くなってしまうと何か妙な気持ちにもなってくる。それは東京やウィーンで出会った無数の人たちのほとんどが元気だから。人間はあっけなく死ぬのかもしれないけれど、どこかフィリピンという土地や記憶と結びつけたいと思ってしまう心情はなんなんだろうかとも思う。
人間はあっけなく知らないところでいきなり死んでしまう可能性もあるんだぞという単純なことがわかっていても、それが起こった時には何か未知なるものが関係しているのではないかと思うのも、人間の叡智の一部なんだろうか。これからみんな元気でいてくれればなにより。