今日は"Niksen(何もしない)"の日【Aflevering.118】
"Niksen"はオランダ語で「何もしない」という意味で、オランダ人は「何もしないことをする」そうです。
以前、妻がオランダの友人と会話している時に、"Niksen"について話しているのを聞いたことがあります。
心や体をリフレッシュさせて、仕事の生産性を上げるという、何とも合理的な考えなようです。
"Niksen"で仕事のパフォーマンスが高まる
私にとって「授業」という仕事は趣味に近く、授業をしたり準備をするのは好きなので、授業から離れたいと思うことはありません。
しかし、授業をしていない期間に違うことをしていると、これまでにはなかった授業のアイデアがふと浮かんできたりしたので、忙しすぎるのも自分の仕事のパフォーマンスにとってはあまり良くないと思うようになりました。
ちなみに、私が日本の公立高校で働いていた時は、常に何かの業務に追われているので、何かをひらめくことはあまりなかったと思います。
自分の「当たり前」を疑ってみる
私はこれまで「忙しい方が良い、休みは甘えだ」と考えていました。
しかし、オランダに暮らす人たちから教わったのは、日頃自分を縛り付けているものからあえて離れる時間を意図的に作ることによって、むしろパフォーマンスが向上するということでした。
自分にとっての仕事や休みのあり方について、考え直す良い機会になっています。
もちろん、オランダ人全てがそうしているわけでもなければ、日本に住んでいる日本人の方でも自らリフレッシュする時間を意図的に設けている人もおり、国というよりは個人によって異なります。
それでも"Niksen"の魅力を知らない人には、パフォーマンスが上がるというメリットがあることを知っておいていただきたいです。
もし、何か日常生活でストレスを感じていて見直す際には、実践してみても良いかと思います。
実際に"Niksen"をしてみた
私も"Niksen"の考えに見習って、今日は久しぶりに何もしない日にしました。とは言っても丸一日何もしないことはできませんでした。
午前中は娘と遊んだり、午後からは少しリフレッシュする時間を取って、その後買い物やゴミ捨て、家の片付けなどをしたのであっという間でした。
果たしてこれは"Niksen"なのでしょうか。笑
今日は失敗した気がします。
ただ、事務的な仕事や授業などから一旦離れて過ごすことができたので、「講師としての自分」は休むことができました。こういう時に授業のアイデアが浮かんできたりするので面白いです。
新規の問い合わせだったり、授業の日程調整などの業務はまた明日からスタートしていきます。
「何もしないこと」を意図的にすることは、空いている時間を見つけては何かをしようとしてしまう私にとってはまだまだ難しいです。
"Niksen"をできている人たちを見習って、私も心と体をリフレッシュさせるスキルを身につけていきたいと思います。