
クリスマスソングを楽しむ
12月に入って、街中にクリスマスソングがあふれている。
始めは小さなカフェや雑貨やさんで。
そして、コンビニやファミレスで。
気がつくと、どこに行ってもクリスマスソングが流れているように。
クリスマスソングって何なのかを考えてみると、意外に限られてくる。
誰もが知っている曲は、幼稚園児でも口ずさめるものだと思う。
いくらクリスマス時期に流れているといっても、それがクリスマスの曲だとイメージするには、クリスマスと結びついた体験が必要だ。
幼稚園児は、人生の中で最も季節感のある生活をしているかもしれない。
春には桜、夏には海、秋には紅葉、冬には雪。
こいのぼり、たなばた、お正月、ひなまつり。
年をとるにつれて、いつの間にか過ぎ去ってしまうような年中行事。
どれも、幼いころから音楽とともに親しんできた。ハロウィンが今ひとつこどもの行事になりきれないのは、親しめる音楽が見当たらないからかもしれない。
そんな中で抜群の曲数を持つのがクリスマスソングだ。
ジングルベル、あかはなのトナカイ、あわてんぼうのサンタクロース、ホワイトクリスマス、そりすべり、もろびとこぞりて、もみのき、きよしこのよる。
これらの曲に、年にひと月だけだけれども、毎年、幼いころから親しんでいる。
その影響力は少なくないだろう。
加えて、その年どしのクリスマスソングが発表され、その世代のクリスマスを彩る。その曲を聞くだけで、当時のクリスマスを思い起こさせる。
こうして、クリスマスは音楽に彩られ、12月に寄り添い、人の一生に寄り添っている。
だからこそ、この時期はクリスマスソングにどっぷりひたりたい。
クリスマス前後には、演奏会やコンサートに行きたい。この時期の演奏会では、おそらくほぼ必ずクリスマスソングが演目に入っている。もしくは、アンコールで演奏される。今年はなかなか難しいところもあるかもしれないけれど、生の演奏でクリスマスソングに触れると、どこか清らかな気持ちになるから不思議だ。
クリスマスといえば、チャイコフスキーのくるみ割り人形。バレエで観られたら最高だけれども、組曲として聴くだけでも気分は高揚する。だから不思議とこの時期は、チャイコフスキーの曲を聞きたくなる。ロシアの冬を連想するからだろうか。
まだ参加したことはないのだけれど、一度は教会のミサに参加してみたいとも思っている。教会で行うコンサートで、ゴスペルや器楽演奏を聞いたことはあるのだけれど、ミサは未だに経験していない。それはクリスマス時期に限ったことではないけれど、教会で一度は、ゆっくりと神様と向き合ってみたいと思っている。
こうして、数々のクリスマスソングに彩られて、どこか清らかな気持ちになるのが毎年の常になっている。クリスマスには、恋人とか、プレゼントとか、家族とか、いろんな側面があるけれども、どこを切り取ってもどこかに愛がある。それがなんとなく嬉しくなって、神様に感謝したい気持ちになってくる。それが、清らかさを導いてくれる。
そしてそれが、第九とともに年末を迎え、新年に続いていく。
毎年のテンプレではあるのだけれど、どうにも上手くできてるなぁと思う。
ちなみに近年一番好きなクリスマスソングは、Have Yourself A Merry Little Christmas。もともとは映画音楽のようだけれど、Gleeで歌われててて、好きになった作品。サム・スミスのカバーも好きです。
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