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【楽曲解説】Suite for Xylophone Trio No.1-4

第一組曲第四曲は、ハ長調四分の四拍子のラテンのリズムの曲。クラベスをフューチャーしたこともあって、ラテンノリに。かといって、ものすごくラテンぽいというわけではなく、そこには臨時記号をつけないこだわりの壁が。

最初の四小節だけ聞くと、なんとなくラテンぽい空気があるけれども、五小節目から、ややトーンダウン。スネアドラムのリズムが十六分音符になり、クラベスが木琴との掛け合いに。スネアドラムのロールを交えたリズムパターンも好きだけれども、淡々とした十六分音符も好きだ。あえてアクセントを入れなかったのもポイント。

9小節目からは、スネアドラムのターン。ここまでのリズムパターンを活かしながらも、10小節目の三拍目からの八分音符のダイナミクスもいろんな表現できるかと。この部分は木琴のリズムパターンがどこかクラベスのようでかわいらしく、クラベスはカウベルのように拍を刻む。

13小節目からは、クラベスのターン。クラベスでは繊細な表現は効果的ではないかと思いながらも、ちょっとアクセントを入れてみました。15小節目のデクレシェンドと十六分音符の組み合わせは、果たしてどんな演奏をもたらすのか。

17小節目からはベタな掛け合いだけれども、後半はなんとなくチャイコフスキーの交響曲が頭に鳴っていました。


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吉村ジョナサン(作家)
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