微生物が免疫を操作している!?
3月12日 金曜日
本日はお日柄もよく・・・と書きたいところではございますが、夕方から雨がザーザーと降ってまいりました
久しぶりにしっかりと雨が降っている印象ですね、最近は天気も良い日が多くて、あたたかな日が続いておりましたので、春が来るのか、もはや来ているのかという感覚に浸っておりました。
しかし花粉症などのアレルギーをお持ちの方は非常に大変な季節となっておりますので、ご体調の調整大変だとは思いますが、ご自愛くださいませ!!
さて、本日は今の流れに乗ってアレルギーというものについてお話したいと思います。
例によって今未だに読み続けていて、なかなか読破できない
「あなたの体は9割が細菌~微生物の生態系が崩れはじめた~」を読んだ内容を元に書いていこうと思います。
まず初めに
~イギリスのブリストル大学の研究グループが1990年代初期に妊娠していた1万4000人の女性からうまれた子供の健康と日常生活全般の情報を大量に集めた「90年代小児調査」というものを利用し。
「二歳になる前に抗生物質を与えられた小児(全体の74%に及ぶ)は八歳になるまでに喘息を発症する率が2倍近くも高かった」
抗生物質の治療回数が多い子供ほど、喘息や皮膚炎、花粉症を発症しやすかった。
多くの結果に対する不安材料を取り除いたとしても相関関係はしっかりと確認できたという。~
抗生物質は感染症を防ぐために使用されるものなのですが、それと共に、体内にいる微生物たちも退治してしまうのです
そしてその微生物は免疫系と深いかかわりがあることが分かってきています
そもそもアレルギーは免疫系統が暴走し、普段なら人間には影響の少ないアレルゲンに対して過剰に反応してしまうことで、多くの症状を引き起こしてしまいます。
その免疫を適度に抑制するのが「制御性T細胞」という免疫細胞です。
この制御性T細胞に指令を出している最高司令官は、人体にとっていつも最善の利益を追求する「精鋭のヒト細胞」ではなく
マイクロバイオータ(共生微生物)が命令を流しているのです。
微生物にとっては、人の免疫系は穏やかで寛容な方がありがたい。
ここで、マウスの実験を一つ。
無菌マウスと通常マウスの制御性T細胞の効力を比較した実験があります。
すると、無菌マウスが過剰な免疫反応を抑えるためには、通常マウスと比べて膨大な数の制御性T細胞が必要になることが分かった
つまり、マイクロバイオータ不在で育ったマウスの体内で産生される制御性T細胞の効力は、極めて低いということ。
逆に、無菌マウスに通常マウスのマイクロバイオータを加えてやると、制御性T細胞の数が増え、免疫系の過剰攻撃をなだめることができたという。
これが、ヒトにも同じことが言えるのであれば、小さいころに抗生物質による治療を多く受けた子供たちは、貴重な腸内のマイクロバイオータを失ってしまうため、制御性T細胞の効力も数も少ない状態となってしまい、免疫系統の制御が利かないため、アレルギーの発生につながっている。
と考えることができます
そして、それ以外にも大切なことは、マイクロバイオータの多様性も非常に大切だということです、実際、抗生物質によって大きく変わるのは微生物の数よりも、微生物たちの組成比が変化することなんだそうです。
微生物の組み合わせによって免疫の反応も違ってくるようで、これはもう複雑すぎてわかりません。
しかし、わかっていることは、欧米式の生活様式をしているとこの微生物の多様性を消失していってしまうということです
今は当たり前になっている、ファストフードの数々
もともと日本にはなかった食文化が入ってきてから、明らかにアレルギーやその他の今まで大きく言われてこなかった疾患が増加していることは、火を見るより明らかです。
これは単に脂質や、糖質の摂取量の増加が問題だったり、添加物の問題だったり、そういうものではなく、ヒトがこれまで持ちつ持たれつだった微生物に多大なダメージを与えてしまっているということなんです。
それによって非常に多様な疾患が増加してきています。
では子供の時からしっかりと食生活をしていれば大丈夫なんだ!というシンプルなものでもありません
そもそもその子供が保有しているマイクロバイオータは、はじめはお母さんから受け継ぐものだから、お母さんの食生活も大きく影響を与えてしまいます。
そして、今の時代は何でもかんでも「殺菌」「滅菌」「抗菌」が当たり前。
多様な微生物を体内に取り入れる隙もありません。
確かに、避けなければならないものも多いのは事実です、しかし、それと引き換えにヒトが本来持っている最強の盾も放棄してしまうことになる可能性については知っておくべきだと思います。
私自身、正直外出先から帰った時、手洗いうがいなどは非常に疎かにしてきた自負があります
しかし、アレルギーにもならず大きな病気もなく、非常に健康だと思っております※疲労は蓄積します
今から昔の生活に戻ろう!なんて非現実的なことは申しませんが、どう考えても、昔のほうが日本人は強かった、いろんな意味で。
というのは否定しようのない事実でしょう。
ヒトは細菌、微生物とは離れることはできないのです。
今アレルギーでお悩みの方は、食生活をまずは見直してみる、そしてストレスというものは腸内環境の悪化を招きますので、ストレス源が判明していて、改善できそうであれば、改善しストレスの緩和をお勧めします。
なかなか難しいですが、できたら最高ですよね!
この先、細菌とのかかわり方の変化が訪れる日が、とても楽しみです。
本日は以上となります。
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