<新明解P12~18>【赤帽】~【上げる】
国語辞典の読破、チャレンジ3日目。本日は、記憶に残った語句をアワード形式で記しておこう。
◇名詞大賞
【上がり框】(あがりがまち)
玄関から入ったときに、靴を脱ぐところで一段高くなっていると思うんだけど、その縁に渡してある横木のこと。
いつもあの部分を何て言ったらいいか分からなくて「玄関のヘリ!」とか「靴脱ぐところの段!」なんて、うやむやにしてましたわ。日本家屋に住んでるってのに、お恥ずかしい。ちなみに「框」は、障子の枠のことも指すらしい。
◇スッキリ大賞
【上がる】 <あがる>or<のぼる>の使い分け
例えば、「階段を上がって屋上に上がる」という文があったとして…
階段を上がる<あがる>? 階段を上る<のぼる>? どっちがより正しいのか、そもそも違いなんてあるのかとモヤモヤしていたのだが、一応違いがあるらしい。
<あがる>は、上に移動したという結果に重きをおいている感じ
<のぼる>は、経路にそって移動する「移動の仕方」に重きをおいている感じ
みたいだ。まぁ、どっちでもダメではないんだけど、より言葉の意味に寄りそうならば、「階段を上って(のぼって)、屋上に上がる(あがる)。」というのが正解ということだ。うむ、心得た。
◇トリビア賞
【あかん】「埒が明かぬ」の略。「いけない → いかん → あかん」じゃなかったんだね。
【アキレス】ギリシア神話の英雄で不死身とされてたんだけど、かかとに弱点があって、そこを射られて死んじゃったらしい。言うまでもなく、アキレス腱の語源ですな。
◇それはお前の感想で賞
これは新明解さんの文をそのまま引用しよう。
【秋味】[北海道方言] 秋に産卵のために川をのぼって来るサケ。美味。
……
本日のアワードは以上! お疲れ様でした。
辞書を読んでまだ18ページだけど、時代を感じることがあって、【上がる】の項目に「テンションが上がる」という例文が出ていたのには驚いた。本来「テンション」とは、糸が引っ張られるような緊張感のことを指しているので、正しくは「テンションが高まる」なはず。
ここ数年(それ以上?)で我々が使っている「~が上がる」系の活用は、正式には認められていないという認識だったんだけど…。まぁ、現代だって平安時代の言葉を使っている人はほぼいないワケで、言葉は進化するもんなんですよね。
他の辞書では載ってるのかなぁ? この活用。なんか辞書の世界に踏み込んだ感じですね。
うわー、想像するだけでめっちゃテンション上がるわー!
カラス雑誌「CROW'S」の制作費や、虐待サバイバーさんに取材しにいくための交通費として、ありがたく使わせていただきます!!