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家族や友人が落ちこんでいるとき、あなたがしてあげられるベストはことは何か?

こんにちは、野口嘉則です。

あなたの家族や友人が、
ひどく落ちこんでいたり、
どん底を味わっていたり、
人生に絶望していたりしたら、
あなたはどんなことをしてあげたいですか?

落ちこんでいる人に対して、
僕たちがしてあげられる
ベストなことは何なんでしょう?

この問いに対して、
僕がライブの中でお答えした内容を
今回は公開します。



<質問:最悪な状況の人にどんなアドバイスをすればいい?>


【質問】
「人生、何度でもやりなおせる」
とは、よく聞きますが、

取りかえしがつかないような
大きな失敗を経験する人も
たくさんいると思います。

人の生死に関わることだったり、
事故や火事で人に迷惑をかけたり、
障害を負わせてしまったり、
犯罪者になってしまったり。
この世で起きる最悪レベルの出来事を
経験する人もいます。

そのような人が、
最悪レベルの出来事でも乗り越えられると
感じられるように、
野口先生ならどんなアドバイスや提案を
されますでしょうか?

もしも目の前に、
大きな失敗をして激しく落ち込んでいる人や、
人生のどん底を味わっている人がいたら、
なんとかしてあげたいと思いますよね。

もしもアドバイスや提案によって、
その人を勇気づけることができるならば、
気の利いたアドバイスや提案も
ぜひしてあげたいですよね。


<僕ができるベストなこと>


だけど、僕が思うに、

そのようなツラい状況にいる人に対して、
アドバイスや提案は
あまり役に立たないんじゃないでしょうか。

実際、そのような人が目の前にいたら、
僕はおそらく、
アドバイスや提案はできないと思います。


僕のできるベストなことは、

そのままのその人を受け入れて、
黙ってそばにいてあげること。
黙ってその人に寄りそうこと

それが僕にできる最善のことだと思うんです。


<心理カウンセラーのアプローチ>


アドバイスや提案をするのではなく、
そのままのその人を受け入れ、
その人に寄り添うこと。

それって心理カウンセラーが
やってることじゃんって
思われた方もいるかもしれませんが、
そうなんです。

僕も心理カウンセラーなので、
カウンセリングセッションの中では
クライアントさんに対して
そのようなスタンスで向き合っています。

アドバイスや提案をするのではなく、
そのままのクライアントさんを受容し、
クライアントさんに寄り添います。


カウンセリングを受ける方って、
すでに周りの人からいろいろ
アドバイスや提案をされていることが
多いんです。

あと、ご自身で
本を読んで勉強されて、
いろいろな知識をもっている方も
いらっしゃいます。

それでも自分は変われない。
周りの人からアドバイスしてもらっているのに、
そのとおりできない。
もう何十冊も本を読んだのに、
書いてあることを実行できない。
自分なんて駄目だ。

そんな心境でカウンセリングを受けられる方も多いんです。

そんなときに僕が
アドバイスや提案をしてしまうと、
その人をさらに追い込んでしまいかねません。


アドバイスや提案というのは、

「もっと元気になってください」
「もっと悲しみをやわらげてください」
「もっと楽になってください」
というメッセージ、

つまり、
「変わってください」
っていうメッセージになってしまう。

言い換えると、
「そのままのあなたではダメですよ」
というメッセージになってしまうんです。


人は、今のそのままの自分を
丸ごと受容してもらうことで、
深い安心感を得ます。

今の自分が感じていることを
あるがままに受け入れてもらうことで、
自分で自分を受容できるようになります。

そして人は、
そのままの自分に
寄りそってもらうことで、
勇気づけられ、
生きるエネルギーを得ていくのです。



実際、僕は、
さまざまなお悩みを持つクライアントさんを
サポートしてきましたが、

皆さん、受容される体験をくり返す中で、
自己受容を深め、
自己肯定感を高め、
自分軸を確立していかれ、

ついには悩みを乗り越えて、
悩む前の人生よりも
さらに素晴らしい人生を築いていかれます。


自分を受け入れ、
自分に寄り添ってくれる誰かがいれば、

人はそれを支えにして成長し、
ついには自己実現に至るのです。

僕はそのことを、
たくさんのクライアントさんを見てきて
気づきました。


そして、その人に寄り添うことは、
心理カウンセラーでなくてもできることです。

もしもあなたの大切な人が、
ひどく落ちこんでいたら、
アドバイスや提案をする代わりに、
黙ってその人に寄り添ってあげてみてはどうでしょう。


<心理カウンセリングの流派のこと>


ここで一つ補足しておきますね。

心理カウンセリング、心理療法には、
さまざまな流派があります。

すべての流派のカウンセラーが、
クライアントを丸ごと受容する、
というわけではありません。

さまざまな流派の中でも、
クライアントのこころを癒す効果が
とても高い、
と僕が思う
いくつかの流派に共通するのが、

「そのままのクライアントを受容し」
「そのままのクライアントに寄りそう」
ということなのですが、

すべての流派のカウンセラーが、
そのような受容的なかかわり方に
徹しているわけではないということを
付け加えておきます。


カウンセリングを受けたいと思う方は、
複数のカウンセラーに問い合わせされて、
ご自分に合ったカウンセラーを
見つけられるといいと思います。

ちなみに僕は、
クライアントさんの数が定員いっぱいで、
新たにお受けすることができません。

どうかご了承くださいね。


<まとめ>


今回の話を
あなたの人生に役立てるとしたら、

どのように
役立てることができそうですか?


僕のnoteでは、読めば読むほど
「自己肯定感が高まり」
「人間理解が深まり」
「人間力が養われる」
コンテンツをお届けしています。

これからも確実に
自己実現へ向けて進みたい方、

ぜひフォローして
たくさんのヒントを
受け取ってくださいね!

ではまた、
次回の更新をお楽しみに!



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